三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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ハマス「イスラエル国防軍が攻撃を継続する限り人質釈放はない」

2024年05月12日 | 国家・社会
「中央日報日本語版」 2024.05.08 07:16
■ハマス「イスラエル国防軍が攻撃を継続する限り人質釈放はない」
 イスラエル国防軍(IDF)がラファ国境検問所を掌握して圧迫を加えるとハマスは軍事作戦を中断しない限り人質の釈放はないとして対抗した。
 7日(現地時間)、ロイター通信によると、ハマスのオサマ・ハムダン報道官はこの日、レバノン・ベイルートで開いた記者会見で「ラファでイスラエルの軍事攻撃が続く場合、(人質釈放のための)休戦交渉はない」と警告した。
 ハムダン氏は「イスラエル国防軍のラファ軍事作戦が遠足になることはできない」とし、ハマスが同意した最近の休戦提案は「我が民族と抵抗の要求に応じる最小限のこと」と強調した。
 あわせて「ボールはもうネタニヤフ側へ移った」とし「ラファ国境は完全にエジプトとパレスチナの間の国境であり今後もそうあり続ける」と付け加えた。
 これに先立ち、イスラエル国防軍はこの日午前、ラファからエジプトに通じる国境検問所のガザ地区側区域を掌握した。
 一方、エジプト官営メディア「アルカヒラ・ニュース」はカタール・米国・エジプトの仲裁者がこの日カイロでハマス代表団とガザ地区休戦について話し合っていると報じた。
 イスラエルもカイロで開かれる休戦交渉の場に中間級官僚で構成された交渉団を派遣して仲裁国の休戦案を受け入れたハマスの意図を把握するとこの日、明らかにした。
 米国ホワイトハウスのカービー国家安全保障疎通補佐官もこの日オンライン会見を通じて、カイロでガザ地区の休戦・人質釈放交渉の再開事実を確認した。


「中央日報日本語版」 2024.05.08 06:55
■イスラエル、タンク走らせてラファ検問所を占領…市街戦まで秒読み
 「ガザ地区最後の避難所」と呼ばれるラファに対する攻勢を始めたイスラエル地上軍が徹夜作戦の末に7日、ラファ検問所のパレスチナ側区域を掌握した。イスラエル国防軍(IDF)は前日午前、ラファ東部地域の住民に退避令を下してから一日も経たないうちに戦闘機による空襲を敢行したことに続き、タンクで国境を越えた。
 ロイター通信やタイムズ・オブ・イスラエルなどはこの日午前、イスラエル第401機甲旅団がガザ地区ラファ検問所を占領したと伝えた。IDFは徹夜作戦を通じて約20人の武装暴漢を射殺し、地下坑道3カ所を突き止めたと発表した。IDFはハマスの拠点に対する「標的攻撃」を行っていると説明した。前日、IDFのダニエル・ハガリ報道官は「イスラエル国防軍の戦闘機がラファ周辺のテロリスト施設50カ所以上を打撃した」と明らかにした。
 IDFが占領したラファ検問所はガザ地区南部とエジプトをつなぐ唯一のルートだ。戦争初期に焦土化したガザ北部などを離れた避難民が密集している。エジプトおよびイスラエルと国境を接しているラファは国際社会がガザ地区に救護物資を支援する際の主要な関門でもある。イスラエルはラファにハマス首脳部が潜伏しているとみている。外信はIDFが「制限的地上戦」を行って同地だけを掌握することによって、ラファに潜伏したと推定されるハマスの退路を断つと同時に本格的な市街戦が「秒読み」に入ったと伝えた。
 これに先立ってタイムズ・オブ・イスラエルは、イスラエルのタンクと兵力がこの日未明にラファに向かって進軍する様子が捉えられたと伝えた。匿名のエジプト当局者はIDFがエジプトとラファの国境約200メートルの距離まで接近したと伝えた。エジプト国営アルカヘラ・テレビが国境の外からラファを撮影した映像からは、この日午前1時33分ごろ銃声と爆発音が聞こえてくる。該当の映像にはタンクとヘリコプタードローンが動く音も入っている。
 ラファでは避難の行列が続いている。これに先立ち、IDFは前日未明ラファ東部の民間人にガザ北部のハーン・ユーニスや北西部海岸都市アルマワシに準備された人道主義区域に退避するよう命じた。数時間後、戦闘機の空襲に続いてタンクまで進入すると、パニック状態に陥った住民たちがピックアップトラックやロバ、車、自転車などに身を載せるなり、徒歩なりで避難を始めた。IDFの報道官はAP通信に対して「民間人退避令はハマス破壊のための計画の一部」とし、ラファ進軍のための予備手続きであることを明確にした。
 IDFの今回の「制限的地上戦」はハマスがエジプト・カタールが提示した休戦案を受け入れると通知した直後に行われた。ハマスが受け入れた休戦案にはイスラエル側の人質とパレスチナ収監者の交換、IDFのガザ地区撤退などの内容が盛り込まれている。また、エジプト・カタール・国連などの監督の下、3~5年かけてガザ地区の再建計画を履行するという内容とイスラエルのガザ地区封鎖解除なども含まれた。
 これに対してイスラエルは「ハマスの最新の休戦提案はイスラエルの必須要求事項とかけ離れている」として拒否した。イスラエル戦時内閣は「人質釈放を含んだ戦争目標の達成に向けてハマスに軍事的圧迫を続け、ラファ攻撃を継続することを全会一致で決定した」と明らかにした。ただし、休戦交渉は引き続き進めるという立場だ。


「中央日報日本語版」 2024.05.07 07:32
■「60万人の子どもたちが行き場を失った」…中東紛争の中、ラファの悲鳴
 
【写真】イスラエルとハマスの戦争

 イスラエル軍が6日(現地時間)、ガザ地区の最南端都市ラファの東部に留まっている住民10万人に対して西側地中海のビーチあるいは北側のハーン・ユーニスに撤退避難するように疎開令を下すと国連ユニセフ(国際児童基金)はラファにいる数多くの子どもたちが危険に陥ると警告した。
 CNNによると、ユニセフのキャサリン・ラッセル代表は「ラファはいま、子どもたちの都市と言えるほど子どもが多く、彼らが安全に避難できるところはガザのどこにもない」という声明を発表した。
 ラッセル代表は60万を超える子どもたちが今でも災難状態にあるのに、攻撃が実行されればさらに状況が悪化するとしながら「大規模な軍事作戦が始まれば子どもたちは暴力と隣り合わせとなり、混沌と恐怖の危険に陥る。今でも彼らは身体的にも精神的にも非常に弱くなっている」と強く懸念した。
 ガザ保健部が発表した戦争関連の累積死亡者3万5000人のうち43%である1万5000人が未成年者だ。さらに2万人が母親を失って孤児になった。
 これに先立ってイスラエル国防軍アラビア語報道官のアビハイ・アドライ氏はこの日ソーシャルメディア(SNS)のX(旧ツイッター)に海岸にあるアルマワシの「人道主義区域」を拡大するとしながら、ラファ東部に留まっている住民たちにここに避難するように呼びかけた。
 「アルマワシには野戦病院やテント村、食糧と水、医薬品などが備わっている」とし「政治的承認に基づいてイスラエル国防軍はラファ東部の住民の臨時退避を求める。この過程は今後の状況評価により徐々に実行される」と話した。
 続いてビラや文字メッセージ、電話通話はもちろん、アラビア語メディアを通じて民間人に対する避難情報を提供すると付け加えた。
 ガザ地区で活動する救護団体も民間人退避に関連した情報をイスラエル国防軍から受け取ったという。
 AFP通信によると、イスラエル国防軍の報道官はこの日記者団と会い、今回「制限された地域」に対する退避作戦を通じて概略で10万人ほどを安全なところに移動させることができると明らかにした。
 ロイター通信は目撃者を引用し、この日ラファ東部で一部避難民が家族単位で退避を始めたと伝えた。現在ラファにはガザ地区北部から押し寄せた140万人ほどの避難民が集まっている。
 米国をはじめとする国際社会はこのようなラファで本格的な地上戦が始まる場合、大規模な人命被害が懸念されるとし、イスラエル国防軍のラファ攻撃を引き止めてきた。
 イスラエルはハマス掃討、人質救出、安保脅威解消など戦争目標達成のためにはラファ攻撃が避けられないとし、民間人を避難させた後に作戦に出ると公言してきた。
 また、このためにガザ地区南部の最大都市ハーン・ユーニスの近郊に約50万人を収容できる大規模テント村を作った事実が衛星写真などを通して確認された。


「中央日報日本語版」 2024.05.07 07:06
■イスラエル「ハマス側の休戦案、我々の要求とは程遠く…ラファ攻撃続ける」
 イスラエルがハマス側の休戦提案がイスラエルの要求事項に至らないと評価して、ガザ地区最南端都市ラファの攻撃を継続することを決めた。ただし、イスラエルは自分たちの要求に合致する休戦案を模索するために仲裁国に交渉代表団を派遣することにした。
 イスラエル総理室は6日(現地時間)、声明を出して「戦時内閣は人質釈放を含む戦争目標達成を目指してハマスに軍事的圧迫を加えるためにラファ攻撃を継続することを全会一致で決定した」とし「ハマスの最新の休戦提案はイスラエルの必須要求事項とかけ離れている」と明らかにした。
 ただし声明は「イスラエルは交渉代表団を派遣し、仲裁国とイスラエルの要求に合致する合意が引き出せるように試みていく」と付け加えた。
 これに先立ってハマスは、この日最高政治指導者であるハニエ政治局長がカタールの首相とエジプトの情報局長に休戦提案の受け入れ決定を通知したと明らかにした。
 同時にハマス高官は「まだ休戦が実現したわけではない。イスラエル側はまだ立場を伝えてきていない」としながら「ハマスは仲裁者の休戦案を受け入れた。今やボールはイスラエル占領勢力に移った」と話した。
 ハマスのガザ地区副指導者であるカリル・アル・ハイヤ氏はアルジャジーラ放送で、休戦が42日ずつ3段階で行われ、第2段階休戦中にイスラエル国防軍のガザ地区全面撤退が含まれていると明らかにした。また、第1段階休戦中にはイスラエルの民間人釈放が、最終第3段階ではイスラエルとパレスチナ間の囚人交換が行われると付け加えた。
 ハマスの休戦提案受け入れ発表はイスラエル国防軍がガザ最南端都市ラファ攻撃のために民間人疎開令を下した中で出てきた。イスラエルはこの日退避令が下されたラファ東部地域に数十回空襲を加えてハマスを圧迫した。


「中央日報日本語版」 2024.05.07 06:49
■イスラエル、ラファ空襲を再開…避難民の退避中も爆発音鳴りやまず
 イスラエル国防軍が6日、パレスチナ避難民140万人が集まったガザ地区最南端ラファ地域に退避を指示したが、一日も経たない内に戦闘機の空襲を敢行した。
 AFP通信はガザ地区の民間防衛および救護当局の関係者を引用し、イスラエル国防軍がこの日退避命令を下したガザ地区南部ラファの東部2カ所を戦闘機で空襲したと報じた。ガザ民間防衛庁のアーメド・リドワン報道官は「イスラエル国防軍の標的になった地域はガザ国際空港周辺、アル・シュカ地域、アブハラワ地域、サラヘディン通り、サラム近隣地域など」と明らかにした。
 ロイター通信もラファ避難民が離れる間も爆発音が聞こえて煙が広がり始めていると伝えた。荷物をまとめて避難したあるパレスチナ住民は「最も大きな集団虐殺がラファでまもなく起きる」と涙声で話した。
 これに先立ちこの日午前、イスラエル国防軍はソーシャルメディア(SNS)のX(旧ツイッター)にラファの海岸小都市アルマワシの「人道主義区域」を拡大すると言いながら、ラファ東部にいる住民にこちらに退避するように求めた。イスラエル国防軍は「ラファでハマスを崩壊させるための制限された範囲の作戦を行う予定」としながら「退避を要請した地域には避難民約10万人がいると推測される」と伝えた。ラファがあるガザ地区南側の国境と13キロを接しているエジプトも軍事対備態勢を強化した。
 イスラエルのガラント国防相は5日、ハマスがラファ近隣からイスラエル南部のケレム・シャローム検問所にロケット約10発を撃ち込んで死傷者が発生すると、ハマスが休戦を望んでいないようだとしてラファ軍事作戦を始めるという意思を明らかにした。そして5日夜、米国にラファ攻撃が避けられないという立場を伝達した。
 ハマスは先週末、エジプト・カイロで米国・エジプト・カタールの仲裁によって行われた休戦および人質釈放交渉でイスラエルに終戦議論とイスラエル国防軍撤退の約束を要求した。だが、ネタニヤフ首相は一時的休戦は可能だが、ハマスの終戦要求は絶対に受け入れられないという立場を明確にした。
 ネタニヤフ首相はこの日、第2次世界大戦当時に600万人に達するナチスのユダヤ人大虐殺(ホロコースト)被害者を悼む国家追悼の日を迎えて「恐ろしいホロコースト当時、世界の指導者は傍観し、どの国も私たちを助けてくれなかった」とし「イスラエルが一人で立つべきだとすれば一人で立つ」と強調した。


「AFP」 2024年5月6日 16:28 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■ラファ東部から「10万人退避させている」 イスラエル軍

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファにある避難民キャンプ(2024年4月30日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍に攻撃されたビルに開いた穴(2024年4月30日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物の周囲に集まった人々(2024年5月5日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で負傷した人を搬送する人々(2024年5月5日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物(2024年4月29日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物のがれきに立つ子どもたち(2024年4月27日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物のがれき(2024年4月24日撮影)。  


【5月6日 AFP】イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)に対する地上作戦の開始を前に、ラファ東部から約10万人を退避させていると発表した。
 イスラエル軍は声明で「ラファ東部の住民に対し、拡大された人道的地域に向かうよう促す」と述べた。
 世界保健機関(WHO)によると、ラファには現在約120万人が避難している。大半は昨年10月に始まったイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争で、ガザ地区内の他の場所から逃れてきた人々だという。
 イスラエル軍によるラファ侵攻が予想される中、援助団体や世界各国の指導者は警戒を強めている。
 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は3日、イスラエルはいまだ「危険にさらされている市民を本気で保護するための信頼に足る計画」を提示していないと指摘。そうした計画がなければ、米政府は「ラファへの大規模な軍事作戦を支持することはできない」と述べた。
 昨年10月7日のガザ紛争開始後、イスラエルはガザ北部に住むパレスチナ人に対し、ラファを含むガザ南部の「安全地帯」に移動するよう通告した。しかし、ラファも何度も空爆を受けており、パレスチナ人はガザ地区に安全な場所はないと語っている。
 イスラエル軍は今回、「ガザに流入する援助物資の増加に対応するため、マワシ(Al-Mawasi)地区の人道的地域を拡大した」と発表。報道官は記者団に対し「今朝、ラファ東部の住民を一時避難させるための作戦を開始した。ただしこれは限定的な範囲での作戦だ」と述べた。
 軍は声明で「人道的地域に一時的に移動するよう、アラビア語のポスター、SMS、電話、メディアの放送などを通じて伝えている」と付け加えた。またハマスが拘束している人質を全員帰国させるまで、「ガザのあらゆる場所で」ハマスの戦闘員を追い続けると述べた。


ttps://www.afpbb.com/articles/-/3518001?cx_part=latest
「 AFP」 2024年5月6日 13:28 発信地:ドーハ/カタール
■イスラエル、アルジャジーラの活動禁止 ガザ報道めぐり

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラにある、衛星テレビ局アルジャジーラの支局(2024年5月5日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP
【写真】衛星テレビ局アルジャジーラのチャンネルをつけると表示される「政府決定に基づき、イスラエル国内におけるアルジャジーラの放送は停止された」との通告。中東エルサレムで(2024年5月5日撮影)。(c) RONALDO SCHEMIDT / AFP) 
【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラからニュースを伝える衛星テレビ局アルジャジーラの特派員(2024年5月5日撮影)。(c)Zain JAAFAR / AFP 

【5月6日 AFP】イスラエルは5日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)侵攻をめぐる衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)の報道を問題視し、国内での活動を禁じる決定を下した。同局はこれに対し、「犯罪的」だと反発した。
 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は同日、同局の国内放送を禁じることを閣議で全会一致で決定したと発表。その数時間後、同局の放送は停止された。
 同局は声明で「われわれは情報へのアクセスという人権を侵害するイスラエルの犯罪的行為を非難し、糾弾する」とし、法的手段に訴える方針を示した。
 同局は「ガザで行われていることを隠蔽(いんぺい)するためとみられる、報道の自由に対するイスラエルの継続的な抑圧は国際法と人道法に反する」と指摘した。
 さらに、イスラエルはジャーナリストを直接の標的として殺害しており、逮捕したり脅迫したりしていると主張。しかし、「取材を貫こうとするアルジャジーラの意志をくじくことはできない」と強調した。
 昨年10月7日以降、カタールを拠点とするアルジャジーラはガザで現地取材を続け、惨状を伝えてきた。これまでにガザ支局が爆撃され、特派員2人が殺害されている。
 一方、イスラエルのシュロモ・カルイ(Shlomo Karhi)通信相はネタニヤフ氏との共同声明で、自身がアルジャジーラを閉鎖して機材を押収するとともに、活動をインターネット配信のみに制限する命令を出したと明かした。
 アルジャジーラによると、取材許可証は抹消され、メディア各社がアルジャジーラのニュースを伝えることも禁じられた。(c)AFP


「AFP」 2024年5月5日 11:47 発信地:中東・アフリカ
■ハマス、完全停戦なければ「合意せず」 ガザ休戦案めぐり

【写真】パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、破壊された街並み(2024年5月4日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、水を運ぶ少年(2024年5月4日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、段ボールを集める少年たち(2024年5月4日撮影)。 
【写真】
パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、自転車を押す男性(2024年5月4日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤの通りを歩く人々(2024年5月4日撮影)。 

【5月5日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の戦闘休止に向けた交渉について、イスラム組織ハマス(Hamas)の幹部は4日、戦闘の完全終結を含む案以外には受け入れないと述べた。また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が交渉を「個人的に妨げている」と非難した。
 休戦交渉を仲介しているカタール、エジプト、米国は同日、カイロでハマスの代表団と会談し、昨年10月以来の戦闘の休止に向け協議した。

 英国によると、交渉では40日間の戦闘休止と、ガザに捕らわれている人質とイスラエルが拘束しているパレスチナ人を交換する案について、ハマスが回答することになっていた。
 しかし、ハマス高官は4日夜、イスラエルのガザ撤退を含む戦闘の完全終結を明示していない休戦案には「いかなる状況下でも同意しない」と語った。
 匿名で取材に応じたこの幹部は、「ガザ侵攻の終結と関連づけることなく」人質解放を実現させようとするイスラエルを糾弾。ネタニヤフ首相が「個人的な利益」のために休戦合意を「個人的に妨げている」と非難した。
 イスラエルは交渉に代表団をまだ派遣していない。同国政府当局者は、提案されている枠組みに「前向きな動き」があった場合にのみ派遣するとして、「実際の合意には、厳しく長い交渉が予想される」とAFPに語った。
 あるハマス幹部筋はAFPに、交渉は5日に再開されると話した。


「AFP」 2024年4月27日 12:38 発信地:パレスチナ自治区
■空爆で瀕死の母から生まれた女児、死亡 ガザ

【写真】イスラエル軍の空爆で瀕死になった母親から帝王切開で生まれたサブリーン・ルー・シェイクちゃん。パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの首長国病院で(2024年4月24日撮影)。

【4月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で、イスラエル軍による空爆で瀕死(ひんし)になった母親から帝王切開によって誕生した女児が25日、医療スタッフの懸命の努力にもかかわらず死亡した。おじが26日、AFPに明らかにした。
 サブリーン・ルー・シェイクちゃんは先週末、イスラエル軍の空爆で致命傷を負った母親から誕生した。母親は出産直後に死亡し、父親と姉も空爆で死亡したため、サブリーンちゃんは生まれて間もなく孤児となった。
 ガザ南部ラファ(Rafah)にある首長国病院(Emirati Hospital)によると、妊娠7か月だった母親から未熟児として生まれたサブリーンちゃんは25日、「新生児室のスタッフの懸命の努力にもかかわらず」死亡した。
 おじのラミ・シェイクさんはAFPに対し、病院から「容体が悪化し、救えなかった」と連絡があったと説明。「めいは家族の元へ旅立った。きょう、病院に行ってすべての手続きを済ませ、遺体を連れ帰った」と述べ、サブリーンちゃんの父親の墓を開けてそこに埋葬したと付け加えた。
 サブリーンちゃんの母親、サブリーン・サカニさんはイスラエル軍の空爆で頭と腹に致命傷を負い、重体で救急搬送された。目撃者がAFPに語ったところによると、サカニさんの自宅が空爆を受けたという。ガザの保健当局は、この空爆でサブリーンちゃんの家族を含む少なくとも19人が死亡したとしている。


「 BBCニュース」 2024年4月24日 
■ガザ病院で280人超の遺体発見 「恐怖を覚える」と国連人権高等弁務官

【写真】重機がないため人力で遺体を掘り起こすパレスチナ人(ガザ・ナセル病院),REUTERS 

 パレスチナ自治区ガザ地区の当局は、南部ハンユニスのナセル病院の敷地内で283人の遺体が見つかったと発表した。国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官は23日、「恐怖を覚える」と述べ、独立した調査の実施を求めた。
 死亡した経緯や、遺体が埋められた時期は明らかになっていない。
 ガザ地区でイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル国防軍(IDF)が遺体を埋めたとの見方も出ているが、IDFは「根拠がない」とした。
 一方でIDFは、2月にナセル病院で2週間にわたって作戦を実施した際、パレスチナ人によって埋められた複数の遺体を「調査した」と説明。IDF部隊が「インテリジェンス(機密情報)によって人質がいる可能性が示された場所で」調査したとした。
 既に解放されている10人の元人質は、ナセル病院で長期間拘束されていたと証言している。
 IDFがナセル病院で作戦を実施する前、同病院のスタッフは周辺地域で戦闘があり、複数の墓地へのアクセスが断たれたことから、病院の中庭に遺体を埋葬せざるをえなかったと語っていた。昨年11月にIDFが北部のアル・シファ病院を初めて襲撃する前にも、アル・シファ病院から同様の報告があった。
 IDFはガザ地区の多数の病院を襲撃したのは、ハマス戦闘員が病院内で活動しているためだとしている。ハマスや医療関係者はこうした主張を否定している。

◆遺体の状態は
 パレスチナ当局は、ナセル病院の敷地内で見つかった283人の遺体のうち42人の身元が確認されたと報告した。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官は、現在その裏付けを取っているところだと述べた。
 「犠牲者は地中深くに埋められ、廃棄物で覆われていたと報告されている」と、ラヴィナ・シャムダサニ報道官はスイス・ジュネーヴで記者団に語った。
 「死者の中には高齢者や女性、けがをした人がいたとされる。また、(中略)手を縛られたり、衣服をはぎ取られたりした状態で発見された人もいた」。
 トゥルク人権高等弁務官は、死者に関する独立した、効果的で透明性のある調査の実施を求め、「処罰を受けずに済むという空気が広がっていることを考慮すると、国際的な調査官を加えるべきだ」と述べた。
 「病院は国際人道法の下で非常に特別な保護を受ける権利がある。そして民間人や拘束者、戦闘能力のない(敵対行為に参加していない)人々を意図的に殺害することは戦争犯罪にあたる」。

◆ハマス、IDFが遺体を別の場所に埋めたと
 ハマスが運営する民間防衛隊の報道官は22日、BBCアラビア語の番組「ガザ・トゥデイ」に対し、ガザでの戦闘中に殺害され、病院の中庭にあるその場しのぎの墓地に埋葬された「多数の」遺体が、イスラエルによる襲撃の最中に別の場所に移されたとの報告を、現地の複数のパレスチナ人から受けたと語った。
 「調査した結果、占領軍(IDF)が集団墓地をつくり、ナセル病院にあった遺体を掘り起こしてその集団墓地に埋めたことが分かった」と、マフムード・バサル報道官は述べた。
 「ガザ・トゥデイ」はまた、親戚の男性2人の遺体を探しているという男性に話を聞いた。この男性は、IDFが最近終了した攻撃の最中に、親戚の遺体を持ち出したとしている。
 「私が親戚の遺体をアパートの敷地内に埋葬した後、(IDFが)やって来て、遺体を移動させた」と男性は述べた。「私たちは毎日、彼らの遺体を探しているが、見つからない」。
 ハマスは、こうした遺体にはIDFによって「冷酷に処刑された」人が含まれると主張しているが、証拠は示していない。

◆ハマスの主張は「根拠がなく事実無根」とIDF
 IDFは23日の声明で、「IDFがパレスチナ人の遺体を埋めたという主張には根拠がなく、事実無根だ」と述べた。
 「ナセル病院周辺でのIDFの作戦中、人質や行方不明者の捜索活動に基づいて、パレスチナ人がナセル病院周辺に埋めた遺体の調査が行われた」。
 「調査は人質がいる可能性を示す情報があった場所でのみ、慎重に実施された。死者の尊厳を保ちつつ、敬意を持って実施された。調査した遺体のうちイスラエル人の人質ではなかった遺体は、もとの場所に戻された」。
 IDFは病院への襲撃で「病院内にいたテロリスト約200人」を拘束し、弾薬のほか、イスラエル人の人質のための未使用の医薬品も発見したという。
 また、この襲撃は「標的を絞った方法で、病院や患者、医療スタッフに危害を加えることなく」実施されたと主張した。

◆病院で何が
 しかし、3人の医療スタッフは先月、BBCに対し、襲撃を受けた際に拘束され、屈辱的な扱いを受けたと述べた。殴打され、冷や水を浴びせられ、何時間もひざまずくことを強要されたとも語っていた。
 IDFに占領された後もナセル病院に残っていたという医療スタッフによると、水や電気、そのほかの物資が不足するなどし、患者のケアができずに13人が死亡したという。
 4月1日、IDFはガザ市内のアル・シファ病院から引き揚げた。IDFはアル・シファ病院での作戦について、「ハマスのテロリストらがアル・シファ病院内で再編成された」ために実施された、もう一つの「正確な」作戦だったとしている。
 IDFは当時、2週間にわたる襲撃で病院とその周辺で200人の「テロリスト」を殺害したと発表した。また、500人以上を拘束し、複数の武器や情報が「病院の至る所で」見つかったと付け加えた。
 その5日後、世界保健機関(WHO)はアル・シファ病院にチームを派遣。同病院は「今や空っぽの抜け殻状態」で、ほとんどの建物が広範囲にわたって損傷または破壊され、大部分の設備は使用できない状態か灰になっていると、WHOは説明した。
 また、救急診療や管理棟、外科病棟のすぐ外には地面の「浅い部分に多数の墓」が掘られ、「多くの遺体の手足が見える状態で、部分的に埋められていた」とした。
 IDFはアル・シファ病院についても、患者に危害が及ばないようにしたと主張している。
 しかし、WHOは同病院の院長代理の話として、IDFに包囲されている間、患者はひどい状況に置かれていたとした。治療へのアクセスが欠如し、医療スタッフの移動が制限されていたことから、少なくとも20人の患者が死亡したと報じられている。
 OHCHRのシャムダサニ報道官は、2つの埋葬地に計30人の遺体が埋められており、そのうち12人の身元が判明していることが、OHCHRが確認した複数報告書で示されていると述べた。
 ガザの市民防衛部門の報道官は9日、アル・シファ病院の周辺から381人の遺体が収容されたと米CNNに述べた。ただ、この数には同病院の敷地内に埋められた人は含まれていない。
 トゥルク国連人権高等弁務官は、ここ数日の、イスラエルによるガザ南部ラファへの一連の空爆の犠牲者の大半は女性と子供で、「戦争行為を超えている」と非難した。
 20日夜には、死亡した妊婦に緊急帝王切開が行われ、胎児が取り出された。女性の夫ともう1人の娘も死亡した。
 トゥルク氏は、150万人が避難しているラファに対する全面的な地上攻撃は、国際人道法と人権法に対するさらなる違反につながると、イスラエル側に再び警告した。
これに対してIDFは、「ハマスの軍事・行政能力を解体するために活動している」と主張した。
 そして、「ハマスがイスラエルの男性や女性、子供たちを意図的に攻撃しているのとはまったく対照的に、IDFは国際法に従い、民間人の被害を軽減するために実現可能な予防措置を講じている」と付け加えた。

(英語記事 UN rights chief 'horrified' by mass grave reports at Gaza hospitals)


「NHK NEWS WEB」 2024年4月24日 12時49分
■ガザ南部の病院で300人以上の遺体 国連“独立した調査必要”
 イスラエル軍による軍事作戦が続くガザ地区では23日も北部で激しい空爆がありました。一方、南部ハンユニスの病院で300人以上の遺体が見つかった問題で国連は独立した調査が必要だと訴えました。
 ガザ地区でイスラム組織ハマスに対する攻撃を続けるイスラエル軍は23日には北部の町、ベイトラヒヤの一部の住民に指定する場所まで退避するよう通告を出しました。
 イスラエル軍はSNSで、この地域からイスラエル側に向けてロケット弾4発が発射されたとして、住民に退避の通告を出したあと、ロケット弾が発射された場所付近のトンネルの坑道や軍事施設などを空爆したとして、映像を公開しました。
 映像では、爆発とともに炎と煙が上がる様子が確認できます。
 一方、イスラエル軍が今月初めに部隊を撤収させた南部ハンユニスにあるナセル病院では、23日、これまでに少なくとも310人の遺体が見つかったと中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えています。
 これに対し、ロイター通信はイスラエル軍が「根拠がない」と述べた上で「以前パレスチナ人が埋葬した遺体を人質捜索のために調査し、元の場所に戻した」と主張したと伝えています。
 ガザ地区ではナセル病院のほかにも地区最大のシファ病院でも多数の遺体が見つかったと伝えられていて、国連人権高等弁務官事務所の報道官は、23日、記者会見で人権高等弁務官の談話として、「ナセル病院やシファ病院の破壊や病院とその周辺で大量の遺体が埋葬されていたのが見つかったことについてぞっとしている」と非難しました。
 その上で「遺体について効果的で透明な、独立した調査を求める」として死亡した原因などについて調査の必要性を訴えました。
林官房長官 “人道状況深刻 即時停戦求める”
  林官房長官は、午前の記者会見で「ガザ地区では連日、多数の子どもや女性、高齢者を含む死傷者が発生するなど、危機的な人道状況はさらに深刻さを増している」と述べました。
 そのうえで、「わが国として、人質の解放が実現するよう即時の停戦を求めるとともに、持続可能な停戦につながることを強く期待しており、当事者に、直ちに人道的観点から行動するよう求めている。引き続き、外交努力を粘り強く積極的に行っていく」と述べました。


「 AFP」 2024年4月23日 12:30 発信地:パレスチナ自治区/パレスチナ自治区
■ガザ病院埋葬の遺体、200人に ハマスは283人と主張

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地で、掘り起こされた遺体(2024年4月21日撮影)。(c)AFP

【4月23日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ハンユニス(Khan Yunis)の医療施設に多数の遺体が埋められていた問題で、民間防衛当局は22日、3日間の捜索で見つかった遺体は約200人になったと発表した。犠牲者はイスラエル軍に殺害、埋葬されたとされる。
 民間防衛当局の広報担当者はAFPに「職員は現在もナセル医療複合施設(Nasser Medical Complex)で遺体の収容を続けている。20日以降、200人近い殉教者の遺体が収容された」と話した。

 また、腐敗している遺体もあり身元確認は難航しているが、努力を続けると述べた。
 一方、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の報道担当者は、同施設で見つかった遺体は283人だと主張。「子どもや女性を含む民間人への犯罪行為についての徹底的な国際調査を要求する」と語った。
 イスラエル軍は「この件については後日発表する」とコメントした。
 同施設一帯では2月半ばに激しい戦闘があり、3月26日にはイスラエル軍の戦車や装甲車に包囲された。(c)AFP

「 AFP」 2024年4月22日 13:03 発信地:パレスチナ自治区/パレスチナ自治区
■ガザ南部病院に50人超の遺体 拷問の痕も

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地で、遺体を掘り起こす医療従事者ら(2024年4月21日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地で、掘り起こされた遺体(2024年4月21日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地から掘り起こされた親族の遺体のかたわらで嘆く人(2024年4月21日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地で、親族の遺体が見つかり泣き崩れる人(2024年4月21日撮影)。

【4月22日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局は21日、南部ハンユニス(Khan Yunis)の医療施設で、イスラエル軍に殺害された少なくとも50人の遺体を医療従事者が掘り起こしたと発表した。
 当局はAFPに、遺体が見つかったのはナセル医療複合施設(Nasser Medical Complex)の中庭だと説明した。
 当局の広報担当者は、同施設には「イスラエル占領軍が掘った集団埋葬地が複数あり、そのうちの一つできのう、50人の殉教者の遺体が見つかり衝撃を受けている」と述べた。また、「きょうも捜索活動が続いており、最終的な殉教者数を把握するため、全ての埋葬地の掘り起こしが終わるのを待っている」と語った。
 同担当者は「衣服を身に着けていない遺体もあり、これは間違いなく(死者が)拷問され虐待されたことを示している」と主張した。
 同施設一帯では2月半ばに激しい戦闘があり、3月26日にはイスラエル軍の戦車や装甲車に包囲された。
 AFPカメラマンもこの日、民間防衛当局の職員が施設の中庭で遺体を掘り起こしているのを目撃した。白い布に包まれた数人の遺体が親族に引き取られたという。
 イスラエル軍はこの発表について、事実関係を調査しているとコメントした。


「中央日報日本語版」 2024.04.22 08:44
■「ガザ地区病院中庭から密葬された遺体が少なくとも50体」
 イスラエルとハマスの戦争
 ガザ地区南部最大の都市ハーン・ユーニスにある大型病院の中庭から埋葬された遺体が数多く見つかったと21日(現地時間)、AFP通信が報じた。
 メディアによると、ガザ地区民防衛局は20日からハーン・ユーニスのナセル病院団地内の中庭から密葬された遺体を少なくとも50体探し出したと発表した。
 防衛局報道官は遺体発掘のことを伝えながら「すべての集団埋葬地を掘り返してはじめて最終殉教者の数を確認することができる」と話した。
 続いて「一部の遺体は衣服を脱がされた状態で埋蔵された」とし「これは彼らが拷問と虐待を受けたことを確実に見せている」と強調した。
 イスラエルと戦争中のハマスは声明を通じて50体の遺体が見つかった病院の中庭を共同墓地と称した。
 イスラエル国防軍は2月中旬にナセル病院を急襲した。
 当時イスラエル国防軍首席報道官のダニエル・ハガリ氏(少将)は「ハマスがナセル病院に人質を捉え、(病院には)死亡した人質の遺体があるという、信じるだけの情報がある」とし「これに伴い、病院内部で精密かつ制限的な作戦を展開している」と言及していた。
 このような軍事作戦によって医療陣や患者が強制避難し、国連は病院運営に支障が生じたとして懸念を示していた。
 ハマス掃討のためにハーン・ユーニスで作戦を実行していたイスラエル国防軍は7日、ガザ南部から兵力を撤収させた。


「 AFP」 2024年4月22日 12:09 発信地:ワシントンD.C./米国
■米、人権侵害でイスラエル軍部隊に制裁へ 報道

【写真】イタリア・カプリ島で、先進7か国(G7)外相会合閉幕後に記者会見に臨むアントニー・ブリンケン米国務長官(2024年4月19日撮影)。(c)Tiziana FABI / AFP

【4月22日 AFP】米国は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で人権を侵害している疑いがあるとして、一部のイスラエル軍部隊に近く制裁を科す見通しだ。同国のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は20日、そうした動きについて「愚行の極み」だと非難した。
 米ニュースサイト・アクシオスは同日、米情報筋3人の話として、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が「数日中にも」イスラエル軍大隊への制裁を発表する見込みだと報道。制裁により、同部隊は米国の軍事支援や訓練を受けることが禁じられる。
 これに先立ち、ニューヨークの非営利報道組織プロパブリカも、国務省の特別委員会が昨年12月、西岸で活動するイスラエル軍の複数部隊や警察部隊に対して米国の支援を停止するようブリンケン氏に勧告したと報じていた。
 この件についてイタリア訪問中に記者から質問されたブリンケン氏は、報道内容を否定しなかった。詳細は明らかにしなかったものの、人権を侵害している外国の治安部隊への軍事支援を禁じる米国法に基づき、調査を行っていると説明。「決定は下している。数日後には結果が判明するだろう」と述べた。
 イスラム組織ハマス(Hamas)による昨年のイスラエルへの越境攻撃に先立つ2022年末、国務省は、在イスラエル米大使館の職員に対し、超正統派の兵士で構成された「ネツァ・イェフダ(Netzah Yehuda)」大隊による西岸での暴行疑惑を調査するよう指示。この中には、同年1月、パレスチナ系米国人(78)が拘束された後に心臓発作で死亡した件も含まれていた。
 米国がイスラエル軍部隊への制裁を示唆したのを受け、ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)で、「わが国の兵士がテロリストの怪物と戦っている時に軍の一部隊に制裁を科そうとするのは愚行の極み」だと反発。「わが政権はこうした動きを断固阻止する」と表明した。


「AFP」 2024年4月14日 16:27 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■ハマス、新たなガザ休戦案を拒否 イスラエル

【写真】パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍による爆撃で立ち上る煙を見る住民(2024年4月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザのヌセイラットで、イスラエル軍の爆撃後に出動する消防車(2024年4月12日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区のデイルアルバラフで、イスラエル軍の爆撃で負傷し、病院で治療を受ける記者(2024年4月12日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍による爆撃で負傷した少女を運ぶ住民(2024年4月11日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の爆撃を受けた住宅の被害を確認する住民(2024年4月12日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザのヌセイラットで、イスラエル軍の爆撃を受けた建物の残骸(2024年4月12日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザのヌセイラットで、イスラエル軍の爆撃後に立ち上る煙(2024年4月12日撮影)。

【4月14日 AFP】イスラエルの対外特務機関モサド(Mossad)は14日、イスラム組織ハマス(Hamas)が、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)での新たな休戦案を拒否したと明らかにした。
 モサドはイスラエル首相府を通じて発表した声明で、休戦案の拒否はハマスが人道的な取引や人質の返還を望んでいないことを示していると指摘。「(イスラエルと)イランとの緊張を利用」して、中東全体の緊張を激化させることを狙っていると非難した。
 一方のハマスは、「恒久的な停戦」と「ガザ全域からの(イスラエル)占領軍の撤退」を求める考えを変えていない。


「 AFP」 2024年3月27日 15:45 発信地:ジュネーブ/スイス
■ガザで「ジェノサイド」 国連特別報告者指摘に支持相次ぐ 人権理

【写真】国連人権理事会で発言するフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者(左)。スイス・ジュネーブで(2024年3月26日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP【写真】国連人権理事会でフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者(画面右)の発言を聞く各国代表。スイス・ジュネーブで(2024年3月26日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP 

【3月27日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)からパレスチナ自治区の特別報告者に任命されているフランチェスカ・アルバネーゼ(Francesca Albanese)氏は26日の理事会で、イスラエルが同自治区ガザ地区(Gaza Strip)で実行している軍事作戦は「ジェノサイド(集団殺害)行為」に当たるとの持論を重ねて表明した。それを受け、アラブ諸国や中南米諸国から支持する声が相次いだ。
 アルバネーゼ氏は、「ガザにおける(イスラエルの)ジェノサイドの意思は明々白々であり、われわれは目を背けてはならず、立ち向かい、防ぎ、罰しなければならない」と主張。各国に対し、対イスラエル武器禁輸と制裁措置を呼び掛けた。
 それに対しパキスタンの代表はイスラム協力機構(OIC)を代表し、「(イスラエル)軍はハゲワシのように(ガザ南部)ラファ(Rafah)を取り囲み、ヨルダン川西岸(West Bank)では強欲にも土地侵略を続けている」とし、武器禁輸・制裁への支持を表明した。
 またエジプト代表はアラブ諸国を代表して、イスラエルは「ガザを構造的、計画的に攻撃し、人が住めないようにしようとしている」と非難した。
 イスラエルと後ろ盾の米国の代表は欠席した。(c)AFP/Robin MILLARD


「AFP」 2024年3月26日 12:42 発信地:ジュネーブ/スイス
■イスラエル、ガザで「ジェノサイド条約」違反 国連特別報告者

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部の病院にイスラエル軍の攻撃で負傷した子どもを運び込む男性(2024年3月24日撮影)。(c)MOHAMMED ABED / AFP
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物のそばを移動するパレスチナ人の家族(2024年3月24日撮影)。(c)MOHAMMED ABED / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラエル軍の攻撃で親族を亡くした男性(2024年3月21日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区中部から南部に退避するパレスチナ人の人々(2024年3月21日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区北西部で、破壊された建物のそばを歩く男性(2024年3月25日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ市からガザ地区中部に退避するパレスチナ人の人々(2024年3月21日撮影)。 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍の攻撃で立ち上る煙。イスラエル南部から撮影(2024年3月14日撮影)。(c)JACK GUEZ / AFP 

【3月26日 AFP】国連人権理事会(UN Human Rights Council)からパレスチナ自治区の特別報告者に任命されているフランチェスカ・アルバネーゼ(Francesca Albanese)氏は25日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦で「ジェノサイド(集団殺害)」に相当する行為を働いたと判断する「合理的な根拠」があるとの報告書を公表した。「民族浄化」の恐れがあることにも警鐘を鳴らしている。
 アルバネーゼ氏は、イスラエルがガザで、国連のジェノサイド条約に記載されている五つの行為のうち三つに違反しているのは明らかだと指摘。
 報告書は違反行為として、「集団構成員の殺害」「集団構成員に対する重大な肉体的または精神的な危害」「集団の全部または一部に肉体の破壊をもたらすために意図された生活条件の強要」を挙げた。
 さらに、イスラエル政府の一部高官が、パレスチナ人の強制移住と自国民の入植拡大を表明していることについて、「退避命令と安全地帯を、民族浄化を達成するための集団殺害の道具として使っている」と糾弾している。
 国連の特別報告者は国連人権理事会によって任命されるが、国連を代表する立場にはない。
 スイス・ジュネーブのイスラエル代表団は、同国は「報告書の内容を断固否定する」とし、「イスラエル国家の樹立そのものを否定しようとする試みの一端にすぎない」と反発。
 「イスラエルの戦争は(イスラム組織)ハマス(Hamas)に対するものであり、パレスチナ住民に対するものではない」と主張した。
 米政府当局者はAFPに対し、報告書について把握しているが、「イスラエルがガザで集団殺害を行ったと信じるに足る根拠は得ていない」と語った。


「AFP」 2024年3月25日 13:09 発信地:パレスチナ自治区
■ガザ住民「恐怖と飢餓」に直面 国連総長、支援拡大と即時停戦訴え

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にある同国側のラファ検問所で記者会見する国連のアントニオ・グテレス事務総長(2024年3月23日撮影)。(c)Khaled DESOUKI / AFP
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にある同国側のラファ検問所を訪問した国連のアントニオ・グテレス事務総長(中央、2024年3月23日撮影)。(c)Khaled DESOUKI / AFP 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区ラファに近いエジプト・アリーシュにある空港に到着した国連のアントニオ・グテレス事務総長(中央、2024年3月23日撮影)。(c)Khaled DESOUKI / AFP 

【3月25日 】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は24日、訪問先のエジプトで、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の住民は「恐怖と飢餓」にさらされているとして、人道支援の拡大と即時停戦を訴えた。
 グテレス氏は、多数の住民が避難している南部ラファ(Rafah)への地上侵攻を計画しているイスラエルに対し、計画の実行を思いとどまるよう要請。
 ガザでは240万人の住民が「ノンストップの悪夢」を強いられているとし、「銃を置き、即時の人道的停戦をすべき時がとっくにきていることを世界中が認識している」と述べた。
 さらに、ラファでは人道支援物資の輸送トラックが足止めされているとして、イスラエルに搬入を許可するよう求めた。
 イスラエル軍はこれを受け、SNSで、国連に物流面での拡充を促し、「自分たちの失態をイスラエルのせいにするのはやめるべきだ」と反論した。


「AFP」 2024年3月23日 12:40 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
■イスラエル、西岸の800ヘクタール「国有地化」 米国務長官の訪問中

【写真】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のイスラエル入植地(上、2024年2月29日撮影)。(c)Menahem Kahana / AFP
【写真】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(右)とベツァレル・スモトリッチ財務相(2024年1月7日撮影)。(c)RONEN ZVULUN / POOL / AFP 

【3月23日 AFP】イスラエル極右のベツァレル・スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相は22日、占領下に置くパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のヨルダン渓谷(Jordan Valley)北部にある土地800ヘクタールを「国有地化」すると発表した。
 イスラエルの入植活動を監視するNGO「ピース・ナウ(Peace Now)」によれば、1回の接収面積としては1993年にオスロ合意(パレスチナ暫定自治宣言)が調印されて以降最大。2024年の接収面積も過去最大となる見通しだという。
 接収の発表は、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる強硬右派政権の入植地拡大を批判してきた米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官のイスラエル訪問中に行われた。ピース・ナウは「挑発」との見方を示している。
 西岸でのユダヤ人入植地の拡大は国際法違反と見なされているにもかかわらず、スモトリッチ氏は拡大計画を推し進めている。(c)AFP


「AFP」 2024年3月22日 14:41 発信地:ワシントンD.C./米国
■ガザ戦闘、若者の方がイスラエルに批判的 米

【写真】米首都ワシントンで行われたパレスチナ支持者によるデモ(2024年3月2日撮影)。(c)Mandel NGAN / AFP

【3月22日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘をめぐり、米国の若者は他の年齢層よりもイスラエルに対してはるかに批判的であることが、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が21日に公表した調査結果で明らかになった。
 調査では、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による奇襲攻撃に対するイスラエルの対応について、18~29歳の46%が「許容できない」と回答。21%が「許容できる」とし、残りは「どちらとも言えない」と答えた。
 年齢が上がるにつれ、この数字はほぼ反転している。65歳以上でイスラエルの対応を支持すると答えた人は53%に上る一方、許容できないと答えたのは29%だった。
 調査は1万2693人を対象に行われた。
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