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公益財団法人 国家基本問題研究所サイトで、「日本再建への道」国基研7月月例会 の広報がありました。
国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)は7月29日、東京・平河町の都市センターホテル・コスモスホールで「日本再建への道」と題して7月月例会を開催した・ゲスト・パネリストとして麻生太郎・副総理兼財務・金融担当相、西村眞悟(無所属)、笠浩史(民主党)両衆議院議員の3人を迎え、国基研からは櫻井理事長、田久保忠衛・副理事長、遠藤浩一・拓殖大学大学院教授が登壇、憲法改正問題を中心に日本の進路について討論を行った。
「なお、討論会の詳報は後日、掲載いたします。」 と書かれています。
私がこの記事に到達できたのは、テレビ朝日の8月1日22時からのニュース番組でキャプチャーした画像を確認した結果でした。「田久保忠衛」氏をキーワードに「副理事長」と併せて確認していったところ、 国家基本問題研究所に違いないと思ってホームページを開いた結果です。

2013年08月01日 22時01分25秒 のキャプチャー(テレビ朝日)
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私はこの番組を見ながら、「音声提供 : 共同通信」に注目しました。麻生さんのスピーチは流された分は全て文字起しもされていたので分かりました。
麻生氏、ナチス発言を撤回 国内外批判で火消し 2013/08/01 13:30   【共同通信】 は確認できました。
麻生太郎副総理兼財務相は1日、憲法改正に絡み戦前ドイツのナチス政権を引き合いにした自身の発言を「誤解を招く結果となった」として撤回した。野党や米国のユダヤ系団体が厳しく発言を批判。菅義偉官房長官は1日午前の記者会見で、7月31日に麻生氏に「誤解を受けている」と伝えたことを明らかにした。米国の批判を懸念し、発言撤回により早期に火消しを図ったとみられる。  麻生氏は1日、コメントを読む形で記者団に、憲法改正をめぐる議論の重要性を強調するためにあしき例としてナチス政権を引き合いに出したとして「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾である」と釈明した。

2013.07.30 オスプレイは横田基地(東京・福生市)にも配備 を書いた時に、これに関する 07/30 00:41 の共同通信の記事は確認していました。しかし麻生氏講演会スピーチには気付きませんでした。

「麻生氏、ナチス発言を撤回」 の記事からリンクして、共同通信が持っている麻生氏のスピーチ全文を掲載するのを共同通信に期待するのは無理な話でしょうか。
私がこのニュースを最初に読んだ時には、2013.07.30 オスプレイは横田基地(東京・福生市)にも配備 の追記としてメモしてあります。
「こんな記事がありましたが、都内の何処で、どのような聴衆に向けての講演だったのか伝えない記事では無意味です。仲間内で後援会の会員に向けての話かも知れない。ディナーショーのような酒の席でのご来賓挨拶みたいなものでお酒が入っていたのかもしれない・・・ま、いずれにしても、気がゆるむ席では本音が出るもんです・・・」
5W1H の基本が欠けたマスコミ記事を自分でフォローできたのは、テレビ朝日のお蔭です。

そして、私は昨日の記事の最後にメモしておきました・・・・・
 ところで、全く別件だが、憲法改定問題に関する自らの真意を言葉で明瞭に伝えられない人間に国務大臣の資格は無い、それを任命した人間に責任もある。命懸けで仕事しているならその真意を見せて欲しい。 

動画保存はしなかったのですが、「あの手口 学んだらどうかね」 の箇所で場内から大きな笑い声が聞こえました。ジョークと受け取った笑いだったのか、拍手の代りに賛同の笑いだったのか。
私は国家基本問題研究所のこの月例会に参加された方々が歴史理解に秀でた方々で、麻生さんの日本語も的確に理解できる人々で、これをジョークとして受け止めた笑いだったと思いたいです。


2013年8月2日 23時 以下追記

共同通信 2013/07/30 16:20 憲法改正でナチス引き合い/麻生副総理、都内の講演で、「2013.07.30 オスプレイは横田基地・・・」 に記録しておいた 日本経済新聞 2013/7/30 2:15、この記事から共同通信の配信だと気付いたのです。16:20 と時刻がズレていますが、共同通信記事としてはこれが確定記事と思えます。
この記事には多数のコメントがありますが、「関連記事」としてリストされた中に次の記事がありました・・・
【麻生氏発言】 「歴史を学ぶべきだ」「居酒屋談議のような話を公的な場でするのは公人として失格」(2013/08/02 10:08)
この記事に掲載されている内容を引用して記録します。国民が判断するために必要なのはナマの全文であり、要旨では意味がないのです!それが理解できない共同通信では無いと私は思います。
コメントを取るなら、その場で麻生氏の話を聞いていた櫻井さん、田久保さん、遠藤さん、西村さん、笠さんから感想も伺うと国民には理解が進むはずです。「居酒屋談議のような話を公的な場でするのは・・・」と評された人がいるようですが、この「月例会」はまさに「仲間内の居酒屋談議」のようなものじゃないですか。公益財団法人だから公的な場であるとは言えない。この件のポイントはそういう公益法人の国家に対するスタンスを読み取れるような、国民が判断できる的確な素材を提供することです。

【麻生副総理の発言要旨】
 麻生太郎副総理兼財務相の7月29日の発言要旨は次の通り。
 日本が今置かれている国際情勢は、憲法ができたころとはまったく違う。護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の安定と安寧だ。改憲は単なる手段だ。騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。
 ドイツのヒトラーは、民主主義により、きちんとした議会で多数を握って出てきた。選挙で選ばれた。ドイツ国民はヒトラーを選んだ。ワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法(の下)で出てきた。憲法が良くてもそういったことはありうる。
 憲法の話を狂騒の中でやってほしくない。靖国神社の話にしても静かに参拝すべきだ。国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かにお参りすればいい。何も戦争に負けた日だけに行くことはない。
 「静かにやろうや」ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、喧騒(けんそう)の中で決めないでほしい。
 (共同通信)



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