ピストンエンジンは永遠か!な?

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プッシュロッドにご用心

2007年02月01日 | バルブトレイン

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S14_25

トラブルネタは暫くぶりです。

ショップ「駆け込み寺」?に持ち込まれたトラブルは、一口には言えない内容ですね。

ショベルヘッドエンジンはソリッドタペットになっていましたが、写真は後シリンダーのリフターブロック付近で、吸気側のプッシュロッドアジャスターが一番縮めた状態でもクリアランスが取れません。

S13_28

そして、前シリンダーの排気側のプッシュロッドアジャスターは妙に長くなっていて、矢印の部分はカバーと接触している痕跡があります。

S12_37

つまり、こういう事です。プッシュロッドとアジャスターは左の図のように少々角度が付いています。

そして”何らかの原因”でアジャスターが通常より長くなってしまうと、右の図のように角度も急になってしまい、カバーと接触する事が考えられます。

”何らかの原因”はプッシュロッドの入れ違いということになりますね。

S15_19

プッシュロッドの長さの違いが分かりやすいように並べてみました。

この並びは組みつけられた状態そのままです。

つまり、F EXR INが本来あるべき場所と入れ違っています。

ソリッドタペットでも、冷間時はバルブは完全に閉まっていないと始動性が悪くなりますから、クリアランスはゼロでもプッシュロッドが指で回せなくてはなりません。

ちなみにプッシュロッドを外すために、シリンダーヘッドを外したら、締めづらい後シリンダーの左後ろは全然締まっていませんでした・・・・・。

今回作業されたと思われる箇所は全部要点検です・・・・・。

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