ビートルズの「リマスター版」が9月9日に一挙に全部発売されるそうである。全213曲。
そんなに過去の遺産で稼がなくてもいいのではないかと思うが、メンバーのうち二人は現役の集金マシーンとして稼働中なので、残りの二人のメンバーの未亡人のどちらか(あるいは両者)が、おカネが必要なのだろうか、と思ってしまう。
ところで、それは、表のビートルズの話だが、・・
いかにも、ビートルズの全曲を解説した本のような題名であるが、題名は正しいとも言えるし、誤っているともいえる。
なにしろ、簡単に言うと、「公式裏ビートルズ」の全曲制覇である。
何を言いたいかというと、ビートルズは正式には1970年4月、『アビー・ロード』のレコーディングを最後に解散したことになっている。解散したことをポールが発表したことによる。
ちょっとまどろっこしい言い方だが、実は、それまでにも4人のメンバーのうち誰かが勝手に抜けたり戻ったりしても、公表しなかったわけだ。“ポールが公表したから、解散したことになった”。某元女優が、「そこにあったとすれば、わたしのものでしょう」とあいまいな供述を行ったのと、似ている。
その後、ジョンが亡くなり、さらにはジョージが亡くなり、もう元に戻ることはできないのだが、そういう意味でいわゆる公式版オモテ・ビートルズは15枚のアルバムにおさまった全213曲ということになる。
ところが、オモテがあればウラがあるのは世の常だが、いわゆる海賊版としてのライヴ盤の類は何種類も流通しているらしいが、それとは一線を引いて、「公式版裏バージョン」という分類がある。アルバム5枚(実質9枚)とシングル3枚。
本書は、その公式版裏バージョンの解説なのである。
とりあげられるのは、
『レット・イット・ビー・・・ネイキッド』
『アンソロジー1』
『アンソロジー2』
『アンソロジー3』
『フリー・アズ・ア・バード』
『リアル・ラヴ』
『ライヴ・アット・BBC』
『ベイビー・イッツ・ユー』
これらのアルバムなどは、それぞれに事情があり、例えば、公式版にならずにボツになったり、公式版の録音中の別バージョンとか、ライヴ公演のテープで長く眠っていたものが発掘されたり、それぞれに再発掘されたには、何らかの理由がある。
また、4人のうち2人は既にいないので、これらのアルバム類の企画は、ジョージの妻とヨーコ・オノの意図が多く組み込まれているそうだ。
そういう、「何らかの理由」を読み解くという部分に、多くの記述がなされている。
たまたま、裏ビートルズの中の3枚(実質6枚)である『アンソロジー1、2、3』を持っているのだが、まったく奇妙なCDだと思っていたのだが、少し事情が、わかった。
何しろ、ジョン・レノンの代表作の一つである『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』は、途中で終わってしまう「デモ・シークエンス」と「テイク1」と、さらに「テイク7」の三部構成になっているのである。
デモの部分は、ジョンが作りたてのこの曲を自宅でギターの弾き語りで演奏したものだそうだ。そして、テイク1は、ビートルズとしての演奏の最初のレコーディングから、ほぼ完成されていたことがわかる。そして、テイク7は、公式ヴァージョンの前半部にそのまま使用されている、後半は別にドラムスをオーバーダビングしているそうだ。その前半部だけではなく後半部も一挙につなげてオリジナルテープを公開した、ということである。
そんな、マニアックな解説が、一曲ずつ、書き綴られているわけだ。誠にご苦労さまである。
そんなに過去の遺産で稼がなくてもいいのではないかと思うが、メンバーのうち二人は現役の集金マシーンとして稼働中なので、残りの二人のメンバーの未亡人のどちらか(あるいは両者)が、おカネが必要なのだろうか、と思ってしまう。
ところで、それは、表のビートルズの話だが、・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/b1/3df9c7909f4fdca7ce556736e141ce78.jpg)
いかにも、ビートルズの全曲を解説した本のような題名であるが、題名は正しいとも言えるし、誤っているともいえる。
なにしろ、簡単に言うと、「公式裏ビートルズ」の全曲制覇である。
何を言いたいかというと、ビートルズは正式には1970年4月、『アビー・ロード』のレコーディングを最後に解散したことになっている。解散したことをポールが発表したことによる。
ちょっとまどろっこしい言い方だが、実は、それまでにも4人のメンバーのうち誰かが勝手に抜けたり戻ったりしても、公表しなかったわけだ。“ポールが公表したから、解散したことになった”。某元女優が、「そこにあったとすれば、わたしのものでしょう」とあいまいな供述を行ったのと、似ている。
その後、ジョンが亡くなり、さらにはジョージが亡くなり、もう元に戻ることはできないのだが、そういう意味でいわゆる公式版オモテ・ビートルズは15枚のアルバムにおさまった全213曲ということになる。
ところが、オモテがあればウラがあるのは世の常だが、いわゆる海賊版としてのライヴ盤の類は何種類も流通しているらしいが、それとは一線を引いて、「公式版裏バージョン」という分類がある。アルバム5枚(実質9枚)とシングル3枚。
本書は、その公式版裏バージョンの解説なのである。
とりあげられるのは、
『レット・イット・ビー・・・ネイキッド』
『アンソロジー1』
『アンソロジー2』
『アンソロジー3』
『フリー・アズ・ア・バード』
『リアル・ラヴ』
『ライヴ・アット・BBC』
『ベイビー・イッツ・ユー』
これらのアルバムなどは、それぞれに事情があり、例えば、公式版にならずにボツになったり、公式版の録音中の別バージョンとか、ライヴ公演のテープで長く眠っていたものが発掘されたり、それぞれに再発掘されたには、何らかの理由がある。
また、4人のうち2人は既にいないので、これらのアルバム類の企画は、ジョージの妻とヨーコ・オノの意図が多く組み込まれているそうだ。
そういう、「何らかの理由」を読み解くという部分に、多くの記述がなされている。
たまたま、裏ビートルズの中の3枚(実質6枚)である『アンソロジー1、2、3』を持っているのだが、まったく奇妙なCDだと思っていたのだが、少し事情が、わかった。
何しろ、ジョン・レノンの代表作の一つである『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』は、途中で終わってしまう「デモ・シークエンス」と「テイク1」と、さらに「テイク7」の三部構成になっているのである。
デモの部分は、ジョンが作りたてのこの曲を自宅でギターの弾き語りで演奏したものだそうだ。そして、テイク1は、ビートルズとしての演奏の最初のレコーディングから、ほぼ完成されていたことがわかる。そして、テイク7は、公式ヴァージョンの前半部にそのまま使用されている、後半は別にドラムスをオーバーダビングしているそうだ。その前半部だけではなく後半部も一挙につなげてオリジナルテープを公開した、ということである。
そんな、マニアックな解説が、一曲ずつ、書き綴られているわけだ。誠にご苦労さまである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます