ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




20071110  2007年11月10日に甲府市で憲法施行60周年記念シンポジウム、「憲法九条は改正すべきか~平和主義と国際貢献を考える~」が開催されましたので、後半のシンポジウムから参加してきました。

2007年4月25日(水)に映画「日本の青空」完成記念有料試写会が甲府市の総合市民会館で開催されました。それに関連した事を私はこのブログの記事として書いています。記事には読めた範囲でリンクも多数残しました。その後も引き続きブログなどを巡回していますが、「わっしょい!!憲法9条ミュージカル日記 in 2008」ブログで今回のシンポジウムを知りました。

私自身は憲法改正は必要かと思っていますが、それはICT(情報通信技術)の現状と将来を考えるからです。改正ありきなのではないのですが、国が管理できる情報に関しICTの観点から憲法を考えたときに現行のままで良いとは思えないからです。それはもしかすると、日本という社会においては「個人」という概念が現実社会と憲法との間で大きく隔たりがあるからかも知れない、だから憲法を規範として法律を解釈する時にすら、憲法の理念からずれた「個人情報」解釈が成り立ってしまうという事も考えられます。その意味では憲法制定過程で「個人」と「国家」についての議論が広く行われないままに、昭和20(1940)年8月15日までの意識のままに今に至っているのかも知れません。国民の意識がそうなのに憲法ではこうだ、そのズレが残っている。
この事は、今回のシンポジウムで語られた「九条と自衛隊のネジレ」という表現に通じるものがあると感じました、「ネジレ」をそのままにしておけないという主張と、ネジレがあることでその意味を常に考え続けねばならないツトメが国民に課せられているという意味を私は考えています。
何事にもデジタル思考の私にはネジレは無い方がよい、でも、アナログな世界ではネジレがあるのが当然、ネジレがあるからこそ人生は、この世は面白い・・・

しかし、憲法について語られることが多いのは九条改訂問題がほとんどだと思えますし、そこにあるキャッチフレーズは「自分の国は自分で守る」という考え方です。
私が今回のシンポジウムに出かけたのは甲府選出の衆議院議員、赤池誠章さんがパネリストで参加されるからです。赤池誠章(あかいけ まさあき)さんのご主張はホームページやブログから存じています。自由民主党改憲派のこの方が参加なさる、ここに大きな意義がある事を感じたのです。水島朝穂さんとのやりとりは、どちらのご意見も実に参考になりました。ホームページで読めないもの、それはこのような白熱した討論ですから。まさに四面楚歌という場に自らを置かれた赤池さんの姿勢に私は深く感銘を受けています、ご意見に賛同する、しない以前の、これは私が最も大切と感じる事なのです。

2007年11月30日(金)に甲府市総合市民会館で「日本の青空」上映会があります。上映日程-山梨県参照、この事を確認してから、シンポジウムの感想などをもう一度ホームページやブログで書きます。

2007年11月11日の山梨日日新聞が、『憲法改正の問題点探る 県弁護士会が60周年シンポ』、として報じました。
『講演とパネルディスカッションの二部構成。講演では早稲田大法学部の水島朝穂教授が「憲法を変えるときには、高度な説明責任、情報公開と自由討論、熟慮の期間を設けるという三つの『作法』が必要」などと持論を展開した。  パネルディスカッションは水島さん、赤池誠章衆院議員、NPO法人日本国際ボランティアセンターの清水俊弘事務局長の三人で行われ、水島さんが「押しつけられた憲法だから変える、という考えはそろそろやめた方がいい」と指摘すると、赤池さんは「(制定過程に)日本を二度と列強諸国に立ち向かわせない、という考えがあったことは忘れてはならない」と強調。清水さんは「アフガニスタンでは民間人の犠牲が増えている。日本のやっていることは本当に国際貢献なのか」と訴えた。会場には約百人が詰め掛けた。』



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20071107_t4p5 平成19年11月7日に公開された「山梨再生に向けた行動計画(仮称)」(素案)をざっと見ましたが、61ページの【基本目標4 「はぐくむ・やまなし」の実現】-【政策5】県立文化施設の整備・活用、がありました。ここに「ミュージアム甲斐ネットワーク」が入っていたので私は注目しました。

【政策推進に当たっての基本的考え方】
県民が生涯を通じて芸術・文化に親しめる環境をつくっていくためには、県立文化施設の整備を進めるとともに、その活用を図っていくことが重要です。このため、新しい時代にふさわしい県立図書館の整備を、県民の幅広い意見を踏まえながら進めます。また、県立文化施設が提供するサービスの向上を一層推進し、利用客のリピーター化などを図ります。

【施策の方向】

  • 幅広い意見を踏まえながら、新しい時代にふさわしい県民に親しまれる県立図書館の整備を進めます。
  • 県内博物館等の連携を促進し、県民の郷土に対する歴史観をかん養するとともに、鑑賞の機会を充実することで「やまなし学」の推進を図ります。また、県内美術館等のネットワーク化を図り、研究成果の共有化や相互のコレクション貸借等を促進するとともに、県立美術館等4館における共通パスポートの販売により、リピーター化を促進します。
  • 県民文化ホール等の文化施設においては、優れた舞台芸術鑑賞機会の提供など、一層の利用者サービスの向上を推進します。
  • 県立文化施設の一層のサービス向上と経費削減を図るため、指定管理者の活用を含め、在り方を検討します。
  • 「こどもにすすめたい本」の作成・配布や、子どもへの読書案内、読書相談を実施し、子ども達に読書の楽しさを伝えます。

【主な数値目標】としては、
ミュージアム甲斐・ネットワーク会議参加博物館数が、平成18年の76館を平成22年には120館にする
県立文化施設(美術館、博物館、考古博物館、文学館)の入館者数は、568,391人を575,000人(19年~22年の年間平均)にする、という目標値が掲げられています。

先日の記事に書いたように、ミュージアム甲斐ネットワークの参加は104館で「発進」しました。76という数字はこのネットワーク設置の企画段階でのものと思います。山梨県内に美術館、博物館などが全部でいくつあるかは未調査ですが、2007.05.17の「美術館ガイドブック」でご紹介したように山梨新報社はここで144施設をリストしています。全ての施設がミュージアム甲斐ネットワークに参加できるものではないと思いますが、ここでの数値目標は参加数というより、「全ての参加館でホームページが完成する」という事を目標にしたらよいと思います。

このページに出てくる「やまなし学」という言葉を先日の「明日の山梨考えるフォーラム」でも聞きました。記念誌の巻頭言を渡辺利夫理事長は、「山梨学の創成を求めて」と題してお書きになっています。
『迷った時には歴史に聞いてみよ、です。山梨の伝統的地域文化のありよう、暮らしぶり、行事、祭礼、人間関係を研究し、それを現代に生かす。そうした知的営為の結実として「山梨学」の一日も早い創成を期待しつつ日々の仕事に努めております。』 これを拝読して私にも「やまなし学」とは地理、歴史を学ぶだけでは無い学際的な地域研究 Area Study であることが分かってきました。これは地域に関係する人々に共通となる哲学(山梨を見る時の見方、考え方)を提示する作業だということです。
この「やまなし学」を知る事で山梨理解の入口が分かるもの、政治、経済、社会を個々に分析する時のキーになるものかと考えています。内にいても外からでも、それが見えると見えないとでは山梨の全体像の理解が大きく違ってくると思います。山梨って武田信玄だけじゃ無いんだよ、と。それを世界に発信できたらよい。発信できるということは受信できるということでもあるのですから。逆に言えば受信できなければ発信は出来ないのです。

ブロードバンドと言ってもADSLでは上り(発信)と下り(受信)の速度が大きく異なります、上りが遅いのです。だから私も早く光(FTTH)にしたい(^o^) また話が発散してしまった。



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