有馬温泉に蕎麦を食べに行く

2024-03-08 00:00:00 | たび
神戸に行くなら有馬温泉に足を延ばして、ダッタンソバを食べに行こうという気分になる。



到着したのはお昼前で、まず「ねねの橋」を渡る。「ねね」とは秀吉の正妻。秀吉が茶々(淀君)に熱を入れ、申し訳としてねねには有馬温泉に別宅を与えていたそうだ。妻の旅行中に愛人といい思いをしようというのだろうが、晩年には淀君とも有馬に行っている。


温泉の前に『ごんそば』に行く。狙いは韃靼蕎麦(ダッタンソバ)。

韃靼とは、なじみがある?ことばなら、タタールのこと。タタールに生えているソバから作ったもの。



この韃靼蕎麦と普通の十割蕎麦を半々で合盛りして食べることにする。

まず、蕎麦の色はやや黄色いのが韃靼そば。食べ方の注を見ると、
1. 蕎麦になにもつけずに食べる
2. 赤穂の塩をつけて食べる
3. 汁につけて食べる

というのが作法のようだ。



蕎麦の後は蕎麦湯。韃靼そばの蕎麦湯はかなりの黄色。これも作法がある。
4. 蕎麦湯になにも入れずに飲む
5. 赤穂の塩を入れて飲む
6. 汁を入れて飲む

つまり同じだ。


次に温泉。公共の湯は、金の湯と銀の湯だが、ちょうど銀の湯は建物の改修中で休み(もともと知っていたが)



金と言っても金の含有量があるわけではなく、湯が黄色から茶色ということで、鉄分が多いとのこと。錆といってもいい。そして入浴客は若い人が多い。先に上がって着替えしていると、大学生グループの一人が青い顔をして出てきて、更衣室で倒れ込む。足が真っ赤で顔が真っ青。足だけ湯に沈めていたのだろう。貧血というか湯当たりというか。

緊急介抱することになる。すぐに床に寝かせてタオルをかけ他の客に従業員への通報を頼む。意識が戻ったようなので、すぐに立ち上がらないように言ってから立ち去る。金の湯の源泉も近くにあった。



有馬温泉街もかなり賑わっている。画像を撮ろうと思ったが、狭い道路で観光客しか映らないのであきらめる。