真昼のトランペット

2005-08-13 21:57:30 | 音楽(クラシック音楽他)
84d2b21a.gif(画像をクリックすると、拡大し、日本財団の資金の原資である競艇の画像がわかります)

最近、あちこちで無料のランチタイムコンサートが開かれている。数日前は、虎ノ門のJTビルと、その向いの日本財団ビルで同時に開催されていた。いつもは、本物のホールのJTへ行くのだが、今回は日本財団ビルの方に行くことにする。なにしろ、一階のオープンエアスペースでの出し物がトランペットだからである。

この際、このビルの前身のオーナーである日本NCRが辿った数奇な運命については、音楽と関係ないので無視することにする。さらに日本財団は、競艇のテラ銭のカスミを収入としていることも、さらにそのカスミを無担保で任意の企業に低利で貸付ていることも音楽と無関係なので無視する。もっとも無担保融資が焦げ付いたとしても、もともと、競艇で丸焦げになった人のおカネなので日本財団は痛くないからだ。さらに、郵政民営化になり、財政投融資を規制できたとしても、日本財団の融資まで規制することはできないのだが、それも無視する

武智司氏。新進のトランペッター。小池亜季さんのピアノと共演で、オープニングはパーセルのトランペットチューン。その後、内外のクラシックや歌謡曲、バラードなど幅広いレパートリーを吹く。途中で楽器の説明があったが、かなり吹くのが難しいということがわかった。そして体力と、練習する場所の確保もままならないだろうと推定する。

しかし、トランペットは表情の豊かな楽器であり、中低音の快調な「走り」と対照的な高音部分の「泣き」が、夏のけだるい昼休みをさらにけだるい気持ちにしてくれるのだ。よろよろと席を立ち上がり、徒歩1分に位置するアメリカ大使館前の共同通信ビルの最上階にあるJETRO(日本貿易振興会)の公開ライブラリーで、最近の中国関係の資料を見ておこうと歩き出すが、何か変だ。

いつもの黒いビルの側面に貼り付いていた「共同通信」と「JETRO」のロゴ看板は、整形美容手術に失敗した凸凹の顔の皮膚のように醜い側面からはがされ、かわりに緑のLOGOでHAZAMAと表示されている。旧間組であるハザマだ。

しかたなく1階ロビーで確認すると、JETROは六本木のアーク森ビル6階に移転と書いてある。引越しか・・しかし共同通信は?そしてハザマが入っていた青山のビルには誰が・・
後で、調べると、ハザマは前のビルを売ってしまったそうだ。そして共同通信は汐留に高層ビルを建てたそうだ。つまり、ストーリーはこうだろう。まず共同通信がビルを建て、移転。次に、残ったジェトロはアーク森ビル6階へ移転。一方、自社ビルを換金したハザマは賃借ビルを探していて、この共同通信社ビルを借りることになったのだ。

では、青山のハザマ引越しあとには、どの会社が入ったのだろうか。さらにアーク森ビル6階にはもともと何が入っていたのだろうか。少しネットで調べたがやはりわからなかった。まあ知る必要もないので、あっさりあきらめる。これこそ、貸しビル業者の思う壺というようにしか考えられない。