唐突な記事タイトルですが、「佐久総合病院」サイトで 「若月俊一先生への想い」 に掲載されている 「農村の心と環境を変えた人若月俊一先生を悼んで」(富山国際大学教授 安藤 満 氏の記事)から引用させていただきます・・・
若月先生は、農村医学や臨床医学の分野で卓越した先達として国内外で広く知られています。一方、あの冷酷な戦時下での「某工場に於ける災害の統計的並びに臨床的研究(1942年)」(『農村医学』)は、予防医学と労働衛生の分野における金字塔的仕事として深い感銘を与えるものです。そのため治安維持法違反の嫌疑で1年間、獄中での死亡もかなりに上ったといわれる警察の牢屋(刑務所ではありません)に入れられることとなります。若月先生の言葉を借りると、「戦争反対の言動があったという言いがかりです」。牢屋から出された若月先生は恩師に、「もう東京じゃ何もできないよ」と諭され、佐久病院へと赴任したと述べておられます。その後の悪戦苦闘が、今日農村医学の殿堂として世界に輝く佐久総合病院を築いたと言えそうです。
私が何故「佐久総合病院」のホームページを開くことになったのか。それは伊藤洋先生のブログで 色平哲郎作 街頭演劇シナリオ「アベノウィルスとの闘い」(2017年6月19日)を拝読したからです。
『1944年治安維持法で逮捕された佐久総合病院創立者若月俊一先生・・・』 の一行から検索を続け、その結果が上の追悼文集のページでした。
医師の研究論文にまで目を光らせた治安維持法、そして目白警察留置場に1年間拘留。
某工場に於ける災害の統計的並びに臨床的研究(下)(PDFファイル 7,915 KB) が見つかりました。まさにデジタル・アーカイブがインターネットを使って読み出せる、治安維持法の時代には考えられなかった現代です。
検索では(上)が見つかりませんでしが、 第57回日本農村医学会学術総会「農村医学の実践」 もヒットしました。私が全く知らなかった分野ですがこうして学べるのもインターネットのお蔭です。「国立研究開発法人科学技術振興機構 J-STAGE」にも感謝。
「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律」が間もなく公布され施行されます。過日読んで気になった報道をメモしておきます・・・
監視技術、米が日本に供与 スノーデンCIA元職員が会見(共同通信 2017/6/1 19:20)
米国家安全保障局(NSA)による大規模な個人情報収集を告発し、ロシアに亡命中の米中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン元職員(33)が1日までにモスクワで共同通信と単独会見した。
元職員は持ち出して暴露した文書は全て「本物」と強調し、
NSAが極秘の情報監視システムを日本側に供与していたことを確認した。
日本政府が個人のメールや通話などの大量監視を行える状態にあることを裏付ける証言。
元職員は、参院で審議中の「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案が、個人情報の大規模収集を公認することになると警鐘を鳴らした。(モスクワ共同)
ネットオタクのワタシ的には共同通信記事の正否を確認しながらIT学習を続けねばならないと思っています。残された時間は少ない・・・