最近のベストセラーである。630円。目的は、題名のとおり。何らかの都市災害があったときに東京在勤者は、とりあえず都内の避難所に向かうか、郊外の自宅に歩いて帰るかの選択を迫られるわけだ。もちろん、大地震の最初の一撃で、事務所内を飛んできた重さ200キロの耐火金庫に頭を打ち付けたり、仕事をサボって遊んでいたパチンコ屋で感電したりしたら、地図はいらない。そして、各会社の経理部長は会社の金庫番として、金庫と運命を共にしなければいけないので、本書は不要だ。(私は、緊急時食料調達係りの大命を持っているので、会社の金庫から札束を掴んで、となりのローソンに走ることにしている。運がいいと領収書ももらうことにしているのだが。)
添付の1枚の基本脱出ルート図でわかるように、実はこの地図自体はそれほど凄いわけではない。まず、裏道は避けよと言う。ようするに危険というわけだ。都内から放射線状に伸びる幹線道路を歩けということだ。そして、自宅近くまでいけば後は何とかなる。その主要道路ごとに、別のページで詳細が記載される。ベンチや公衆トイレなどの情報だ。
実は、私は横浜北部の港北ニュータウンに住んでいる(地図の青丸エリア)。普段乗っている田園都市線は、国道246号線とほぼ同じコースなので、これを基本ルートと考えていた。三宅坂の社民党本部から渋谷までは青山通りとも言う道だ。多くの人は、この段階で、何だ、ということで地図を読まないだろう。しかし、私は、もともと、この246を「逃げ道」にするのには、若干の危惧を感じていたのだ。そのあたりがさらに解ってきた。そして、南ルートとして中原街道というのが浮上してきたのである。
まず、246コースの問題点の1は、特に世田谷区では道路の両側に中層ビルが立ち並んでいることだ。さらに道路の上には、蓋のように東名高速が乗っかっているわけだ。火災発生時には、果たして地上に酸素が残るのだろうか?東京大空襲の時も、川の中にもぐっていてもなくなった人の多くは周辺部での火災のために酸欠になったからと言われる。
そして、問題点の2は、もっと複雑なのだ。つまり、何気なくみているこの地図上では、逃げ道のない場所がある。赤丸で記載した場所である。多摩ニュータウンである。人口は20万人。ようするに京王線や小田急線方面の住人は、電車はあっても道路がないわけだ。となれば、彼らはどこを歩くかといえば、南側にあたる、246を中心に考えているのだろう。つまり、246は大混雑になると予想される。
そう考えると、ちょっとマイナーだが、中原街道という選択になる。こちらも大田区が火災になると、苦しいが、道路の幅が広いので246より酸素状況はいいかもしれない。ただ、実は246は単純にまっすぐな道なのだが、中原街道はあちこちに岐路がある。また直角に曲がる場所も数箇所ある。いざと言うときに90度間違えると本当に最悪になる。文字通り、事前調査が必要ということになる。
そして、やはり多摩川という大問題がある。どこかでこの幅広の川を横断しなければならないのだが、水量は日によってまったく違う。橋が通れれば問題はないのだが、最悪の備えとしては、浮き輪を用意しておくべきかとも思っているのだ。ポータブルライフジャケット。
ところで、自分のことから離れて、地図を見ていると、千葉ニュータウンの人には逃げ道が用意されていないことがわかる。おそらく、水戸街道で松戸に入り、そこから松戸街道で千葉県内陸部に向かうというのが最短コースだが、その道が指定・推奨をされていないのには、何か理由があるのだろう。
さらに、東京から半径50キロを環状にとりまく国道16号線より外側の人は、簡単に都内から放浪するわけにはいかないのだろう。
さて、実は最も重要なのは、下見ということはわかっていて、246と並行する田園都市線を、時に1駅間ずつ歩いて、定期券だけで「逃げ道下見ブログ」にでも仕立てようかと思っていたのだが、中原街道ルートだと、下見もえらいことになる。電車は複雑に横切ったり、斜行したりと気ままなので、下見ツアーは大変な時間と労力と電車代が必要だ。ということに気が付いたとこまでなので、今後、どうなることやら・・
添付の1枚の基本脱出ルート図でわかるように、実はこの地図自体はそれほど凄いわけではない。まず、裏道は避けよと言う。ようするに危険というわけだ。都内から放射線状に伸びる幹線道路を歩けということだ。そして、自宅近くまでいけば後は何とかなる。その主要道路ごとに、別のページで詳細が記載される。ベンチや公衆トイレなどの情報だ。
実は、私は横浜北部の港北ニュータウンに住んでいる(地図の青丸エリア)。普段乗っている田園都市線は、国道246号線とほぼ同じコースなので、これを基本ルートと考えていた。三宅坂の社民党本部から渋谷までは青山通りとも言う道だ。多くの人は、この段階で、何だ、ということで地図を読まないだろう。しかし、私は、もともと、この246を「逃げ道」にするのには、若干の危惧を感じていたのだ。そのあたりがさらに解ってきた。そして、南ルートとして中原街道というのが浮上してきたのである。
まず、246コースの問題点の1は、特に世田谷区では道路の両側に中層ビルが立ち並んでいることだ。さらに道路の上には、蓋のように東名高速が乗っかっているわけだ。火災発生時には、果たして地上に酸素が残るのだろうか?東京大空襲の時も、川の中にもぐっていてもなくなった人の多くは周辺部での火災のために酸欠になったからと言われる。
そして、問題点の2は、もっと複雑なのだ。つまり、何気なくみているこの地図上では、逃げ道のない場所がある。赤丸で記載した場所である。多摩ニュータウンである。人口は20万人。ようするに京王線や小田急線方面の住人は、電車はあっても道路がないわけだ。となれば、彼らはどこを歩くかといえば、南側にあたる、246を中心に考えているのだろう。つまり、246は大混雑になると予想される。
そう考えると、ちょっとマイナーだが、中原街道という選択になる。こちらも大田区が火災になると、苦しいが、道路の幅が広いので246より酸素状況はいいかもしれない。ただ、実は246は単純にまっすぐな道なのだが、中原街道はあちこちに岐路がある。また直角に曲がる場所も数箇所ある。いざと言うときに90度間違えると本当に最悪になる。文字通り、事前調査が必要ということになる。
そして、やはり多摩川という大問題がある。どこかでこの幅広の川を横断しなければならないのだが、水量は日によってまったく違う。橋が通れれば問題はないのだが、最悪の備えとしては、浮き輪を用意しておくべきかとも思っているのだ。ポータブルライフジャケット。
ところで、自分のことから離れて、地図を見ていると、千葉ニュータウンの人には逃げ道が用意されていないことがわかる。おそらく、水戸街道で松戸に入り、そこから松戸街道で千葉県内陸部に向かうというのが最短コースだが、その道が指定・推奨をされていないのには、何か理由があるのだろう。
さらに、東京から半径50キロを環状にとりまく国道16号線より外側の人は、簡単に都内から放浪するわけにはいかないのだろう。
さて、実は最も重要なのは、下見ということはわかっていて、246と並行する田園都市線を、時に1駅間ずつ歩いて、定期券だけで「逃げ道下見ブログ」にでも仕立てようかと思っていたのだが、中原街道ルートだと、下見もえらいことになる。電車は複雑に横切ったり、斜行したりと気ままなので、下見ツアーは大変な時間と労力と電車代が必要だ。ということに気が付いたとこまでなので、今後、どうなることやら・・