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☆「暗くなるまで待って」感想

2006年08月18日 00時06分13秒 | 映画
暗くなるまで待ってテレビでやっていたテレンス・ヤング監督の「暗くなるまで待って」を見た。
オードリー・ヘプバーンはもうお世辞にも若いとは言えない。
1967年ということは、30代も終わりということか。
アップのときに照明が強すぎて顔がぼやけているのは何とかならないかと思う。不自然だ。

なかなかおもしろいサスペンス映画だった。
一番最後で悪役がオードリーをベッドに連れ込もうとする。彼は性欲を感じたのだろうか。
そうかもしれないがたぶん違う。
彼は地上の全ての悪を自分に引き受けて、オードリーに刺されて殺されることによって世界を浄化したのだ。
なぜだか最後に突然とんでもなく悪い人になって主人公に殺されちゃう人って映画の世界には多いような気がする。まるで殺す理由を主人公に与えるように。
映画「激流」におけるケビン・ベーコンがそうだった。
なんだか文化人類学的だ。
もちろん誉めているわけではない。
とくに貶してもいないが、ちょっと違和感を感じた。

「暗くなるまで待って」の原題は「WAIT UNTIL DARK」。
来月読む予定の村上春樹の「アフターダーク」はこれの続編のつもりで読む、ことはたぶんできない。

BS2でもうすぐ始まる溝口健二特集が少しだけ気になっている。
溝口健二はおもしろいのだろうか。
「小津安二郎、黒沢明と並ぶ日本映画巨匠の一人」と紹介されても、小津安二郎も黒沢明もさほどおもしろいと思ったことがないんだよねぇ。
「伊丹十三、大林宣彦と並ぶ日本映画巨匠の一人」と言われれば多少は見る気もするが。
または「M・ナイト・シャマランがパクリまくっている監督の一人」とか。
海外で高く評価、と言ってもねぇ。

インターネットでちらっと調べてみたがおもしろいと語っている人があまりいない。しかしみんな誉めている。映像がきれい、というふうに。
はっきり言ってしまえば、経験的に「映像がきれいと言われる映画」=「よく眠れる映画」であることが結構多い。
ほんとのところはどうなのか「雨月物語」「新・平家物語」くらいは見てみましょうか。
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