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『日本文化のかくれた形』感想

2010年06月19日 22時49分29秒 | 文学
『日本文化のかくれた形』(岩波現代文庫)を読んだ。
加藤周一と木下順二と丸山眞男の講演が載っている。
もちろん、このところずっと読んでいる丸山眞男の講演(「原型・古層・執拗低音」)が読みたくて買ったのだが、やはり講演なので読みやすかった。
どんな問題がやってきても「結局カネだろう」という話にしてしまうひとや、なにが来てもセックスの話にしてしまうひと、どんなことがあっても戦争に負けたせいにしてしまうひと、などいろいろというと思うが、丸山眞男の言う「古層」というのはそういう、なにが来ても同じようなふるまいをしてしまうということがあるのであればその型とはどういうものであるか、ということなのだろうと思う。何が来たかは重要ではない。
恐らく僕にもそういうものがあり、どんな本を読んでもどんな映画を見ても、同じようなところに行きついているのかもしれない。そういうことは、何か大きな反省をしようと思うのなら、知らないよりは知った方が良い。
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