史上初の永世名人対決(ではなかった)

2011-04-23 00:00:29 | しょうぎ
meijinsen名人戦7番勝負が、淡々と進んでいる。過去7回名人位に坐っている羽生19世名人と過去5回名人位に坐っている森内18世名人。5回名人になると永世名人の資格を得られることになっている。実力名人制になってからは、木村義雄、大山康晴、中原誠、谷川浩司、森内俊之、羽生善治の6人である。

それで、過去の名人戦をひもとくと、まず江戸時代は世襲制で終身名人制なので、名人が他界しないと、次の名人が継がないので、理論的に名人同士の対局はない。

そして、木村‐大山戦は名人戦では2回あり、1勝1敗ではあるが、その時、大山はまだ永世資格を得ていない。次に大山‐中原戦だが、これは2回とも中原が勝っているが、その時に中原はまだ永世名人じゃなかった。

中原-谷川戦は3回。中原の2勝、谷川1勝。しかし、この時には谷川は永世名人にはなっていない。谷川-森内戦は2006年の一度だけ。森内の勝ちだがまだ名人5期には未達だった。羽生-谷川戦も一度だけ。この時に谷川勝ちでついに永世名人資格を得るも、羽生はまだ永世資格がなかった。

そして、森内‐羽生の名人戦は過去に5度あり、羽生3勝、森内2勝。しかし、これも羽生が永世資格を持っていなかった。

ということで、今回が史上初の対決になるわけだ。

PS:アップ後、1986年度に、中原×大山戦があったというご指摘がありました。つまり、今回が2回目。

もっとも、今が江戸時代だったら、現在の名人は中原誠名人ということになる。いや、対局後、脳梗塞で倒れた時に、江戸時代だったら、「これまでです」だったかも知れず、その場合は、谷川名人となっただろう。そして、森内、羽生と二人がほぼ同じ年齢であることから、もしかしたら、羽生名人になり損ねることになったかもしれないわけだ。

さて、4月9日出題作の解答。





長すぎるかな。

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今週の問題。GW前なので、軽く。(何か意味深発言か)



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