鯨統一郎の「パラドックス学園 開かれた密室」を図書館で借りて読んだ。この前読んだ「ミステリアス学園」の続編です。
これはもう、ちょっといただけないな、というレベルじゃないかな。
またまた筒井康隆的だった。筒井康隆に肯定的なひとは愉しいかもしれない。
一箇所、最終章のエラリー・クイーンに関するところでは、あっと驚いた。これはやられた! と思った。
この驚きの感じはやはり筒井康隆の「ロートレック荘事件」と同じでした。
しかしミステリの感想は難しい。
中心部を言わないように避けながら周辺を辿りつつ感想を語るのは難しい。
まあ別にネタバレしたって構わないと思ってはいるんだけど、真相を言わないように努力はしております。
登場人物の、ポール・アルテもピーター・ラヴゼイも推理作家なんですね。知りませんが。
あと検屍官のスカーペッタはパトリシア・コーンウェルから。これは一冊だけ読んだことがあるのでなんとなく判った。
ニコラス刑事。これは俳優。
前の「ミステリアス学園」でも佐田刑事というのが出てきたと思う。これは佐田啓二(中井貴一パパ)からだったんだなあ、やっぱり。もうひとりの刑事の名前は忘れた。
ポー(またはポオ)はまた読んでみたい。
チェスタトンは読みたいと思いながら読めてない。新訳が出るのを待っている。
ブラウン神父シリーズがボルヘスの愛読書だと聞いてから読みたいとは思っているのだけれど。なかなか新訳が出ない。
鯨統一郎はあと、「タイムスリップ明治維新」と「タイムスリップ森鴎外」が気になるといえばなるが、読まないと思う。
こういうのは高橋源一郎でこりている。