ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

☆あだち充「タッチ」全巻読破

2007年09月11日 00時31分34秒 | 漫画
タッチ (9)タッチ (10)タッチ (11)
タッチ (12)タッチ (13)タッチ (14)
あだち充の「タッチ」を全巻読んだ。
文庫で全14巻だけど半分くらいでもいいんじゃないかと思う。
原田には姉がいるのだろうか、それともとっても若い母親の設定なんだろうか。原田そっくりの父親は登場したし、親戚のちっちゃい女の子(妹じゃなかったと思う)も登場するし、ネタがなくなったら原田周辺を描くように決まっているみたいだ。
ずっと恋愛しているだけの漫画かと思ったらわりときちんと試合もしていた。
明青学園の野球部には上杉達也と松平孝太郎しかいないんじゃないかというくらい他のキャラクターは適当だ。明青学園のナインの名前とポジションををすべて言える人がいたら尊敬に値すると思う。
甲子園球場での試合は全く描かれないが、優勝したことになっている。

達也は和也ではない。
達也らしい試合をして初めて意味がある。
吉田剛も、ひとの真似だから達也に勝てない。
マンガではわりとこのように自分らしさを追及することが正しいとして描かれる。他人の真似をしたり、ひとのことを考えたりするのはあまりよくない、結局そんなひとは負ける。そういう暗黙の倫理のようなものが存在すると思う。
「タッチ」とは真逆のことを、ちょうどいま読んでいる江藤淳の本で言っていて、すべてのものに「過去」がある。それを感じることがすばらしい。歴史や過去を除いたら自分などというものは何も残らない。というようなことを言っている。
自分らしさをどんどん追求していっても結局苦しくなるだけで、ほんとうの自分なんてなんにもありゃしないよ、という考えに最近とっても好感をおぼえる。
コメント