三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「正恩氏 韓国に「申し訳ない」=北の最高指導者として異例の謝罪」

2020年09月25日 | 北部朝鮮
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925003300882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.25 16:52
■正恩氏 韓国に「申し訳ない」=北の最高指導者として異例の謝罪
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は25日、北朝鮮に近い海域で漁業指導船から行方不明となっていた韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件について、朝鮮労働党統一戦線部名義の通知文を送り、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南の同胞(韓国国民)を大きく失望させたことに対し、非常に申し訳なく思う」と表明した。北朝鮮の最高指導者が韓国に対し、公に謝罪するのは極めて異例だ。
 南北の分断後、北朝鮮の最高指導者が韓国に直接謝罪した例はほとんどない。1972年5月、当時の金日成(キム・イルソン)主席が訪朝した李厚洛(イ・フラク)中央情報部長に対し、68年に北朝鮮特殊部隊がソウルに侵入した青瓦台(大統領府)襲撃未遂事件について「非常に申し訳ない事件」と謝罪。金正日(キム・ジョンイル)総書記も同事件に関し、2002年5月に訪朝した朴槿恵(パク・クネ)韓国未来連合代表に「申し訳ない気持ち」と言及していた。
 ただ、いずれも韓国側関係者との面会中に出た発言で、今回のように公式の通知文で謝罪したものではなかった。
 北朝鮮はこれまで謝罪の声明を発表したことはあるが、遺憾を表明する水準にとどめていた。2008年に北朝鮮の景勝地・金剛山で北朝鮮兵士が韓国人観光客を射殺した事件が起きた際は名勝地総合開発指導局が談話を出し、「遺憾に思う」としながらも、「すべての責任は全的に南側にある」と表明。2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を巡っては訪朝した米国のカーター元大統領に対し、遺憾を表明しながらも謝罪はしなかった。
 これまで遺憾表明は北朝鮮の実務者や朝鮮中央通信の論評などを通じて発表していた。このため、金委員長が韓国に対して公に謝罪した背景に関心が集まる。金委員長が過去の最高指導者に比べ、問題を認めて謝罪することをちゅうちょしない点も要因とみられる。
 韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は25日の国会外交統一委員会で、金委員長が謝罪したことについて「非常に異例」として、「申し訳ないという表現を2回も使って北の立場を発表した例はなかった」と答弁した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925002700882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.25 15:45
■韓国人射殺で金正恩氏が謝罪 「失望させ非常に申し訳ない」
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は25日、北朝鮮に近い海域で漁業指導船から行方不明となっていた韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件について、正式に謝罪した。
 韓国青瓦台(大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長によると、金委員長は党統一戦線部の名前で韓国に同日送った通知文で、「われわれの海域で予想外の恥ずべきことが起き、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南の同胞(韓国国民)を大きく失望させたことに対し、非常に申し訳なく思う」と表明した。
 韓国政府は前日の24日、この男性が北朝鮮軍に射殺され、遺体が焼かれたと発表していた。今回の事件が南北関係に与える影響などを念頭に置き、北朝鮮は比較的迅速に謝罪を表明したとみられる。
 通知文には、金委員長の謝罪とともに北朝鮮指導部の立場も記されていた。北朝鮮側は「わが指導部は、こうした遺憾な事件によって近ごろ積み上げてきた北南(南北)間の信頼と尊重の関係が崩れることのないよう、より緊張し、必要な安全対策を講じる」とした。
 徐氏は、文大統領と金委員長が先ごろ親書を交わしたことも明らかにした。両首脳の親書には、新型コロナウイルス感染拡大による困難と現在直面している難関を乗り越え、南北関係が復元されることへの期待が記されたという。南北首脳が親書を交換した時点について、徐氏は「1カ月以内」と述べた。


https://japanese.joins.com/JArticle/270630?servcode=100&sectcode=110
「中央日報日本語版」 2020.09.25 16:12
■【社説】民間人を殺害した北朝鮮の蛮行を糾弾する
 北朝鮮が21日、延坪島(ヨンピョンド)沖で長時間漂流して力尽きていた大韓民国海洋水産部の公務員イさんに銃撃を加えて殺害し、遺体に油をかけて毀損した。「天人共怒」の蛮行だ。北朝鮮は最近、コロナ防疫を理由に「国境地帯1キロ以内に接近する外部の者は射殺する」という、文明国家では想像もできない反倫理的な守則を決めたという。しかしいかなる名分であれ、非武装の民間人を射殺して遺体を燃やした行為は許されない。戦時にも民間人の射殺を禁止するジュネーブ条約を正面から違反した国際的な重犯罪だ。またイさんが射殺された場所は9・19南北軍事合意書で一切の敵対行為を禁止した緩衝海域だ。北朝鮮は南北軍事合意も破ったのだ。
 韓国軍は、冷たい秋の海で40時間ほど漂流したイさんを北朝鮮水上事業所の船舶が発見し、越北の経緯を追及した後、海上に長時間放置した過程を把握していた。当時、北朝鮮側にイさんの送還を要求しながら迅速に対応していれば、Aさんが6時間後に射殺されて遺体を燃やされるという最悪の事態を防げたかもしれない。しかし軍は「我々の領海でない」として眺めていた。軍の存在理由である国民の生命保護をしなかったのだ。さらに「北がそこまでするとは予想できなかった」という弁解に加え、「9・19合意に銃を撃ってはいけないという規定はない」と北朝鮮をかばう態度を見せ、あきれるしかない状況だ。
 イさんは子ども2人がいる平凡な家庭の家長だ。ところが軍はイさんが北側に渡ろうとして殺害されたと発表し、疑惑を増幅させている。イさんの業務(漁業指導)は船から転落する事故もあり、漂流して北朝鮮水域に入った可能性もあるからだ。たとえイさんが越北を図ったというのが事実だとしても、北朝鮮側がなぜ射殺したのかも疑問だ。7月に韓国で性犯罪を犯して北側に戻った脱北者は、北朝鮮に無事に入ったほか赦免まで受けたという。政府が南北関係の悪化を憂慮して明確な証拠もなくイさんを「越北」と決めつけたのではという疑惑が提起される理由だ。
 今回の事件が公開された時点も深刻な問題だ。軍は21-22日に発生したイさんの行方不明・死亡事件について閉口してたが、メディアが国会発で報道を始めると24日午前になって公開し、隠蔽・縮小疑惑を自ら招いた。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の対応も疑惑だらけだ。青瓦台はイさんが殺害された直後の21日午後10時30分ごろ関連機密情報を入手し、3時間後に国家安全保障会議(NSC)を開いた。それだけ事案を重く受け止めていたという証拠だ。にもかかわらず文大統領はその直後に画像で進行された第75回国連総会の基調演説で南北終戦宣言を提案した。
 青瓦台は「演説は15日に録画された内容であり、情報の信憑性が確認されなかったため、演説をそのまま送りだした」という。非常状況だったにもかかわらず、北朝鮮に融和的な内容が入った演説を修正なく送りだした点は、「終戦」イベントに執着して国民の生命は後まわしにしたのではという疑問を抱かせる。青瓦台は今回の事件が文大統領にいつどのように報告されたのか、また、終戦宣言演説がそのまま出た理由について明らかにする必要がある。与党も野党の常任委開催要求に応じて国会レベルで透明に真相調査をし、責任者の問責と再発防止対策の樹立に全力を傾けなければいけない。北朝鮮側が責任を取って謝罪するのは言うまでもない。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925002500882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.25 15:36
■北朝鮮 韓国人男性の遺体焼却を事実上否定
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に近い海域で行方不明となっていた韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件について、北朝鮮は25日、韓国青瓦台(大統領府)に通知文を送り、男性を射殺したことは認めたが、遺体を燃やしたことは事実上、否定した。

【写真】通知文の内容を伝える青瓦台の徐薫(ソ・フン)国家安保室長=25日、ソウル(聯合ニュース)

 韓国の軍当局は北朝鮮側が男性を射殺後、油をまいて燃やしたとみられると説明していた。
 北朝鮮は通知文で、「われわれの軍人が艇長の決心の下、約10発の銃弾を違法侵入者に向けて射撃した」とし、「この際の距離は40~50メートルだったという」と伝えた。
 また、「射撃後、いかなる動きも音もなく、約10メートルまで接近して確認、捜索したが、正体不明の侵入者は浮遊物の上にいなかった」と説明。大量の血痕を確認したとした。
 その上で、「われわれの軍人は違法侵入者が射殺されたと判断し、侵入者が乗っていた浮遊物は国家非常防疫規定により、海上で焼却したという」と明らかにした。


https://japanese.joins.com/JArticle/270627?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 15:21
■<北朝鮮通知文全文>「起きてはいけないことが発生、安全対策講じる…非常に申し訳なく思う」
 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は25日、韓国海洋水産部公務員のイさん(47)射殺・遺体き損に関連し「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南側同胞に大きな失望感を与えたことに対して非常に申し訳なく思う」と伝えた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長はこの日、通知文を公開した。

◆次は通知文の全文。
 『青瓦台宛
 貴側が報道した通り、22日夕方、康リョン郡金洞里(カンリョングン・クムドンニ)沿岸水域で正体不明人員1人がこちら側の領海深く不法侵入し、わが軍人によって射殺(推定)される事件発生した。
 事件経緯を調査したところによると、こちら側の該当水域警備担当軍部隊が漁労作業中の水産事業所副業船から正体不明の男1人を発見したという申告を受けて出動し、康リョン半島前のこちら側の沿岸に浮遊物に乗って不法侵入した者に80メートルまで接近して身分確認を要求したが、最初は1~2回大韓民国の誰それだとごまかしてずっと返事をしなかったとのことです。
 こちら側の軍人の取締命令に口を閉じて応じないため、さらに接近して2発空砲を撃つと、すぐに驚いてうつ伏せになり、正体不明対象が逃走するような状況になったとのことです。
 一部軍人の陳述によると、うつ伏せになって何か体にかぶろうとする行動したようだとも話しています。
 わが軍人は艇長の決心の下で海上警戒勤務規定が承認した行動準則により、10余発の銃弾で不法侵入者に対して射撃し、この時の距離は40~50メートルだったとのことです。
 射撃後は何の動きも音もなく、10余メートル接近して確認の捜索をしたが、正体不明侵入者は浮遊物の上におらず多量の血痕が確認されたとのことです。
 わが軍人は不法侵入者が射殺されたと判断し、侵入者が乗っていた浮遊物は国家非常防疫規定により海上現地で焼却したとのことです。現在までわが指導部に報告された事件転末に対する調査結果は以上です。
 われわれは貴側軍部が何の証拠を基にわれわれに不法侵入者取締と取締過程の説明に対する要求もなく、一方的な憶測で蛮行、応分の対価のような失礼かつ対決的色彩の強い語彙選んで使うのか、大きな残念を表さざるを得ない。
 わが指導部は起きてはいけないことが発生したと評し、このような不祥事が再発しないように海上警戒監視勤務を強化し、取締過程のささいな失敗や大きい誤解を呼びかねないようなことがないよう、海上での取締の取り扱い全過程を収録する体系を整えるよう指示しました。
 われわれは南北の間の関係に面白くない作用がある事件がこちらの水域で発生したことに対して貴側に申し訳なく思う気持ちを伝えます。
 わが指導部はこのような残念な事件により、最近少なくはあるが積み重ねてきた南北間の信頼と尊重の関係が崩れないように、さらに緊張して覚醒し、必要な安全対策を講じることに対して繰り返し強調しました。
 国務委員長金正恩同志は、そうでなくても悪性ウイルスの病魔の脅威に処した南側の同胞に助けの手どころかわれわれの水域でかんばしくないことが思いがけなく発生して、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南側同胞に大きな失望感を与えたことに対して非常に申し訳なく思う気持ちを伝えるよう話しました。
 起きた事件に対する貴側の正確な理解を望む。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925002400882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.25 14:39
■正恩氏「文大統領と韓国国民を失望させ申し訳ない」 射殺事件で通知文
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は25日、北朝鮮に近い海域で漁業指導船から行方不明となっていた韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件について、「われわれの海域で予想外の恥ずべきことが起きた」としながら、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南の同胞(韓国国民)を大きく失望させたことに対し、非常に申し訳なく思う」と表明した。金委員長が党統一戦線部の名前で韓国に送った通知文の内容を、韓国青瓦台(大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安保室長が発表した


https://japanese.joins.com/JArticle/270624?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 14:31
■金正恩氏「かんばしくないこと…文大統領・南側同胞に失望感与えて申し訳ない」
 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が西海(ソヘ、黄海)で起きた韓国公務員射殺事件に対して公式に謝罪を伝えたと青瓦台(チョンワデ、大統領府)が25日、明らかにした。
 徐薫(ソ・フン)国家安保室長はこの日の記者会見を通じて、北朝鮮が該当事件に関連する通知文を送ってきたという事実を公開した。
 北側は通知文で「南北の間の関係に面白くない作用がある事件がわれわれの水域で発生したことに対して貴側に申し訳なく思う気持ちを伝える」とし、正恩氏の言葉もあわせて伝えた。
 正恩氏は「そうでなくても悪性ウイルスの病魔の脅威に処した南側の同胞に助けの手どころかわれわれの水域でかんばしくないことが思いがけなく発生して文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南側同胞に大きな失望感を与えたことに対して非常に申し訳なく思う」と話した。


https://japanese.joins.com/JArticle/270621?servcode=500&sectcode=500
「中央日報日本語版」 2020.09.25 14:15
■北朝鮮、「海上蛮行」に対して3日間沈黙…新型コロナ防疫だけ強調
 韓国海洋水産部所属漁業指導船に勤務していたが、今月22日夜、西海(ソヘ、黄海)北方限界(NLL)北側の海上を漂流していた公務員イさん(47)に銃撃を加え、遺体に火を付けた北朝鮮が事件発生から3日が経過しても沈黙を維持している。
 25日午前10時現在、北朝鮮労働新聞など官営メディアはもちろん、対外宣伝メディアも関連事件については一切言及がない。その代わり、水害と台風被害を受けた咸鏡道(ハムギョンド)復旧事業と新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の防疫に関連した内容を扱うのみだった。これは韓国内メディアはもちろん、多くの外信が北朝鮮の蛮行を批判調で扱う雰囲気とは全く違う。
 政府当局者は「北朝鮮は2008年7月、観光客パク・ワンジャさんが金剛山(クムガンサン)で北朝鮮軍に射殺された翌日、直ちに遺憾を表明した」とし「金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年死亡)が玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長に会った席で再発防止を約束したこととも違いがある」と話した。北朝鮮の反倫理的行為に対する国際社会の非難にもかかわらず、北朝鮮は一切対応をしないでいると説明だ。当時北朝鮮は金剛山観光を担当する名勝地総合開発指導局報道官名義で遺憾を表した。
 当時真相調査に参加した前職当局者は「パク・ワンジャさん事件は多少偶発的に発生した情況があった」とし「今回は『上部』の指示によって発生した点で、北朝鮮による意図的行為とみられるだけに、北朝鮮が公開的な遺憾表明に出る可能性は低い」と話した。
 金剛山観光の場合、北朝鮮が外貨を稼ぐ「ドル箱」だった点で銃撃事件として観光が中断される場合、北朝鮮に直接的な被害につながるおそれがあるという懸念も作用した可能性がある。また、現代峨山(ヒョンデアサン)職員が現地に常駐していて直ちに事件把握が可能で、現場が維持されていた点でも北朝鮮がうやむやにするには難しかった状況だ。
 しかし今回の事件の場合、北朝鮮が新型コロナという「言い訳」をすることができるうえに、すでに韓国を敵と規定してすべての「取引」から手を引いた状況なので北朝鮮の立場では失うものがない。韓国政府が出て国際社会の対北制裁などを試みることも可能かもしれないが、これさえも北朝鮮が証拠(遺体)を海上で遺棄したため、北朝鮮がねつ造だと反発する場合、中国やロシアの参加を引き出すには限界があるという指摘だ。対応策を探している韓国政府の悩みが深まっているのもこのためだ。
 国民大学の全賢俊(チョン・ヒョンジュン)兼任教授は「北朝鮮はスモーキングガン(明白な証拠)が発見された韓国哨戒艦『天安』爆沈事件についても自分たちの所業ではないと否定している」とし「国際社会の非難が始まった状況で、言い逃れをするか最初から対応しない可能性が高い」と話した。


https://japanese.joins.com/JArticle/270615?servcode=400&sectcode=400
「中央日報日本語版」 2020.09.25 11:42
■襲撃された韓国公務員の実兄「軍警戒の失敗で死に至らしめては越北に追い込むのか」
 
【写真】北朝鮮軍に射殺された公務員イさんが行方不明になった当時、漁業指導船の船尾にあった履き物。海洋水産部は「脱いだ履き物が置かれていて、誤って転落したとは考えにくい」と伝えた。[写真 仁川海警]

 「してくれそうに話しても一度も守ってくれたことがない。約束ばかりして待ってほしいと言った」(弟) 
 「分かったから待ってみろ」(兄)
 行方不明になった後、北朝鮮側によって殺害された海洋水産部漁業地図公務員のイさん(47)が実兄とやりとりした最後の携帯メールの内容だ。だが、永遠に守ることのできない約束になった。
 イさんの長兄Aさん(55)など遺族は国防部の初期対応の失敗がこのような結果をもたらしたとして強く抗議した。Aさんは24日、中央日報とのインタビューで「監視システムの誤作動、警戒勤務の失敗のせいで弟が死亡した」として「越北に追い込むのは死者と遺族に対する名誉き損」と強調した。
 彼はこの事件の核心は国防部が弟の行方不明時間の予測に失敗したとした。国防部と海洋警察から受けたという資料を公開して「国防部が行方不明時間を21日午前11時55分と推定したが、実際の行方不明はこの日午前2~3時ごろだったとみている」と主張した。続いて「最初の行方不明推定時間と国防部が把握した時間が少なくとも7~8時間の差が生じるのは国防部が報告時間を行方不明時間に認知しているため」とし「潮流が24時間の中で6時間置きに4回変わるが、このように差が生じてしまえば(救助および捜索で)とんでもない結果が出るほかはない」と話した。
 Aさんは「当日午前2~3時、大延坪島(デヨンピョンド)境界警戒所で弟を発見できなかったのが最も大きい問題」として「その時、弟が北に流れることを防ぐべきだった」と話した。イさんの越北の可能性は極力に否認した。彼は「気力が尽きて北朝鮮に到着した弟が越北の意向を明らかにしたというのは有り得ないことだ。弟はきつい性格ではない」として「十分に救うことができたのに国家の誤りで国民が死にあった」と声を高めた。
 Aさんは「政府の発表で遺族が苦しんでいる」として「病気を病んでいる未亡人である母がおられるが、衝撃を受けるかと思って便りも知らせられずにいる」と話した。
 Aさんによると、2012年海水部に入社した弟は5男2女の中で4番目で、本来遠洋漁船船長として働いた。普段からしばしば連絡を取ったが、越北の兆しは全くなかったといった。離婚の有無、個人の債務関係などに対しては「重要な本質でない」としてコメントを控えた。
 24日、全南木浦市(チョンナム・モクポシ)海水部西海(ソヘ)漁業管理団出入口は堅く閉じられていた。管理団職員のBさんは「21日に行方不明になった同僚を探していた状況で越北という政府の発表が出てきて管理団内部の雰囲気がとても混乱している」として「国家公務員は採用から検証を通じて欠格事由のない人を選び、イさんも検証を通過したのではないか」と話した。続いて「イさんは平凡な40代の家長であり、秋のワタリガニの季節を迎えて越境船舶を取り締まっていた同僚」として「政府が事実確認をどのように経たのか問い直したい」と話した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925001300882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.25 11:14
■韓国人男性の射殺 誰が命令?=北朝鮮海軍司令部に報告か
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に近い黄海上で行方不明になっていた韓国公務員の男性が北朝鮮側により射殺された後、遺体を燃やされた事件で、韓国国防部が「北の海軍司令部まで報告が上がったとみているが、誰が射殺を決めて命令したかは分からない」という趣旨の報告をしていたことが分かった。韓国国会国防委員会に所属する複数の議員が25日、国防部が前日に同委員会に非公開で報告した内容を伝えた。

行方不明になった男性が乗っていた海洋水産部の漁業指導船(仁川海洋警察署提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
 国防委員会の閔洪チョル(ミン・ホンチョル)委員長(与党「共に民主党」)はMBCラジオのインタビューで、「北の高速短艇が来て射撃したと(国防部から)報告を受けた」と述べた。国防部は「海軍の指揮系統でないだろうか」と報告したという。ただ、北朝鮮海軍の最高責任者である金明植(キム・ミョンシク)海軍司令官(大将)の名前は出なかった。
 閔氏は北朝鮮海軍司令部の上層部まで報告された可能性を排除するのは難しいという意味かと問われると、「排除できないということだ」と答えた。
 匿名を条件に聯合ニュースの電話取材に応じた国防委員は、「国防長官はとにかく事実だけを話そうと努めているように見えた」と伝えた。また、「常識的に考えて、一人の人間の生死がかかった問題を海軍で決定しただろうか。少なくとも平壌まで(報告が)上がっただろう」と述べた。


https://japanese.joins.com/JArticle/270612?servcode=400&sectcode=400
「中央日報日本語版」 2020.09.25 11:03
■<失踪韓国公務員銃撃>射殺位置まで38キロ、30余時間水泳…ライフジャケット着て可能? 急流で不可能?
 北朝鮮軍の銃撃で亡くなった韓国公務員イさん(47)は最初の失踪地点から銃殺された位置まで約38キロメートルを移動したと推定される。30余時間かけながらだ。
 意図的な越北か、あるいは足を踏み外したことによる遭難か、疑問が大きくなるばかりだ。韓国軍当局は24日、イさんがライフジャケットを着用して浮遊物(サッカーボール形の位置表示型「ブイ」と推定)を利用した点から推測して、自主的に越北した可能性が高いとみている。軍関係者はこの日記者会見で「非常に遠い距離だが、ライフジャケットを着用して泳いでいった可能性があり、浮遊物を利用してもいる」とし「〔西海(ソヘ、黄海)漁業指導管理団で〕長く勤務していたため海流をよく知っているものと推定するが確認は難しい」と話した。
 しかしイさんの兄は「北朝鮮側に到着した時、気力が尽きた状態だったが、北朝鮮まで泳いで行ったということか。失踪後、海上漂流時間が30時間以上になると推定されるが、これは自発的な越北ではないだろう」と反論した。
 実際、海洋警察署が小延坪島(ソピョンド)付近の海上からイさん行方不明の届出を受け付けたのは21日午後12時51分ごろだ。韓国軍が監視装備で北朝鮮黄海南道登山串(ファンヘナムド・トゥンサンゴッ)付近の海上で遺体を焼く炎を観測したのは22日午後10時11分ごろだ。
 これに対し、ある延坪島住民は「その日未明の時間帯潮流は北東に向かっていた」とし「潮流だけに乗ってライフジャケットを着た状態で浮漂を持っていたら(北朝鮮まで)泳いで行くことができたかもしれない」と話した。だが、21日午前早く目が覚めたというある住民は「その日は風が強く吹いていた。そこは水の流れが非常に強い場所」としながら「ブイを抱いていたとしても北朝鮮まで行くのは難しいと思う」と話した。
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「韓国軍、北朝鮮に抑留された6時間措置せず、事件の顛末も12時間後に公開」

2020年09月25日 | 北部朝鮮
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37861.html
「The Hankyoreh 」  2020-09-25 09:13
■韓国軍、北朝鮮に抑留された6時間措置せず、事件の顛末も12時間後に公開
 韓国軍当局の対応と残された疑問点 
 
 軍「北朝鮮との通信線が遮断され、連絡手段なく 
 韓国側の情報資産が明らかになることも恐れた」

【写真】ソ・ウク国防部長官が今月24日午後、ソウル汝矣島の国会で開かれた国防委員会全体会議に出席し、延坪島近くで行方不明になった公務員に対する北朝鮮の銃撃事件と関連し、議員らの質疑に答えている/聯合ニュース

 国防部と大統領府が24日、西海(黄海)で行方不明になった公務員に対する銃撃事件について、相次いでブリーフィングを行ったが、依然として疑問が残る。

◆位置の特定から攻撃までの“6時間”、軍は何をしたか
 韓国軍は21日午前、海洋水産部(海洋部)所属の漁業指導員A氏が行方不明になったという報告を受けてから、約28時間後の22日午後3時30分頃、A氏が北朝鮮海上にいるという状況を把握した。しかし、A氏が殺害された夜9時40分までの6時間、北朝鮮との接触を試みなかった。軍関係者は「(事件が)北朝鮮側海域で発生し、最初は位置が分からなかった」とし、「北朝鮮がまさかそのような蛮行を犯すとは思わなかった」と述べた。また、「韓国側の情報資産が明らかになるのを恐れた側面もあった」と釈明した。
 軍が情報をリアルタイムで捉えたとしても、確認されていない段階で北朝鮮側に連絡を取ることができず、軍情報の入手経緯が明らかになることへの懸念もあったという説明だ。今年6月、北朝鮮が開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破した後、南北連絡所を通じた連絡が途絶え、軍通信線も通じない状況で、適切な連絡手段がなかったという点も挙げた。多くの情報の総合的な分析に時間がかかったとも話した。しかし、すでにA氏の身元が特定された状況で、北朝鮮と接触を試みなかったことから、軍の対応が適切だったのかについては疑問が残る。政府関係者は「特殊戦司令部を派遣してでも救助すべきだという意見もあるが、その場合、全面戦争に飛び火する恐れがあり、あり得ないこと」だと釈明した。
 23日午前8時30分に銃撃の事実の報告を受けた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「正確な事実を確認し、北朝鮮にも確認するように」と指示した。しかし、軍当局が国連軍司令部軍事停戦委員会チャンネルを通じて事実関係の確認通知文を発送したのは同日午後4時35分だった。軍関係者は北朝鮮に通知文を送るのに時間がかかった理由について、「文書を作成し、関係機関同士のコミュニケーションにも時間がかかった」と述べた。また何よりも「南北通信線が遮断され、米国側を通して国連軍司令部の協力を求めるのにも時間がかかった」と付け加えた。

◆発表が遅れた理由は
 A氏が北朝鮮軍に銃撃を受けてから遺体が燃やされたという事実が、一部マスコミに公開されたのは23日夜10時50分ごろだ。同日午後1時ごろ、国防部はA氏の行方不明事件について、基本的な事実関係を公開すると共に、「まだ行方不明者は発見されていない」と述べた。さらに「軍の情報によると、9月22日午後、行方不明者が北朝鮮海域で発見された情況が確認され、精密分析を行っている」と説明した。A氏が北朝鮮海域で発見されたことについて、経緯の説明を求める記者団の要求が相次いだが、軍はA死が生存しているか、それとも死亡したかはわからないと答えた。すでに軍がA氏の遺体が焼却されたという情況をつかんでから半日が経った状況だった。敏感な事案だけに情報の信頼性を高めるべきだったと軍は説明しているが、「安否確認もできない」と述べた理由の説明にはならない。
キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/963591.html
韓国語原文入力:2020-09-25 02:17


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37860.html
「The Hankyoreh 」  2020-09-25 08:16
■行方不明後、北朝鮮軍に銃撃受けた公務員はどんな人か
 14日、ムグンファ10号の一等航海士に発令 
 4カ月前に離婚、同僚に2千万ウォンの借金 
 遺族「激しい潮流で泳いで越北するのは不可能」

【写真】西海漁業管理団の職員らが2018年10月、全羅南道加居島付近の海上で不法操業する中国漁船を取り締まっている=西海漁業管理団提供//ハンギョレ新聞社

 西海(黄海)最北端の小延坪島(ソヨンピョンド)沖で行方不明になり、北朝鮮軍に銃撃され遺体が燃やされたと発表された漁業指導船ムグンファ10号の乗組員A氏(47、8級)は、2012年に海洋水産部所属の西海漁業管理団に入社し、8年間にわたり漁業指導船で勤務してきた。
 全羅南道莞島(ワンド)出身で、居住地は慶尚南道梁山(ヤンサン)だが、普段は西海漁業管理団のある木浦(モッポ)宿舎で過ごしてきた。今月14日、一等航海士に発令されたA氏は、17日に500トン級のムグンファ10号(16人乗船)に搭乗し、延坪島(ヨンピョンド)一帯で漁場管理業務を行ってから、25日に木浦に復帰する計画だった。
 A氏は同僚職員らに数百万ウォンずつお金を借りており、合わせて約2千万ウォン(約180万円)の借金があったという。一部の債権者はA氏を相手取って裁判所に給与仮差押を申立てたという話もある。仁川海洋警察もA氏が「普段から借金などで苦しんでいた」と明らかにした。A氏は4カ月前に離婚したという。
 海洋警察は、船内でA氏の携帯電話は見つかっておらず、手帳と財布は確認したが、遺書など特異な点はなかったと説明した。船内の監視カメラ(CCTV)2台はいずれも故障しており、行方不明直前の行動は確認できない状態だ。海洋水産部は船尾右側にA氏のスリッパが揃えられていたことから、足を踏み外した可能性は低いとみている。軍当局も、A氏が越北を試みたものと見ている。
 しかし、A氏の兄だと主張するフェイスブック利用者は「身分証と公務員証が船舶にそのまま残っているのに、越北したという根拠がどこから出たのか疑問だ。この海域は潮流が激しく、1日4回潮の流れが変わるのに、泳いで(北朝鮮へ)行ったというのはあり得ない」という書き込みを残した。
キム・ヨンヒ、イ・ジョンハ、チン・ミョンソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/963543.html
韓国語原文入力:2020-09-25 02:17


http://japan.hani.co.kr/arti/international/37863.html
「The Hankyoreh 」  2020-09-25 10:28
■「北朝鮮、新型コロナ遮断に執着し銃殺指針をむやみに適用」BBCなど外信も集中報道
 海外メディア、北朝鮮の「漁業指導船員射殺」を緊急報道 
 悪化した南北関係、さらに悪化すると展望

【写真】北朝鮮の南北共同連絡事務所爆破の衝撃で損壊したまま放置された開城工団支援センター=坡州/聯合ニュース

 北朝鮮が韓国の海洋水産部所属の漁業指導船員を射殺し遺体を毀損した事件を、外信も素早く報道し敏感に反応した。
 英国のBBCは24日(現地時間)午前に報じたオンライン記事で、韓国国防部が船員射殺を「蛮行」だと糾弾したと伝えた。同放送は国防部の発表を引用し「北朝鮮兵士が漁業指導船員に銃撃を加えた後、遺体を毀損した」と伝えた後、北朝鮮は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫のために、国境を越える人々を銃殺する方針を施行しているものとみられると言及した。ソウル駐在のローラ・ビッカー特派員は「北朝鮮はCOVID-19から自国を守るためにできる限りの全ての措置を行なっているようだ」と説明した。
 また同放送は、北朝鮮が10月10日の労働党創建75周年に合わせて大規模な閲兵式を準備しているものと観測されるとし、「この行事でCOVID-19が拡散する危険があり、この危険性に対する執着で銃殺方針をむやみに適用しているようだ」という北朝鮮ニュース専門機関「コリア・リスク・グループ」のチャド・オキャロル最高経営者の発言を引用して報じた。
 AP通信も漁業指導船員の射殺に関する韓国国防部の発表内容を詳しく伝えた後、「北朝鮮はCOVID-19感染者が一人もいないと主張するが、多くの専門家はこれを信じておらず、COVID-19が北朝鮮に致命的な衝撃を及ぼす可能性があるとみている」と伝えた。
 同通信はまた「西海(黄海)海上の国境が不明なため、2010年の天安艦沈没事件など流血衝突がたびたび発生した」とし「今回の事件はすでに大きく悪化した南北関係をさらに悪化させるものとみられる」と見通した。さらに「韓国内の保守陣営はこの船員が越北を試みたようだという韓国政府の説明は根拠がないと主張する一方、政府が反北朝鮮感情を遮断しようとしていると批判した」と伝えた。
 ロイター通信は「韓国の公務員が射殺された正確な理由は不明だが、北朝鮮軍は政府のCOVID-19防止指示に従って行動したものとみられる」という韓国国防部の発表を伝えた後、北朝鮮がCOVID-19の流入を防止するために軍に「射殺命令」を下したという在韓米軍関係者の過去の発言を紹介した。
 米国のCNNもこのニュースを詳しく伝え、「6月に南北の通信網が断たれた後、両国の間で緊張が高まっている」と指摘した。同放送は、2008年の韓国の金剛山(クムガンサン)観光客殺害事件、天安艦沈没事件などの過去の事例を取り上げ、最近の緊張関係は、韓国政府の仲裁努力にもかかわらず、朝米交渉が特に成果を出せなかったことから始まったと説明した。
シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/963537.html
韓国語原文入力:2020-09-25 00:25


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37853.html
「The Hankyoreh 」  2020-09-25 09:23
■国防部「行方不明の漁業指導員を銃撃後、遺体燃やした北朝鮮に厳重警告」
 延坪島行方不明者銃撃に関する発表で強く糾弾

【写真】アン・ヨンホ合同参謀作戦本部長が今月24日午前、国防部で西海最北端の小延坪島で行方不明になった公務員に関する立場文を発表している/聯合ニュース

 西海(黄海)延坪島(ヨンピョンド)付近で行方不明になった海洋水産部の漁業指導員が、北朝鮮側から銃撃を受けて死亡し、火葬されていたことが確認された。
 国防部は24日、海洋水産部所属の西海漁業指導管理団海洋水産書記のAさん(47)の行方について「様々な情報を精密分析した結果、北朝鮮が北方海域で発見された韓国国民に銃撃を加え、遺体を燃やす蛮行を犯したことが確認された」と発表した。国防部は、海洋警察庁から延坪島付近の海上漁業指導船で漁業指導業務を行っていたAさんが21日午後1時ごろ、小延坪島(ソヨンピョンド)南方1.2マイルの海上で行方不明になったという報告を受けたと明らかにした。
 当局は、Aさんが北朝鮮へ越境する目的で漂流していたものと把握している。さらに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の外部流入を遮断するための北朝鮮当局の国境地域防疫指針に従い、北朝鮮警戒兵がAさんに銃撃を加えたと見ている。
 国防部は「韓国軍は北朝鮮のこうした蛮行を強く糾弾し、本件に対する北朝鮮の釈明と責任者の処罰を強く求める」とし、「韓国国民に対して犯した蛮行に伴うすべての責任は北朝鮮側にあることを厳重に警告する」と付け加えた。
 被害者の同僚らは、被害者が21日の昼休み中に姿を消し、船内と付近の海上を捜索したが、船内に靴だけが残されていたため、当局に捜索願を出していた。
キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/963457.html
韓国語原文入力:2020-09-24 11:40


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925000200882?section=news
「聯合ニュース」2020.09.25 09:13
■北朝鮮メディア沈黙 越境の韓国人射殺に=防疫強化は強調
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍が北朝鮮側の海上で韓国公務員の男性を銃殺し、遺体を燃やした事件について、北朝鮮メディアは25日午前7時現在まで一切言及していない。前日に韓国青瓦台(大統領府)は北朝鮮を強く非難し、責任者の処罰を要求している。
 
【写真】死亡した韓国人男性は韓国海洋水産部管轄の漁業指導管理団に所属する指導員だった。行方不明になる前に男性が乗っていた漁業指導船(仁川海洋警察署提供)=(聯合ニュース)

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞には、新型コロナウイルスの流入防止を訴える記事ばかりが目に付く。「防疫障壁」を一層堅固にすべきだと呼びかけている。ある記事は「河川に対する防疫学的な監視をさらに強化し、水に流れてきたり流域に堆積したりした物体、汚物などを徹底して防疫学的に処理するよう強い関心を向けている」「河川などに監視所が増強され、幹部らによる監視力が補強された」などと伝えた。
 南北間では2008年7月、北朝鮮の観光名所の金剛山を訪れた韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺される事件が起きている。この事件発生翌日に北朝鮮の名勝地総合開発指導局報道官は談話を出し、「南朝鮮(韓国)観光客がわが軍人の銃に撃たれて死亡する事故が発生した」として遺憾の意を示した。また、金剛山地域の軍部隊報道官は翌月に特別談話を通じて「戦闘勤務中だった軍人は夜が明けきらない早朝、視界に制限があり、侵入対象がどこから現れたか、男性なのか女性なのかも識別できない状況だった」と強調した。
 当時、北朝鮮は事件の責任を韓国側に転嫁しながらも繰り返し「事故」を主張し、事態の速やかな収拾を望んでいることをうかがわせた。
 一方、今回の事件は状況が異なる。韓国海洋水産部の漁業指導船に乗っていた指導員の男性は21日に失踪し、翌日に北朝鮮側の海上を漂流しているところを北朝鮮軍に発見され、その数時間後に北朝鮮海軍系統の上部の指示で射殺され、遺体を燃やされた。
 北朝鮮の対応としてはこのまま沈黙を守るか、または熟考の上で立場表明をすることが考えられるが、韓国政府が北朝鮮を強く非難して責任を追求する姿勢を示していることを踏まえると、どのような方法であれ立場表明する可能性のほうが高そうだ。だが、非武装の民間人に銃撃を加えたという点から国際社会からの人権軽視のそしりは免れないとみられる。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200925000900882?section=news
「聯合ニュース」2020.09.25 09:53
■韓国首相「北の蛮行を強く糾弾する」 海上での射殺に
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は25日、北朝鮮に近い黄海上で作業中だった漁業指導船から行方不明になった韓国公務員の男性が北朝鮮軍の銃撃により殺害された事件について、「武装もしていないわが国民に対する蛮行を強く糾弾する」と述べた。

【写真】中央災難(災害)安全対策本部の会合で発言する丁首相=25日、ソウル(聯合ニュース)

 丁氏は中央災難(災害)安全対策本部の会合の冒頭、「衝撃的な事件」としながら「北の当局の責任ある返答と措置を促す」と強調した。
 故人の冥福を祈り、遺族にお悔やみを申し上げると述べた後、「国民の生命と安全を守ること以上に大切な価値はない」とした。


https://japanese.joins.com/JArticle/270601?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 09:11
■<失踪韓国公務員銃撃>「射殺は最高権力、平壌の指示…韓国と付き合わないというメッセージ」
 北朝鮮が韓国の民間人イ氏(47)を射殺するという衝撃的蛮行にためらいがなかったことを巡り、24日、韓国に対するメッセージという見方が出ている。
 北朝鮮軍は22日午後にイ氏を発見後、ガスマスクなどを着用し、イ氏との距離を維持したまま「海上尋問」を行った。その後イ氏を射殺し、ガスマスクと防護服を着用した人員が遺体に接近してガソリンをまいて海上で焼いた。当時イ氏は海上で疲労困憊した状態で北朝鮮の取り締まり艇に発見された。したがって逃走の懸念はなく、北朝鮮軍に危害を加える状況でもなかった。それにも関わらず、北朝鮮軍はイ氏を陸地に入れず、距離を維持したまま海上で尋問した後、射殺後に現場で遺体を焼いた。
 北朝鮮が新型コロナ防疫を名分に韓国国民を自国の海岸に入れずに海上で「処理」するという蛮行を犯したものと推測できる。
 しかし、防疫のために民間人を射殺したとすれば、これは21世紀の国際社会では決して許されない犯罪行為だ。それよりも、北朝鮮が民間人を射殺するという極限の方法で韓国に向けて相手にする気はないというメッセージを出したという解釈が出ている。匿名希望の元当局者は「北朝鮮は6月に韓国を『敵』と定めた」とし「南に対し、絶縁の意志を示すために韓国国民を射殺して『もう一度見せてやるが、韓国と付き合うことはない』というメッセージを伝えようとした」と解釈した。
 国防部は24日夜、国会国防委員会の報告で、発見から6時間後の射殺について「(上層部)に報告を続けて指示を受けるのにかかった時間」と説明したという。韓起鎬(ハン・ギホ)国民の力国防委員会幹事は「硬直した社会のため、最高権力である平壌(ピョンヤン)まで(報告が)行ったと思う」と語った。射殺に続いて夜間に遺体を焼いた行為も新型コロナ遮断というよりも、韓国に向けて見せしめと同時に脅威を示しているという指摘だ。


https://japanese.joins.com/JArticle/270604?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 09:20
■韓国首相「北の蛮行、強力に糾弾…責任ある措置を促す」
 丁世均(チョン・セギュン)首相は25日、西海(ソヘ、黄海)の北端、小延坪(ソヨンピョン)島の海上で行方不明になっていた公務員が北朝鮮側の銃撃で殺害された事件について「武装もしていない韓国国民への蛮行を強く糾弾する」と述べた。
 丁首相はこの日、政府ソウル庁舎で主宰した中央災難安全対策本部会議の冒頭発言で「衝撃的な事件が発生した」と述べ、「北朝鮮当局の責任ある回答と措置を要求する」と強調した。
 続けて「故人の冥福をお祈りし、遺族に心からお見舞い申し上げる」とし「国民の命と安全を守るよりも大切な価値はない」と述べた。


https://japanese.joins.com/JArticle/270599?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 08:56
■<失踪韓国公務員銃撃>「むごい死が文大統領の平和念願に打撃」北朝鮮の蛮行に驚いた外信

【写真】文在寅大統領と金正恩北朝鮮国務委員長が昨年9月、オープンカーに乗って平壌順安空港で百花園招待所までカーパレードをしている。最近、文大統領を狙った北朝鮮の韓国への誹謗が強まり、南北首脳の間にどのような内部事情があったのか注目が集まっている。[中央フォト]

 海外の主要メディアは、北朝鮮軍が22日、韓国の武装していない民間人を海上で銃殺・焼却した事件について主要ニュースとして報じた。
 韓国国防部は24日、西海(ソヘ)最北端の小延坪(ソヨンピョン)島で失踪した西海漁業管理団所属公務員に北朝鮮が銃撃を加え、遺体を焼く蛮行を犯したと公式発表した。
 AP通信、CNN、BBCのなど主要外信は同日、国防部の発表と韓国メディアの報道を引用し、事件の経緯などを詳細に伝えた。
 今回の事件が南北関係と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北平和政策に否定的な影響を与えるという指摘も出ている。英フィナンシャル・タイムズ紙は「北朝鮮が強行した韓国国民のむごい(gruesome)死はソウルと平壌(ピョンヤン)間の緊張を高め、文在寅大統領の平和への熱望に打撃を与えた」と報じた。
 続けて「今回の事件は、2008年に金剛山(クムガンサン)で観光客のパク・ワンジャさんが銃撃で殺害された事件に続き、北朝鮮軍が韓国の民間人を銃殺した2番目の事件」とも報じた。
 AP通信は「米国と北朝鮮の間の核交渉が膠着状態に陥った中、南北間の交流と協力のプログラムが事実上中断した状況で、今回の事件は南北の厳しい関係を悪化させる」という見方を示した。
 CNNは「南北間の緊張が高まったのは、6月に北朝鮮が開城(ケソン)共同連絡事務所を爆破してから」とし、「これまで南北、米朝間協議があったが、すべての面で意味のある結果は得られず、北朝鮮は韓国に徐々に攻撃的な態度を見せている」と報じた。
 BBCは「北朝鮮は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)を防ぐために銃殺政策を施行しているものとみられる」とし「北朝鮮はコロナウイルスの流入を防ぐために、1月に中国との国境を閉鎖し、北朝鮮官営メディアは7月、北朝鮮が緊急事態を最高レベルに上げたと報道した」と伝えた。
 英ガーディアン紙は「2008年に金剛山の観光地訪問中に北朝鮮軍の銃撃を受けた事件以来初めて」とし、2010年11月に発生した延坪島砲撃事件と天安(チョナン)艦事件にも言及した。


https://japanese.joins.com/JArticle/270598?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 08:29
■<失踪韓国公務員銃撃>韓国軍、北の蛮行5時間見守るだけ…なぜ対応しなかったのか
 韓国軍は、北朝鮮が海洋水産部の公務員イさん(47)を射殺し遺体を毀損してから一日半が過ぎた24日午前に公式説明をした。説明の内容は▼情報を総合分析するのに時間がかかり、速やかに発表できなかった▼北朝鮮海域であり対応に限界があった▼北朝鮮がここまでするとは思わなかった--というのが骨子だ。
 しかし軍の対応は釈然としない点が少なくない。イさんが行方不明であることが伝えられたのは21日午前11時30分、北朝鮮軍がイさんを射殺したのは22日午後9時40分だった。軍は状況を随時把握するのが不可能だったというが、22日午後3時30分に誰かが北朝鮮水産事業所の船舶と接触する状況を把握し、午後4時40分にはその人がイさんと特定した。
 それから射殺されるまで5時間ほどあった。しかし軍は北朝鮮に連絡を取ろうという努力もしなかった。事件が北方限界線(NLL)付近で生じただけに海軍の艦艇を送って武力示威をすることも可能だった。
 これに関し軍関係者は「北朝鮮海域で発生した」とし「(射殺)当時は位置は把握できず、位置を正確に推定したのは午後10時11分ごろ」と説明した。また「北がまさかそのような蛮行をするとは思わなかった」とも語った。
 しかしロバート・エイブラムス韓米連合司令官はすでに10日の学術行事で「中国との国境から1-2キロ離れたところに北朝鮮の特殊戦部隊が配置されていて(無断で国境を越える人を)銃で射殺しろという命令を受けている」と公開した。新型コロナの流入を防ぐための措置という趣旨だった。これについて軍関係者は「国境側で(射殺の)状況があったと評価する」としながらも「こうした措置が我々の(南北間)国境にも適用されるかどうかは知ることができなかった」と述べた。
 軍のメディア対応も問題だった。軍と青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の説明によると、23日午前8時30分にイさんが射殺されたという報告が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に伝えられた。対面報告を受けた文大統領は「事実関係を把握し、そのまま国民に知らせてほしい」と指示した。
 ところが国防部は23日昼に、しかも「行方不明事件」と記者団に公示した。「捜索で発見できなかったが、22日午後に行方不明者が北の海域で発見された状況を把握し、精密分析中」という内容だった。
 イさんが射殺され遺体が燃やされたという内容は、23日夜のメディアの報道で伝えられた。当時も軍は事実関係を確認せず、「明日午前に関連報道について説明する」と述べた。
 大統領の指示を受けてから一日以上も経過してから説明が行われたことについて、青瓦台関係者は「国連軍司令部を通じて事実確認を踏もうとしたのが23日午後4時30分であり、北と接触しない状態で明らかにするのは無理があった」と説明した。
 イさんを射殺して遺体を毀損したのが事実かどうか北朝鮮側にまず尋ねなければならず、韓国の民間人が北朝鮮軍に殺害されたという事実を国民に知らせるのは後回しにしたということだ。これは「北朝鮮が否認すれば知らせないのか」という反問にもつながる。
 国防部報道官室は24日晩にも記者団に「北の海域で起きている状況を随時確認して対応することはできないという点を理解してほしい」という内容の文字メッセージを発送した。しかしこのように弁解に追われる軍の態度は、「国家は国外にいる国民も保護する義務を負う」という憲法(第2条2項)の精神に反するという批判を免れないという指摘が出ている。


https://japanese.joins.com/JArticle/270597?servcode=500&sectcode=510
「中央日報日本語版」 2020.09.25 08:26
■国民が犠牲になったのに…韓国政府「9・19軍事合意の違反ではない」
 北朝鮮の民間人射殺および遺体き損に対して政府はいっせいに糾弾の声をあげた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「衝撃的」「容認できない」などと表現し、「反倫理的な行為を強く糾弾する」(ヨ・サンギ統一部報道官)、「北朝鮮の釈明と責任者処罰を強く促す」(合同参謀本部)などの立場が相次ぎ出た。
 だが、相応措置など具体的な対応には誰も言及しなかった。かつて似たような場合、政府は独自制裁を通した報復を選んだ。2008年パク・ワンジャ氏が北朝鮮軍の銃撃によって死亡した時は金剛山(クムガンサン)観光を中断し、2010年天安(チョナン)艦爆沈の時は5・24措置を通じて南北間すべての交易を禁止した。
 国際連携も対応の一軸だった。韓米が協力して天安艦爆沈事件を国連安全保障理事会討議案件に回付し、行為者を名指すことはできなかったが「攻撃」と「糾弾」という表現を含む議長声明が採択された。米オバマ行政府は天安艦爆沈の背後に金英哲(キム・ヨンチョル)当時北朝鮮偵察総局長を名指して金融制裁の対象に含まれた行政命令を発動した。
 だが、キム・インチョル外交部報道官は24日、定例記者会見で北朝鮮が海洋水産部公務員イ氏(47)を射殺したことを受け、独自制裁を推進するかという質問に「関係部署間協議が行われている」とだけ答えた。国際的に連帯して糾弾声明を出す計画があるかとの質問にも“主要国と緊密に疎通している」という原則的な回答で一貫した。
 これを受け、南北関係の改善のために制裁緩和の必要性を主張してきた政府が最初から大きな意志がなかったのではないかという指摘も出る。すでに存在する制裁に対しても懐疑的な立場を見せてきたのが事実であるためだ。最初から公開的に「5・24措置の実効性が相当部分失われた」(5月ヨ・サンギ統一部報道官)と宣言した。
 2017年北朝鮮の強い挑発局面で韓日米は独自制裁連携を通じて対北朝鮮圧迫を強化したが、今回は3角安保構図が作動する兆しも見えない。文大統領は24日、菅義偉首相と初めて電話会談を行ったが、今回の事件に関連した言及はなかった。外交部が公開した康京和(カン・ギョンファ)外交部長官のこの日の活動はインドネシア・エクアドル外交長官との電話会談が全部。マイク・ポンペオ米国務長官、茂木敏充外相とのホットラインは稼動しなかったという意味だ。
 実際、実質的にこれといった対応手段もない。2015年北朝鮮の木箱地雷挑発の際、政府は北朝鮮に対する拡声器を設置して心理戦に出たところ、北朝鮮は交渉テーブルに出た。だが、2018年4・27板門店(パンムンジョム)宣言により政府はすべての北朝鮮向けの拡声器をすでに撤去した。南北関係改善だけを重視して自らの手足を縛ったという指摘が出る理由だ。
 実際、政府は国民が犠牲になったのに北朝鮮が軍事的緊張緩和を骨子とする9・19軍事合意を違反したわけではないという態度を見せた。24日、軍関係者は「9・19合意では(越境した)人に対する発射については言及されていない。(NLL周辺)緩衝地域で射撃ができないのは砲撃であり、消火器射撃は規定に定められていない」と話した。ソ・ジュソク青瓦台国家安保室第1次長も「9・19合意違反ではないと考える。9・19合意は海上緩衝区域で海上訓練射撃を中断することにしたもの」と話した。
 ただし、徐旭(ソ・ウク)国防部長官はこの日午後、国会国防委員会に出席して「(合意文の)条項に正確に登場するわけではないが、合意精神に反すると考える」と述べた。


http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/24/2020092480304.html
「チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版」 2020/09/24 20:32
■「射殺までは予想できず」 銃殺・火刑をリアルタイムでただ見ていた韓国政府
 韓国軍は24日、北朝鮮軍による韓国人男性の射殺・火刑(火あぶり)事件について、22日午後3時30分から大まかな状況を認識していたものの、特段の措置を取らなかったことを明らかにした。この時点から同日午後10時までの約6時間の間に射殺・焼却が行われ、状況は軍首脳部だけでなく青瓦台(韓国大統領府)にまでリアルタイムで伝わっていた。しかし韓国政府はその間、軍の通信網はもちろん国際商船共通網を通じた対応も取らなかった。
 軍の関係者は24日、北朝鮮の蛮行について「そこまでするとは予想できなかった」として「わが国民を数時間後に射殺すると予想していれば、韓国軍はじっとしていなかっただろう」と話した。「北朝鮮が新型コロナの状況に鑑みて国境で射殺命令を下したことを情報当局は分かっていたと思うが、このようなことを予想できなかったのか」との質問に、この関係者は「そのときは、そのような判断はできなかった」と述べた。
 韓国軍は今回の状況をリアルタイムで認識していたが、正確な情報判断には時間がかかったと明らかにした。最初は22日午後3時30分、漂流していた男性に北朝鮮が接近したことを把握したが、正確な場所は分からず、後になって位置を特定することができたという説明だ。このため韓国軍が現実的に軍事的措置を取ることはできなかったというわけだ。
 しかし、今回の状況が軍首脳部だけでなく青瓦台にまで報告されたにもかかわらず、電文の送信や通信網を通じた措置がなかったことは納得し難い、という話が出ている。韓国軍は、射殺・火あぶりの状況が確認された22日午後10時ごろに、長官をはじめ青瓦台危機管理センターにも状況が伝えられたと説明した。しかし、いかなる措置も取られなかった。韓国軍が北朝鮮に公式に措置を取ったのは、全てが終わった23日午後4時35分だった。国連軍司令部を通じて、今回の事件に関する事実確認通報を要請しただけだった。
 このため、国民が銃殺され火あぶりにされたにもかかわらず、青瓦台と軍の対応は安易すぎるとの批判が飛び出した。ある軍の関係者は「状況を認識したときから、北朝鮮の返答がなくても通信ラインを通じた送還要請や抗議を続けるべきだった」として「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の23日未明の国連総会での『終戦宣言』演説や、その日予定されていた軍首脳部の三精剣(准将に昇進する際に授与される刀剣)授与行事などが、事件への消極的な対応に影響を及ぼした可能性がある」と指摘した。軍はこれについて「わが領土で発生した事案ではないため、即時対応が難しい側面があった」と説明した。
          ヤン・スンシク記者


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005600882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 20:25
■韓国国会委 北朝鮮糾弾決議を採択=不明男性の射殺で
【ソウル聯合ニュース】韓国の国会国防委員会は24日、北朝鮮が黄海上で韓国人を射殺して遺体を燃やし、遺棄した行為を糾弾する決議案を全会一致で採択した。

【写真】国会国防委員会では徐旭(ソ・ウク)国防部長官が北朝鮮軍による韓国人射殺事件について答弁した=24日、ソウル(聯合ニュース)

 決議案は「国会は政府が国連をはじめとする国際社会と緊密に協力して北の反人倫的な蛮行が北東アジアの平和に対する重大な威嚇という認識を共有し、北が軍事的挑発行為を中止・放棄するよう外交努力を並行して行うことを要求する」と発表した。
 また、北朝鮮の行為について、「韓国に対する重大な武力挑発行為であり、朝鮮半島の安定と北東アジアの平和を威嚇する極めて深刻かつ重大な行為」と規定した。
 その上で、「このような挑発行為は北の政権の安定はおろか、国際社会の懸念と怒りを触発する」とし、「すべての責任は北の政権にある」と警告した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005500882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 19:39
■北に射殺された韓国人 当局が船内を調査=自発的な越境の可能性も
【仁川聯合ニュース】韓国北西部の小延坪島付近で行方不明になり、北朝鮮側の海上で北朝鮮軍に射殺された公務員の40代男性が、遺書などを残しておらず、北朝鮮側に渡ろうとしていた痕跡なども見つかっていないことが分かった。

【写真】男性が乗っていた漁業指導船=24日、仁川(聯合ニュース)

 仁川洋警察署は24日午後に開いた会見で、男性が乗っていた海洋水産部の漁業指導船の調査結果を発表した。
 男性は海洋水産部管下の漁業指導管理団に所属する指導員で、同船に乗船中、21日から行方不明になった。同船は現在、小延坪島に近い海上に停泊している。
 海洋警察によると、男性が使用していた漁業指導船内の1人部屋からは、男性の携帯電話が発見されず、遺書などもなかったという。
 携帯電話は、海洋警察が21日午後1時19分ごろ、基地局を通じて確認したところ、電源が入っていない状態だった。
 海洋警察は船内で男性の手帳、財布、衣類などを確保。携帯電話の通話履歴や金融口座なども確認している。  
 また船内には2台の防犯カメラが設置されていたが、故障して18日から作動しておらず、男性の当日の様子などについては把握できなかった。
 同僚などによると、男性は清掃を率先して行うなど勤勉で、北朝鮮に関心を持っている様子はなかったという。
 ただ海洋警察は、男性の靴が船内に残っていた点や、男性が借金に苦しんでいた点、潮の流れに通じていた点などから、自発的に北朝鮮に向かった可能性を排除せず、調査を続ける方針を明らかにした。
 指導船は今月16日に全羅南道の木浦を出港。男性は17日に延坪島の海上で同船に乗り、21日に小延坪島の南側2.2キロの海上で行方不明になった。
 男性は別の指導船で3年間勤務していたが、14日に辞令により同船に異動となった。
 男性は21日午前0時から操舵室で当直勤務をし、午前1時35分ごろ、同僚に別の仕事をすると告げて操舵室を出たことが分かった。
 軍と情報当局は男性が、北朝鮮に渡ろうとして海上を漂流し、22日に北朝鮮側の海上で、北朝鮮軍に射殺されたと明らかにした。
 国防部は24日、「韓国軍はさまざまな情報を分析し、北が北側海域で発見された韓国国民に対し銃撃を加え、遺体を焼くという蛮行を犯したことを確認した」と発表した。
 北朝鮮は救命胴衣を身につけ浮遊物をつかんでいた男性に近づき、北朝鮮側に入った経緯を聞いた後、射殺したとされる。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005400882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 19:38
■北朝鮮が射殺した男性の遺体 海域に遺棄=韓国国防相
【ソウル聯合ニュース】韓国公務員の40代男性が北朝鮮で射殺され、遺体が燃やされた事件で、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は24日の国会国防委員会で遺体について、「現在確認できない」とした上で、「その海域にあるとみられる」と答弁した。

【写真】国会国防委員会に出席した徐氏=24日、ソウル(聯合ニュース)

 北朝鮮側が遺体を海に遺棄したかに関しては「そうだ」と述べた。
 遺体が海域にあるとの情報の信ぴょう性については「諜報のレベル」と明らかにした。
 また、遺体が燃やされた際、炎の明るさが約40分間確認されたと述べた。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005300882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 18:17
■韓国国防相「監視装備・海上兵力の強化検討」 北の男性射殺で
【ソウル聯合ニュース】韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は24日、北朝鮮に近い海域で行方不明になっていた韓国公務員の40代男性を北朝鮮軍が銃殺し、遺体を燃やす事件が発生したことと関連し、黄海の北西島しょ周辺で監視装備や海上兵力の強化を検討すると述べた。

【写真】国会国防委員会で答弁する徐氏=24日、ソウル(聯合ニュース)

 同日開かれた国会国防委員会の全体会議で与党議員の質問に対してこのように答弁した。
 徐氏は、レーダー装備など現在の海上探索能力について、「テストの結果、われわれが持つ監視装備の能力では、(人を捕捉するのは)限界がある」と説明した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005100882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 18:03
■韓国大統領府 北朝鮮による射殺「軍事合意違反ではない」
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)関係者は24日、北朝鮮軍が海上で韓国人男性を射殺し遺体を燃やしたことについて、2018年の南北軍事合意は海上の緩衝地帯における海上軍事演習、重火器の射撃などを中止するものであり、合意違反には当たらないとの立場を示した。

【図】男性が乗っていた船と、男性が射殺された位置を示した図。船から38キロ離れた、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の北側で射殺されたとみられる=(聯合ニュース)

 同関係者はその一方で「全体的に南北間の敵対行為や軍事的信頼を構築していく上で障害になるのは明らかだと考える」と述べた。 
 軍関係者はこの日、匿名を前提に行った会見で、今回の事件が軍事合意違反に当たるかについて、「(合意には)境界線を超えてきた人に対して射撃をするなという内容がない」と説明した。
 一方、軍当局は合意違反ではないとした直後に、「綿密に検討する」と訂正した。
 軍関係者はこの日、匿名を前提に行った会見で、今回の事件が軍事合意違反に当たるかについて、「(合意には)境界線を超えてきた人に対して射撃をするなという内容がない」と説明した。
 また今回の事件が、合意に盛り込まれた「緩衝地帯での敵対行為の禁止」違反に該当するかについても、「軍事合意には小火器が含まれておらず、砲撃だけが該当する」とし、「射撃は規定されていない」と述べ、青瓦台と同様に合意違反に該当しないとの立場を示した。ただ、会見に同席した別の軍関係者は「合意違反であるかどうかは綿密に検討してみなければならない」とし、軍当局の公式の立場を直ちに訂正した。
 2018年の南北軍事合意は地上、海上、空中にそれぞれ緩衝地帯を設定し敵対行為を禁じている。
 北朝鮮軍が男性を射殺したのは、南北軍事合意で緩衝地帯に定められた区域内だったとみられている。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200924005200882?section=news
「聯合ニュース」 2020.09.24 17:55
■北朝鮮の韓国人銃殺に「容認できない衝撃的事件」=文大統領
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に近い海域で行方不明となっていた韓国公務員の40代男性を北朝鮮軍が銃殺し、遺体を燃やした事件で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、「衝撃的な事件で非常に残念だ」として、「いかなる理由でも容認できない」と述べた。
 青瓦台(大統領府)の姜珉碩(カン・ミンソク)報道官が記者会見で伝えた。
 文大統領は「北の当局は責任のある答弁をし、措置を取らなければならない」と要求。軍に対しては警戒態勢をさらに強化し、国民の生命と安全を保護するために万全の態勢を取るよう指示した。
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