ICT工夫
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【承前】 Twitter やらないのですが、そこで引用されていたので知りました。朝日新聞が麻生発言の全文を掲載しています。
> そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。
Twitter で引用されていたこの熟語が変だと思って、いつもは開かない朝日新聞を開いて記事原文を確認したのです。 編集無しの生の発言の文字起しかどうかは確認できません、共同通信が音声録音を公開することで確認できるでしょう。麻生さんが 「けんけんごうごう」 と言っていたのを 「けんけんがくがく」 と書き換えて世論の様子を見ているのかも知れない、ということまで考えちゃう陰謀論者の私です。

私が国語の使い方に迷った時に参照する辞書サイト、大辞林 第三版 (三省堂)で確認してみました。「けんけんがくがく」 ではこの辞書には登録されていませんでした。

けんけんごうごう[喧 喧 囂 囂]
 多くの人が銘々勝手に発言してやかましいさま。 「不注意な発言が-たる論議をよびおこす」 〔「喧喧諤諤(がくがく)」は「喧喧囂囂」と「侃侃(かんかん)諤諤」とが混交し誤用されたもの〕
かんかんがくがく[侃 侃 諤 諤]
 はばかることなく正論を堂々と主張するさま。また,大いに議論するさま。侃諤。 「 -と議論をたたかわす」

喧々諤々(けんけんがくがく)も今は一般的に使われているから間違いでは無いと書かれている記事もありますが、それは若い人の話でしょう、「売春」 を 「援交」 と言う年代。
きちんとした国語教育を受けてきた年齢ならこの場合は 「かんかんがくがく」 と言うと思います。

ニッポンを取り戻したと自称する人々の中枢にある人がニツポンゴもろくに使えないレベルじゃコマッタモンダ。
消費税に関係する 「ネコババ税」 の説明を 「言語明瞭 意味明瞭」 な日本語で説明して欲しい。税務に関係する人々には鬼門かも知れないが、財務大臣の実力で命懸けで説明できることです。消費税増税なんて話はそれから出直し。


「共同通信 麻生」 という検索の結果から私の前記事に来られる方が多いようですが、次の記事に気付きました。今回の報道について問題視されている状況はネットで見ていましたが、それを指摘した記事と思えます。
麻生氏「ナチス発言」、揺れる大手新聞報道 最初は問題視せず、後から大きく取り上げる(J-CASTニュース 2013/8/ 2 19:55)
  麻生太郎副総理の「ナチス発言」をめぐる騒ぎが止まない。2013年8月1日、発言は撤回されたものの、以後も国内、さらには海外メディアなどからも非難が殺到している。    一方で橋下徹・大阪市長など、「全体の文脈を通して読めば、それほど問題発言ではない」という指摘も出始めた。また騒動の影で、第一報を伝えた新聞記事の「ナチス」見出しが、いつの間にか訂正されるなど、マスコミの「揺れ」も目立つ。
私にはどうも分からないのですが、共同通信-読売新聞というラインは麻生氏のナチス言及を批判するような立ち位置では無いと思えるのです。むしろ、「その手口から学ぶ」ことを推進したいスタンスじゃないのか? それが裏目に出たということなのではないのか? マスコミの世界も魑魅魍魎、私には理解不能の人々。
共同通信の配信記事を [共同] と配信元表示せずに掲載している新聞があるとしたら、その記事内容には自社として責任を持っているというスタンスだと思えるので、調べてみたいと思います。



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