ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




知事記者会見(平成24年5月8日火曜日) を見ていたら気付きましたので引用しておきます。

【記者】 先日、不祥事根絶懇談会の提言を受けて、職員行動基準が発表されたのですが、・・・、行動基準を読むと、例えばプロとしてプライドを持って職に就けとか、中には割と当たり前とも思えるようなことや事務的な目標とかが盛り込まれているのですが、・・・。それからいろいろ聞いてみると、人事の交代で引継書をきちんとつくっていない職員もいるのではないかというような話を聞いたりしているのですが、現状、職員に対してどういう意識を持ってもらいたいとか、こういうものを出さないとならなくなったことについて、どう思っていらっしゃるのか伺いたいのですが。

【知事】 (山梨県職員行動基準は)10項目になります。少し多すぎるのではないかという気はしましたけれども、・・・そういうこととか、いろいろ有益な指摘をいただきましたけれども、そんなにドラスティックな指摘ではないのですが、それに即して1つ1つ要約して書いていけば、あの10項目になるということです。
・・・・
それからもう1つは、かつては職員が大勢おりましたから相互のチェック体制というものは割と行われたし、また、上司が部下を時には個人的なことも含めていろいろな相談に乗ったりするというような雰囲気が組織にありましたけれども、今はそれがなくなってきているということでありますから、そういう中で、組織の一体感というものをしっかり持つように努力していくというようなことはやっていかなければならないと思っております。

「発表された」「行動基準を読むと」 と記者が質問し、「あの10項目になるということです」 と知事が答えておられる、お互いに中味を分かっている問答です。
最近はメディア情報をきちんとチェックしていませんので知りませんでしたが、ネット記事では毎日新聞山梨版が残っていました。検索エンジンで調べたのですが、Yahoo!ニュース-20120426-00000151-mailo-l19(多分毎日新聞の配信) は切れていたし、県庁サイトでもヒットしなかったのですが・・・まあ、既に県民の皆さんは県内版紙面で全10項目をお読みになっておられるでしょうから、それで良しとしましょう。
(以下、●印、改行は編者)

県:不祥事根絶へ、職員に行動基準 県議あきれ顔「内容当たり前」 /山梨 毎日新聞 2012年04月26日 地方版
 県職員の不祥事が多発したことを受け、県は10項目の職員行動基準を策定した。基本姿勢などの意識啓発を促しているが、県議らから「わざわざ策定する必要があるのか」との声が上がっている。
 10項目のうち、職員の基本姿勢に4項目を割き、
  ●「プロとしてのプライドを持って職務を遂行します」
  ●「公務員としての高い倫理観を持ち続けます」
などとした。不祥事防止対策にも4項目を振り、
  ●「法令を順守し、県民の模範となるべく行動します」
  ●「不祥事を許さない職場をつくります」
など。残り2項目は、的確な業務遂行に関する内容。
 県人事課は、職員服務規程を改正して行動基準の順守を明記するほか、職場に掲示したり、職場研修の必須テーマとする。  学識経験者や企業経営者ら7人で構成する県不祥事根絶懇談会が昨年9月、横内正明知事に、行動基準策定を求める提言書を提出していた。
 一方、県議の一人は「こんなもので不祥事がなくなるのか。『法令を順守』『不祥事を許さない職場』など当たり前」とあきれ顔。「けじめをつける必要はあるだろうが。それぞれが入庁時の思いを思い出せばいい」と語る県職員もいた。

「こんなもので不祥事がなくなるのか。」 というより、「この程度のものすら基準に定めねば解らないのか」 でしょう。同じことが県議会自身にも言えますよ、例えば視察報告のネット公開はどうなった? とか。ソースを確認できないので報道からだけですが、私テキには、公務員に県民の模範となることを求めるのは真逆の発想でしょう、公僕が主人の模範になるとは悪い冗談ですか? 未だに士農工商時代引きずっていますね。雇い主が期待する通りに仕事をこなす、それが一番肝心なこと。
検索でヒットした中におとなりのページがあったのでリンクしておきます。こちらは「指針」ですから「基準」より縛りは緩やかかな
神奈川県職員行動指針 平成16年4月策定  平成19年10月改正、この20項目のトップが 「1 前例にとらわれず、自ら行動し、新たな課題に挑戦します。」

記者会見を読んで、「山梨県職員行動基準」で検索して、パッとソースが出てくれば、こんな長ったらしい記事にならないけどね、時間も無駄だし・・・



コメント ( 6 ) | Trackback ( )




2012.04.24 3.11からの給食安全プロジェクト、関連する甲府での活動 と書いた記事でご紹介したのですが、甲府市内のお母さん達が中心になって甲府市の学校給食に関する要望書を提出したい、その賛同署名を集めておられました。・・・この活動の公式ホームページ
署名集めは5月8日に締め切られたのですが、800筆ほどの署名が集まったとのことです。
毎日が忙しい中で署名の整理をされているそうで、5月14日(月)に甲府市教育委員会に提出する予定との事です。

ちなみに、震災がれき(災害廃棄物)広域処理に関するに陳情書と質問状が関係市長などに提出されていましたが、回答は既に集まっているそうで、公開準備に取り掛かっておられるとのこと。この両方を日常の仕事や家事をこなしながら作業しておられるようですから、実に頭が下がります。

甲府市人口約19万人中で、15歳未満のこども達が10%強として2万人、その親御さん達の中でこの要望と署名活動をご存じの方は、おそらく2千人かそれ以下でしょうが、その中から800筆なのです。
マスコミ的世論調査理論を援用すれば、甲府市民である親御さんの 4割 が学校給食の放射能問題に関連して、行政に対してこのように要望したいと思っておられることになるでしょう。

提出はアポがとられた上での訪問でしょうから、要望書等提出の日時や場所は甲府市教育委員会に問合せれば分かるでしょう。
震災がれき引き受け推進を決議した甲府市議会議員、山梨県議会議員、山梨県選出の国会議員の方々、このような要望活動に 異論があるなら なおさら提出の場に立ち会って見守るというのは、いかがですか。
学校給食をどのように考えるべきか、給食の安全安心を保って子供たちを守る5W1Hについては、既に山梨県や「子どもは宝」の甲府市サイトに記事があるはずですから、お読みになっておられるでしょう。それを踏まえながらお母さん達の意見を直接聞き、意見交換も出来るチャンスと捉えていただけるのではないかと、私は思います。

立ち会ってのご感想もネットで拝読できるとありがたい。



コメント ( 2 ) | Trackback ( )