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ヘッドカップ

2008年01月05日 | ハーレーの構造

人気blogランキングへ  今日はいまのところ暖かい。

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新年初めてのメカネタです。

通常は亜鉛メッキのヘッドカップが、塗装されていて一見フレームと一体に見えます。

ステアリングヘッドのベアリング/アウターレースが納まっているのですが、フレームと別体になっているのは4速フレーム以前ですが、ハーレーだけの構造と思われ他のメーカーでは見られないものです。

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適当な当て棒を使って大き目のハンマーで叩けば、それほど苦労せずに抜けるはずです。

カップにも塗装してあった理由は、後ほど判明いたします。

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はい、この通りです。

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カップに圧入されているアウターレースは、ご覧のSSTを使えば取り去ることが可能です。

矢印の部分がレースに引っ掛かって、反対側から押してやるわけです。

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画像はカップにレースが入っている状態ですが矢印のポケットが小さいため、ハブベアリングやクランクケースの同様のSSTとはサイズの他に注意するべき点があります。

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つまり、画像中のSSTの両者は同サイズですけれど、青矢印緑矢印の部分の大きさにご注目下さい。

大きいほうが耐久性に優れているのは言うまでもありませんが、使えないとどうしようもありません。

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つまり、こういうことです。左側は片方も納まりませんが、右側はピッチリと納まります。この状態で裏側から専用のハンドルを用いて押し出します。

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次の題材です。

フレームから外したカップから黒い塗料を除去いたしました。何故かというと、次の段階で塗料が焦げて健康被害を被る気がするからです。

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SSTをお持ちでない方のために、古きやり方です。

レースの内側に一周にわたり溶接でビードを盛ります。するとカップを逆さにすれば、レースはポロリと・・・・・。

実は日本語版サービスマニュアルが最初に発行された頃は、レースを外すSSTが記載がなく存在していなかったと思われ、カップごと交換となっています。

この溶接を使う方法には難点があり、亜鉛メッキは熱に弱いため剥げてしまうのです。

既にお気づきかもしれませんが、カップが黒く塗装してあったのは、この方法で少なくとも1回はレースの交換が行われたと見ても良いでしょう。塗装を除去した状態では亜鉛メッキが残っていませんでした。

続きはステアリングステムのベアリング外し方です。

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