傍観者の独り言

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「週刊ポスト」の記事「[新]日本改造計画」・・・小沢一郎氏の「国家ビジョン」に賛同

2010-09-07 00:17:46 | 生活の党・小沢一郎

今週(9/17)の「週刊ポスト」のトップ記事に、小沢一郎氏が7年前から書き進めていたという『[新]日本改造計画』(仰天の500ページ)で「日本改造計画」の改訂版の構成案をスクープ報道しています。
記事では、小沢研究の第一者の政治ジャーナリスト・渡辺乾介氏が解説しており、概要レベルですが、当方は、小沢一郎氏の「国家ビジョン」に賛同し、次期総理を待望します。

当方は、本ブログ『国難を打開できる総理に相応しいかの判断基準は、「破壊力」』で、

”「当方は、再三、日本の再生は、「破壊と創造」が不可避と書いてきましたが、狂信的・盲信的な「ちゃぶ台かえし」的な「破壊」は「崩壊」につながり、社会混乱するだけで、どういう「創造」(国家の計)をするかが肝要であり、菅直人氏、小沢一郎氏の「政見」を重要視していまし。」”

と、両者の「政見」を比較し、当方の考えは、小沢一郎氏の政見に近く、現下の社会を破壊力を鑑みすれば、小沢一郎氏を支持となりますと書きました。
週刊ポスト」の記事『[新]日本改造計画』を一読し、より小沢一郎氏の「国家ビジョン」の賛同の意を強くなりました。

「週刊ポスト」の記事『[新]日本改造計画』によれば、入手した「草案」は5部構成で、

第一部 共生の世紀」から始まり、政治・行政改革をまとめた「国民主導政治をつくる」、憲法や安全保障など基本政策を期した「日本の原則」、そして社会のありかたを問う「自主自立の精神から始まる」、そして自由競争経済を語った「フリー・フェア・オープン」まで原稿用紙800枚、500ページに及びと。

小沢一郎氏が代表選の政見構想で掲げた基本方針
”「「自立と共生」の理念と「国民の生活が第一」の原則に基づいて、政治、行政、経済、社会の仕組みを一新し、国家予算207兆円の全面組み替えを断行する」”
は、民主党の衆院選マニフェストとも合致するが、これだけでは抽象的でわかりにくい。
だが、この短く要約された方針のなかには、本誌「週刊ポスト」が入手した「新・日本改造計画」の理念が凝縮されている。
草案の「第一部 共生の世紀」には、「政治の新たなテーマ」という副題が付されており、「平和と地球環境」「自由と平等の狭間」「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という3章が設けられている。
この部分こそは、17年前に著書で提唱した「普通の国」から大きく進んだ国家論なのだ。

小沢氏の「普通の国」論とは、日本が国連平和活動への参加によって自由と平和のコストを応分に負担すること、あるいは経済では自由競争と規制撤廃、自己責任社会を確立して「小さな政府」を志向する新保守主義の立場だった。
それに対し、最近の小沢氏は大規模な議員団を引き連れて中国に訪問したり、「外国人参政権」を推進したりするなど、外交、安全保障ではアジア重視が目立ち、保守派から「左傾化」と批判されている。

その理由が新著で明らかにされている。
自立した主権国家を指す「普通の国」の先には、「主権」だけでは達成できない「平和と地球環境」を目指す国家の姿があり、それを実現するには「自由と平等の狭間」で起きる「富と権力、自由の偏在」を解消し、経済偏重ではない「ジャパン・アズ・ナンバーン」を実現すべきだというのであると。

保守政治家として初めて「セーフティネット」を政策の柱に据えた理由も新著で明らかにしているとし、渡辺乾介氏が解説しています。
記事では、セーフティネットについては、「第四部 自主自立の精神から始まる」で詳しく述べられ、「国民生活充実基本法」が提唱されている。
雇用」や「家庭基盤」を整備し、「年金・医療・介護を消費税」で賄うとした。
その一方、「税制一新」と題した章では、税金を「社会の参加料」と表現していると。
・・・・・・
概容の紹介は、まだ続くが、興味があれば「週刊ポスト」を購読されたらと思いますね。

「週刊ポスト」は、この「小沢ビジョン」が既得権益を徹底的に破壊しようとすればするほど、「小沢をつぶせ」という声が高まるのは必然だとし、渡辺乾介氏は、この改革は「小沢氏だからできる可能性がある」と意見を紹介し、まとめています。

本ブログ「民主党議員「実力ランキング」・・・・小沢一郎がNO1」で、文藝春秋(2009.10)が政治記者43名によるアンケート調査を実施し、総合ランキングの1位は小沢一郎と紹介しました。

再度、小沢一郎氏に関係する部分を掲載すると、
・・・・・・[再掲始まり]・・・・・・・・・・・
総合ランキングで1位になった小沢一郎氏関連を抜粋すると、

構想力】で1位になった小沢一郎次期幹事長については、7名の記者が、1993年5月に発表された「日本改造計画」を言及し、レベルの高い内容とし、同著への批判的意見はなかったとし、
「賛否はともかく、自分なりの世界観、大局観を持っているのはこの人以外にいない」
「政権交代、自民党打破と16年間訴え続け、ついに実現。功罪の『罪』は多々語られるが、構想力の面では右に出るものはいない」
「口が堅く、文書が書けるという点で田中角栄元首相と酷似」
との寸評が並び、「やはり一度総理をさせてみたいとの声も出たと記述しています。

統率力】で1位は小沢一郎で、2位の鳩山由紀夫をダブルスコアの圧勝です。
「文科系だった民主党を体育会系統率力でまとめあげた」
と高く評価されるが、一方で、
「リーダーシップはあるが、人望はない。恐怖による支配」
「人望はないが、選挙のカリスマという『神話』を巧みに再生産しながら次々に新しい『信者』をリクルートして絶えず侮れない勢力を維持しているのは、さすがと言うしかない。リーダーシップは間違いなくある。ただし、それが理念や信念に基づいているかどうかは疑問。永田町版ターミネーターか」
圧倒的な1位だが、必ずしも前向きな評価ばかりではなかった点がむしろ重要かと記述しています。

マアー、全体イメージは、当方の想像の範囲ですね。
記事でも、総合評価に、「誰が総理大臣になろうとも、真の実力者、権力者は小沢氏であることを裏付ける結果といえるだろう」とし、【発信力】が1点という弱点で、今春の西松建設違法献金事件でも、最後まで分かりやすい説明をしなかったイメージそのままの結果となっている論評しています。

当方は、本ブログでも書きましたが、小沢一郎代表代行については、親派でもなく、「理念の人」と思うが、不器用な人間と称してきましたが、政治記者のアンケート調査でも類似ですね。
小沢一郎氏は、【構想力】76点、【統率力】121点、【政策力】15点、【調整力】25点、【発信力】1点の【総合】238点で総合ランキング1位であるが、発信力が弱いのは、説明不足と繋がるが、それが、無器用な小沢一郎氏らしいと思いましたね。
・・・・・・[再掲 おわり]・・・・・・・・・・・

振り返ると、文藝春秋のアンケート調査は実態に沿っていますね。
「誰が総理大臣になろうとも、真の実力者、権力者は小沢氏であることを裏付ける結果といえるだろう」は現実ですから。
その真の実力者・権力者を「反小沢」とし、参議院選挙を大敗し、大敗の責任もとらない菅直人氏は、総合ランキング4位であり、その程度の器の人間が、棚ボタで総理大臣になっただけなのに、実力NO1の小沢一郎氏を「数とカネ」の体質の人間と批判するのは「天に唾する」ことであり、自滅するでしょうね。

TV番組で、小沢一郎氏と菅直人氏の論争を視聴して思うことは、小沢一郎氏は、手ぶらで資料を何も持たずに、如何なる質問に、即答していたが、一方、菅直人氏は、持参した資料をめくりながら答弁しており、即答の場合には、質問の意図・次元の違う自分の自慢話を述べる程度で、「月とスッポン」ですね。

ブログ「ゲンダイ的考察日記」様が、日刊ゲンダイの記事「小沢一郎 独占インタビュー【第一弾】」を紹介していますが、グチャグチャと出来ない・難しい理由は聞く耳を持たずに、(言い訳無用)で、政治家は「やる」「やめる」の決断する事が使命なのでしょうね。
それが政治主導の真髄ですね。


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