ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

大岡昇平『常識的文学論』

2012年12月01日 20時40分22秒 | 文学
大岡昇平『常識的文学論』(講談社文芸文庫)読了。
佐藤春夫の話がもっともおもしろかった。
松本清張はたしかにくだらない。時代の雰囲気があるのだろう。
何度も出てくる水上勉『雁の寺』に興味を持った。
コメント

プロの仕事

2012年12月01日 01時56分20秒 | テレビ
テレビ番組「アイアンシェフ」を結構見ている。
裏番組の「ぴったんこカン・カン」を見なくなってしまった。今日のゲストはお笑い芸人の大久保佳代子で、ちょっと気になったが録画して見るほどではないと思い諦めた。このひとはなんだか気になる。
「アイアンシェフ」はきちんと「料理の鉄人」の雰囲気を出せていて成功していると思う。
なんでこの番組を見てしまうかと考えると、きちんとした職人さんが見られるからだと思う。NHKの「プロフェッショナル」がなんだかんだで終わったのか終わってないのかよくわからない状態なので、その代わりになっている気がする。
たまにテレビなどできちんとした仕事をするひとをみると、実生活できちんとした仕事をする人を見ることがほとんどないので感動する。実生活で出会えばもちろんもっと感動する。
本屋さんで「この本ありますか?」と訊ねた時に、聞き返しもしないですたすた歩いてって「はいこれですよ」と渡されたりするとそれだけで、この本屋さんで一生本を買いますという気分になる。
何年か前の紅白歌合戦で(といってたぶん10年くらい前だったりするのだろうが)、中島みゆきが出てきて歌ったときは、歌手ってすごいんだ、と心から思った。
村上春樹の小説の魅力はいろいろあるが、語り手がきちんと仕事をすることとこの作家自身がきちんと仕事をしていると感じられることが魅力だと思う。
振り返って自分がきちんとした仕事をしているかと言うと「まったくもってごめん」という気分になるのだが、そういう人を見ると誠実に生きるって良いことだと思う。
そんなこんなで「アイアンシェフ」だが、ほんとうにプロの料理人はすごいもんだなと思わせてくれる。とくに中華の鉄人。

小林秀雄全集を読んでいるせいか、なんだか大岡昇平のことが気になって、読みやすそうなところから『常識的文学論』を読んでいる。井上靖の『蒼き狼』批判から始まって、いろいろ噛みつく。
いまは佐藤春夫に噛みついている。佐藤春夫はひどいもんだなという気になる。『うぬぼれかがみ』という佐藤春夫の書いたものがあるらしいのだが、ひどいらしい。しかし、引用がほとんどないのでどれだけひどいのかよくわからない。しかしとにかくひどいようだ。
コメント