2007年11月4日のUTYニュースは、「やまなし映画祭」に参加した24時間映画祭(第4回目になる)について次のように報じました。
『24時間の制限時間内に映画を制作するイベントで、完成した作品の上映会が開かれました。
これは、先月27日から甲府市で開かれている「やまなし映画祭」のイベントの一つで、きのうの午前11時からきょうの午前11時までの24時間で映画を制作するものです。
県内外から7チームが参加し、きょうはそれぞれのチームが徹夜で制作した作品が甲府市の桜座で上映されました。
会場には映画ファンなどおよそ50人が集まり、撮影から編集まで24時間という限られた時間で作られたとは思えない力作に驚いていました。
このイベントは、東京や大阪といった都市部を除き、地方での開催は山梨が初めてということで、主催者側では地域の活性化にも繋げて欲しいと話していました。』
私は今年も映画祭に出かけられませんでした、桜座の「棚の隅」に行く予定をしていたのですが残念。24時間で映画を作るという現場も見たかったのですが、風邪でダウンしていました。「24時間映画祭」が甲府に来た経緯を朝日新聞山梨版が詳しく書いていましたので残しておきたいと思います。桜座はキャパが100名くらいと思いますが観客は予想外に少なかったようです。
2007年10月24日付けの朝日新聞山梨版記事
参加者が、題に沿って24時間以内に映画をつくる「第4回24時間映画祭@山梨」が11月3~4日、甲府市内を中心に開かれる。06年に東京で始まったが地方都市で開かれるのは初めて。映像に詳しい県立大学国際政策学部の前澤哲爾准教授らが、低迷する「やまなし映画祭2007」(10月27日~11月4日)の提携企画として誘致した。
24時間映画祭は06年8月、東京を舞台に、CMディレクターの嶋崎直登さんらが始めた。人、もの、場所の三つのテーマをくじ引きで選び、そのテーマに沿って、各チームが3~10分の映画をつくる。企画、撮影、編集、ダビングのすべてをこなす。この間、1時間ごとにブログに撮影過程や状況を書き込む。
今回は山梨が舞台。参加チームは11月3日午前10時、「四菱まちづくり総合研究室」(甲府市中央1―14―12)に集合する。11時から撮影を開始し、翌日の4日午前11時までに作品として実行委員会に納める。午後3時からは総研近くの「桜座」(甲府市中央1―1―7)で上映会が開かれ、優秀作品が表彰される。
最低限、DVDビデオなど録画機材と編集機材のノートパソコンがあれば、参加は可能だ。ただエントリーが多い場合は、嶋崎さんらの事前審査がある。
最終的には10~12チームの参加を見込む。嶋崎さんは「24時間映画祭は、市民マラソン。中には、ずば抜けた作品もあるから楽しい」と話す。
やまなし映画祭は今年で3回目。甲府商工会議所などが中心となり、甲府市の活性化も担う。
これまでは、県にゆかりがある映画や自主制作映画の上映などをしてきた。商工会議所によると、期間中の人出は2千人余りだった。
前澤准教授は、全国フィルム・コミッション連絡協議会専務理事。嶋崎さんは知人であり、これまで東京と大阪で開いてきた「24時間映画祭」を誘致した。 やまなし映画祭の企画としては10月27日に、甲府市の中心街にある「銀座通り」で、「映画検定・模擬クイズ@山梨」が開かれる。映画に関する模擬クイズで30人が知識を競う。 前澤准教授は「地方映画祭は地域振興の目的でやっている場合が多い。人が交流するところがないとそれは単なる上映会。交流する場があるから、新しい芽が生まれてくる」と話している。