三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

「強制動員から帰って来られずにいる魂」

2020年09月10日 | 国民国家日本の侵略犯罪
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/37712.html
「The Hankyoreh 」  2020-09-09 20:51
■[寄稿]強制動員から帰って来られずにいる魂
 記憶と未来

【写真】平和の踏み石は、日帝強制占領期間に日本に連れて行かれ強制労働に苦しめられて亡くなった犠牲者を追慕する象徴として犠牲者の故郷の道端に設置された。2016年4月5日、ソウル市の鍾路5街駅付近に設置されている平和の踏み石=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 北海道の小さな寺で住職に会った。住職はそこから遠く離れた山中のダム工事現場に強制動員された朝鮮の人々が多数犠牲になったという事実を偶然に知り、森の中に埋められていた遺骨を探し出し寺に迎えていると話した。犠牲になった方々の遺族に一刻も早く遺骨をお返ししいのたがと、残念な気持ちを伝えた。すでにかなり以前の1989年のことだ。
 住職と共に訪ねて行った白樺の森の笹が生い茂る土地のどこかに、今も多くの遺骨がそのまま放置されているという。日本で最も寒い零下42度にもなる酷寒の地に造られた朱鞠内ダムの工事中に犠牲になった人々だった。彼らの生死さえも知らずにいる家族を思った。悲しい思いを胸にその場で一つの約束をした。私が韓国に戻って人類学の教授になったら、学生や同僚と共に来て遺骨を発掘すると。それから数年が経った1997年、その約束を守ることができた。
 遺骨を探す発掘作業は、地表面から測量し記録しながら一層ずつ土を掘り進められた。変色した土の痕跡、シャベルの跡、そして足跡までが鮮明にあらわれて、埋葬当時の情況が分かった。一つ二つと遺骨が見つかった。惨い遺骸だった。狭く、意外に浅いくぼみの中に、棺もなくうずくまった姿勢で埋められた遺骸。頭蓋骨破裂の跡が歴然な遺骸。木の根に絡まり腐った関節を見て、過ぎ去った歳月に対する憾みと痛みを感じた。
 犠牲者発掘の作業には、両国の専門家、活動家、大学生たちが参加した。加害者側と被害者側の共同作業は、特に両国の若者たちが、歴史的事実を一緒に確認し、日帝強制労働の真相究明と犠牲者問題解決のために努力する契機になった。日本側代表の住職の殿平さんは、遺骨発掘の意味を「死んだ人の声を聞くこと」だと話した。自身の手で掘り上げた確実な事実を目前に置いた時に、よみがえる歴史的真実が重要だということだ。遺骨発掘作業は単純に過去を記憶し追慕する作業ではなく、互いに異なる立場と価値観を理解して、和解と平和の未来を開くプログラムになった。両国の市民団体は、過去20余年間にわたり共に犠牲者遺骨発掘、遺族調査、現場探訪、文化理解プログラムを進め、記憶、追慕、和解、人権を主題とする平和運動を展開した。
 しかし、北海道で私たちが収拾した犠牲者の遺骸は、2015年になっても遺族に返すことはできなかった。遺骨の送還を協議した韓国と日本の政府が、独島問題などで繰り返し衝突してからは、この問題の解決のために努力しなかったためだ。アベ政権はもちろん、韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権さえも、光復(解放)70周年より韓日協定50周年の意味を強調し、過去より未来に向かおうと話した。強制労働の生存者と遺族が一人二人と亡くなって、中壮年だった兄弟や子供たちも既に老人になっていた。無念な犠牲に対する記憶はどんどん忘れられていったが、遺族の中には犠牲現場の一握りの土でも先祖の墓に埋めて差し上げてこそ自分も死ねると言う人もいた。その年の9月秋夕(中秋節)、韓国と日本の民間団体は、それまでに発掘した115体分の遺骨を迎えて“70年ぶりの帰郷”を断行した。両国政府の無視と妨害を突き抜けて進めたことだった。
 韓国から2回海を渡って北海道まで連れて行かれた犠牲者が絶望したというその海の道を再び戻って釜山港で鎮魂路祭を行い、ソウルの市立墓地に安置した。犠牲者が暮らした故郷の家の入り口には、いなくなった人の名前と住所を銅板に刻んで置いた。「この町の人」の遅れた帰郷を知らせる「平和の踏み石」と名付けた。日本の強制労働現場にも、そこで犠牲になった人々の名前と犠牲の経緯を刻んだ銅板を置いた。国家権力が無視し消し去ろうとする平凡な人々の歴史的犠牲を、日常の生活空間でいつも新たに確認し再確認できるようにしたのだ。
 しかし、まだ多くの魂が帰って来られずにいる。犠牲になった魂は、北海道の茂み、沖縄の洞窟、サハリンの凍土、南太平洋のジャングル、他国の国の寺や倉庫で骨や灰や土となって残り、解決されていない残酷な歴史を証言している。韓日国交“正常化”55年、その間に両国の政府は朝鮮人強制動員犠牲者問題を傍観してきた。彼らと共に強制労働をして犠牲になった連合軍捕虜や中国人徴用者の遺骨は既にかなり以前に故国に帰った。植民地朝鮮び出身者は、死後にも差別を受けて捨てられた。名前まで奪われ、曖昧な統計数字として政治駆け引きの対象になっただけだ。帰って来られない魂を記憶して追慕する作業は、両国関係を本当に“正常化”し和解と平和の未来に導く出発点になるだろう。

チョン・ビョンホ漢陽大学文化人類学科名誉教授 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/961487.html
韓国語原文入力:2020-09-09 17:06
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「集団感染の「日蓮正宗」、日帝賞賛を理由に法人登録拒否されていた」

2020年09月10日 | 韓国で
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/08/2020090880282.html
「チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版」 2020/09/08 19:30
■集団感染の「日蓮正宗」、日帝賞賛を理由に法人登録拒否されていた
 8日に新型コロナウイルスの集団感染が確認された仏教宗派「日蓮正宗」ソウル布教所が、ソウル市に法人登録を申請した際に、日本帝国主義を称賛しているとの理由で法人登録が認められなかったことが分かった。
 ソウル市などによると、日蓮正宗は日本から伝わった仏教の宗派で、2019年、20年の2回にわたり市側に「大韓民国日蓮正宗」の名称で法人許可を申請したが、認められなかった。市の関係者は「日本の軍国主義を称賛していることなどを理由に不許可とした」として「許可が下りていないため、(民法上)無登録で布教を行う任意団体と考えられる」と話した。
 防疫当局によると、ソウル市永登浦区登浦洞にある日蓮正宗ソウル布教所で今月5日、僧侶1人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、濃厚接触者を把握して検査した結果、8日午前までに信者などさらに11人の感染が確認された。
 市によると、信者たちは先月29日から今月1日にかけて、法会など複数の集まりに参加していたことが分かった。ソウル市は「さらなる疫学調査を通じ、患者の行動歴を明らかにしたい」と説明した。
          キム・スンヒョン記者


https://japanese.joins.com/JArticle/270126?servcode=400&sectcode=400
「中央日報日本語版」 2020.09.10 17:18
■ソウル市、日系仏教施設でも20人の新型コロナ感染確認…終わらない「宗教施設発の感染」
 ソウル市内の新型コロナウイルス感染者数が1日当たり40人台に減ったが、散発的な集団感染は続いている。先月に密閉空間で礼拝を行った教会などを中心に大規模集団感染が発生した状況でも依然として一部宗教施設では類似の事例が繰り返されている。

◇日系の日蓮正宗「窓のない密集・密閉空間」
 ソウル市が10日に明らかにしたところによると、5日に集団感染が発生した日系仏教施設の日蓮正宗ソウル布教所は窓がまったくない密閉された空間であることがわかった。ソウル市はこの日書面会見を通じ「日蓮正宗ソウル布教所は二重・三重閉鎖、空調を通じた機械換気以外の外部換気ができない状態だった」と明らかにした。
 礼仏時間には信徒が座席間隔を1メートル程度で維持したが、階段、休憩室、ロッカーなどでも信徒間の密集度が非常に高かったというのがソウル市の説明だ。この施設では5日に僧侶1人が最初に感染が確認されてから8日までに15人、9日に4人が追加で感染が確認され、合わせて20人が陽性判定を受けた。
 このうちソウル市の感染者は19人で、9日の新規感染者4人は信徒2人と信徒の家族2人だった。これに伴い、永登浦区(ヨンドゥンポク)は8月29日から9月1日まで法会に参加した信徒ら316人に対し検査案内のショートメッセージを送った。その後確認された追加参加者40人に対しても同一に公示した。
 現在まで法会参席者323人を検査し、陰性は290人、陽性は20人で、残りは結果がまだ出ていない状態だ。これに先立ち9日には恩平区(ウンピョング)の水色(スセク)聖堂でも3人の感染者が発生した。6日に陽性判定を受けたある信徒と、この信徒と食事をともにした他の信徒も追加で感染が確認された。

◇対面法会・ミサ禁止、「危険度評価見るだろう」
 しかしソウル市が教会対面礼拝に続き対面での法会とミサまで強制的に禁止するかは未知数だ。ソウル市は8日の会見では「現在教会だけで対面礼拝が禁止されているが他の宗教施設でも感染者が出ており、政府に対面法会・ミサを禁止することを建議したい」としたが、翌日には「危険度評価結果を見て措置を強化するだろう」とやや緩和された立場を出した。
 日蓮正宗の場合、韓国仏教に属していない日本系宗教の上に、ソウル市は日蓮正宗側が申請した法人設立許可を承認しておらず、仏教施設全般で集団感染が出たと見るには難しいという分析が出ている。しかしソウル市は「宗教施設は正規宗教行事を含めたあらゆる宗教行事を非対面で実施し、宗教行事以外の対面会合と行事、団体での食事は控えるべき」と強調した。
 一方、10日午前0時基準でソウル市の新規感染者数は前日の49人より1人減った48人で、2日連続で40人台を維持した。感染者数は減る傾向だが、10日に西大門区(ソデムング)のセブランス病院だけで14人の感染者が追加で確認されるなど、散発的集団感染に対する懸念は相変わらずの状況だ。同日江東区(カンドング)のBFモバイルのコールセンターで2人(ソウル累積24人)、松坡区(ソンパグ)のクーパン物流センターで1人(ソウル累積10人)などの感染者が追加で発生した。
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