米国大統領選挙の政党基礎票について

2012-11-05 00:00:31 | 市民A
選挙直前である。

選挙といえば、党で選ぶか、人で選ぶか、ということになるのは、どこの国も同じだろう。といっても、日本で「党で選ぶ」方式だと、ひどい目にあう。どこの政党を選んでもリスクは同じぐらいだ。一方、人で選ぶにしても、選びたい候補は絶対的に不足していて、どうしても消去法的になる。

よく、米国では二大政党のどちらも党の固い支持者を有権者の45%ずつ持っていて、実際の浮動票(この中に、「人で選ぶ」派も含まれる)は10%しかいないので、必然的に僅差になる、と言われているのだが、それにしては前回の選挙は大騒ぎだったような気がする。

ということで、過去の大統領戦の候補者と得票率を並べてみた。

TOKUHYORITU


まず、本題とは異なるものの、敗者の名前は記憶に残らないということ。記録に残って記憶に残らないということだろうか。それと、名前が複雑なのはダメということだろう。

で、数字をみてみると、勝った候補の票を見るよりも負けた候補の投票率を見た方がいいようだ。概ね、40%程度が基礎票というように見える。大敗した時の敗者の得票率だ。

ということは浮動票が20%ということで、仮に52:48ということになれば、浮動票獲得率が12:8。つまり、60%:40%ということになる。特に浮動票になりやすいのが、約8%いると言われる失業者票とすると、20%のうち8%が、失業率によって左右されることになる。

なんとなく感じるのだが、今回は、「カリスマ性を失ったオバマ」と「いいようのない不安感をかもしだすロムニー」という組み合わせのように感じていて、やはり能力は知れているが、その分、安心できるオバマが、ある程度(数ポイント)の差を付けて勝つのではないだろうかと思い始めた。