ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




2009年11月19日~21日開催の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」を訪問しました。

講演会19日の午後3時から4階会議室で講演会が開催され参加しました。テーマは「情報化時代の教養」、講師は辻井重男先生です。お名前はかねてから存じ上げておりましたので是非とも拝聴したいと、今回私のテクノフェア&マルチメディアエキスポ訪問の主目的でした。

お話の内容をここに要約することはできません。ITとは組合わせると文字π(パイ)のように I と T とが結びついている、I はインテリジェンスの I なんだなぁと感じました。
「自由の拡大」と「安全性の向上」と「プライバシーの保護」で構成された三角形の3つの頂点は互に矛盾しせめぎ合う、それを止揚することを目指す。
「セキュリティ」と「ユーザビリティ」も矛盾する、それを克服し乗り越えていく契機として技術や経済をきちんと理解する事に求める・・・そこには「牛は10桁人は11桁」で始めたアンチ住民基本台帳ネットワークの文学感性的な反対論への批判も語られたと私は受け止めました。

賛成する行政側の人々に、それでは技術の基本的な理解があるかといえば、私は疑問です(^o^) このブログでもいくつか書きましたがセキュリティパッチの追加が止らない、その意味すらマスメディアでは報じられないマイクロソフトWindowsを前提にどうしてあんなホームページを作るの・・・ということです。行政サイトのセキュリティがいい加減だと言うのではありません、フラッシュだのポップアップだのアドレスが見えないリンク設定だのと・・・それに慣れた国民がオレオレサイトにひっかかるかも知れないと考える事が大切なのだと・・

住基ネットカードを無料で発行していますという政策が「セキュリティ」と「ユーザビリティ」の矛盾を止揚した段階に達しているとは到底思えませんが、それが地方自治ICTの現実でしょう。「牛は10桁人は11桁」で始めてしまった反対運動が間違っていたことは確かですが、そのキャッチフレーズを除外して、純粋に技術からアプローチした時にもやはり住基ネットは第一ボタンを掛け違えたと私は思いましたし、今でもそう思っています。
システムを企画する最初のスタート段階で、「自由の拡大」と「安全性の向上」と「プライバシーの保護」で構成されたICT社会の三角形について、辻井先生のように噛み砕いてやさしくお話になれる方がおられたなら、おそらく異なったシステムが産みだせたと思います。電子私書箱や社会保障番号などのプロジェクトが今後どのように展開するのか私にはわかりませんが、関心をもって学んでいきたい、それが講演を拝聴した私の感想です。以前にも書いたと思いますが、私は住基ネットカードは取得しています。私は自己情報をコントロールする方法についても考えているからです。

Tm2009544 4階に上がるエレベータに乗る前に「おや、あれは?!」と気が付いて撮ったのが佐藤正明さんの「ザ ビッグ アップル No.31-G」(1994年制作)です。芸術の森公園に「No.45」が飾られた記事を書いた時には、このアイメッセ山梨にもある事は私のサーチではヒットしませんでしたので本当にびっくりしました。
No.45 は「穴は情報の発信・受信をイメージした。山梨の世界に向けた(情報)発信の象徴になってほしい」との制作意図が報じられましたが、「No.31-G」はどういうものだったのか私は知りません。

19日は「とーる亭」まで昼食に出かけたことを書きましたが、ルートは「大津の南部浄化センター」の前を通り、乙黒東交差点から乙黒交差点、甲府カシオの前を通る道を往復したのです。初めて通ってみましたが、この辺が甲府の工業団地なのかなと思いましたので、いつか時間がある時に企業名などを確認しに再訪したいと思います。私は未だまだ知らないことが多過ぎます。

Meiko519 今回のT&M2009見聞録はこれで打ち止めにしますが、最後にひとつだけ書いておきたいことがあります。
写真は株式会社メイコー(本社・甲斐市下今井)が開発中の電気自動車用バッテリー、充電器に関する展示です。とても素晴らしいプロジェクトでぜひご成功をお祈りしたいと思います。
しかし、帰宅して関連記事を検索している時に山梨ユニオンメイコー分会ブログがヒットしました。それを読んでいて「2009年09月26日 EVバッテリー開発へ」の記事から会社が同定できた時に、自分の産業リンク集を確認して2008年12月13日、株式会社メイコー(本社・甲斐市下今井)とその子会社に不当に解雇されたとして、40~50代の元社員の男女5人が12日、解雇無効を求める仮処分を甲府地裁に申請した(毎日新聞山梨版)を記録していた事にも気が付きました。
私は問題の詳細を知りませんのでコメントできませんが、光と陰の両方が発信され受信される、これがインターネット時代の意味なのだということを痛感しました。



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