台湾料理よりボルシチか

2022-04-11 00:00:34 | 市民A
宇露戦争の影で中立を装っている大国が中国。世間では台湾侵攻のモデルケースとして研究しているのでないかと言われていて、もっともな意見だと思うが、結局世界を敵にすることになり、仮に成功したとしても対価は巨大なことは理解しただろう。(だからといってあきらめるわけではないだろうが)

一方、急激に体力を失っているのがロシア。かたや次々と武器の調達が続く国との戦いということは、「大きな肺に酸素をため込んだ国」と「酸素ボンベの交換が自由な国」が水中で格闘するようなことになる。

しかし、中国にすれば、勝ち馬に乗るのは行儀が悪いし、負け犬に加担しても損するだけ。

ところで、中国にとって台湾問題は単に政治的成果だけなのかというと、あれだけの規模になっている先進国を取り込めば中国大陸そのものも台湾化してゆくことだって考えなければならない。結構、共産党にとってはリスクも抱えている。


一方で、中国の経済的弱点は、いまや「エネルギー不足」と「食料不足」と「行き先がさまよっている国内の投資マネー」。ちょっと考えれば、台湾よりも最適解が近づいているわけだ。ジンギスカンは騎馬とテントで欧州の一部まで手に入れたのだが、今や騎馬もテントも不要で、金欠で自ら軍門に下りそうな国、ロシアがある。

中国の金持ちから集めた金をロシアに融資し、債務超過に追い込んでから対価としてエネルギーや食糧を取上げたり、さらにロシア政府が出資している企業の出資の肩代わり、地面の借地権、さらにはアメリカがアラスカを買ったようにサハリン州を買い取るというような今のところ西側国家のお咎めのない方法で蚕食しようと考えるのではないだろうか。

もっとも、もっと強欲に「ウラル山脈の東を全部」とか考えているのかもしれないが、そうなるとまとまらないような気がする。