都市鉱山、いや都市金山の話(2)

2017-05-04 00:00:32 | 市民A
2020年の東京五輪のメダルを都市鉱山からの再生金属から使おうという運動がある。都知事と取り巻きが主導しているのだが、多くの人は分かっているのに報道しないことがある。

それは、「金メダルは金ではないこと」なのだ。

では、金メダルは何かというと、銀に金メッキなのだ。では銀メダルはというと、これは銀製。銅メダルは銅に一部(5%程度)亜鉛を混ぜている。

だから、都市鉱山から金を集めるといっても、正確には金メッキ用の金を集めようということ。運動に参加している朴訥な市民は500から600gの金メダルが全部金だと思っているようだが、それだとメダル1枚が240万円にもなってしまう。

そして、実際に東京五輪で必要な金は約9.6Kg、銀が1,210Kg、銅が700Kgらしい。これはロンドン五輪より推定らしい。一方で、メダルの重さは、メダルの大きさに影響されるわけで、ロンドンのメダルは500gだったがリオでは600gだったそうだ。体操の内村選手は、リオの金メダルについて、「ロンドンより重い」と言っているが、重さが1.2倍に増えている。これは直径を大きくしたことによる。

そして、9.6Kgの金だが、大勢の人件費で携帯電話をかき集める前に計算しておくと、使われる金の時価は4,000万円程度にしかならない。直径を小さくすれば3000万円かもしれない。回収する人件費だけでも経費倒れで、大赤字になるだろう。

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ところで、五輪では1位が金、2位が銀、3位が銅なのだが、以前勤めていた会社のゴルフコンペで3位になった時の賞品が、金だった。では1位はというと金。要するに優勝者が10gで3位は5gだった。バブリーだったなあと、いまさら詠嘆。