逆回転?

2017-09-09 00:00:26 | しょうぎ
藤井四段の登場で、一気に将棋ブームが始まり、社会的現象になってきたのだが、棋王戦の敗退で、話題が徐々に収束気味になってきた。実は、このブームで最も喜んでいたのは、将棋連盟という組織だった。何しろ、昨年の今頃、それまで燻っていた火種が大炎上する事件があった。事件は、当初は「スマホカンニング事件」と呼ばれ、最終的には「三浦冤罪事件」と呼ばれることになった。

まず、疑惑を感じた人がいた。

竜王戦の挑戦者決定戦が終わったにもかかわらず、スマホカンニングの疑いがあると、言い出した竜王と、その応援団がいた。文春も加わりどたばたした結果、将棋連盟の手際の悪さから、まず挑戦者の交代、対局禁止令、スマホ持込禁止ルール、その後弁護士登場で、冤罪確定になるもすでに竜王戦は終了、その後謝罪の上、損害賠償金をどこからか捻出。

そういう、黒い雲が漂っていた状況を、29連勝で吹き飛ばしていただいた少年に、彼に負けた棋士も含め、みんなが感謝したわけだ。

ところが、彼の7大タイトル獲得困難となった頃、再び、昨年の登場人物が、竜王として登場する。もちろん、竜王戦第一局の対局開始の初手を指さずに、自ら竜王辞退という選択はごくきわめてわずかにありうるだろうが、ないだろう。

藤井四段から主役が交代となる。

さらに、黒雲の逆回転を加速するように、新設棋戦「叡王戦」の主催者であるドワンゴの企画した「三浦九段(名誉回復のため)三連戦」がお流れになり、早くもスポンサー関係悪化と言われる。まだ、初代叡王も決まっていないのに、だ。よく、会社で営業系の新人に教育するとき、最初に教えるのが「できない約束はしない」ということなのだが。信頼を失うことが多すぎる

もっとも考えてみれば、新スター誕生の時こそ、古い記憶を忘れてもらうチャンスなのに、そんな企画に興味を示すこと自体ありえないし、『叡王』という字は難しすぎて、なくてもいいかなとか、AbemaTV主催で『英王』戦でもいいかなとか思ったりする。


さて、8月26日出題作の解答。

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最初は平凡で、途中から緊張の手が続く。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

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実は、5五歩は苦心の配置。

判ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判断します。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2017-09-12 09:10:59
最終手○○○の〇手詰みと成りました。
5五歩の意味解らず。
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Unknown (おおた葉一郎)
2017-09-12 09:12:30
坂本様
正解です
5五歩ですが、図面のとり違いがあって
本図では不要でした。(謝)
攻め方に2六歩を追加すると、必要になるのでした。
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