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ICT工夫

全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ

オスプレイの本土上空訓練開始

2013-03-06 23:55:00 | 沖縄

マスコミ記事は検索すれば出てくるのでリンクはしない。私がこれまで書いたオスプレイ関連の記事は沖縄カテゴリーに入れてある。沖縄の2紙にはリンクしておこう・・・
琉球新報
沖縄タイムス

先日リンクした天木直人さんが、2013年03月06日「オスプレイの本土訓練強行をあえて歓迎する」 とのタイトルで記事を書いていた。タイトルだけで内容は推測できたし、私も同じような記事を書くつもりでいたけど2010年5月28日に書いた記事から転載しておくだけにする・・・

しかしあの緊急知事会の有り様はなんだろう、鳩山さんの意図が奈辺にあったかは知らないけど、言ってみればアメリカという大きな相手に対して各村の代表者を集めて一揆の相談をしたようなものじゃなかったのか。知事会で我々はもうこれ以上は嫌だ、一揆だと言い出せば、アメリカさんは本国にお帰りください、後は我々でやりますという閣議決定になったかも知れない。日本は国家ではないという姿を相手に見せたに過ぎなかったのが、あの知事会だったのかなぁ。

何度もくどく書くけど、震災瓦礫広域処理引受けという自治体の有り様も同じようなもんだと思う。だからオスプレイの低空飛行に見舞われる地域の方々はお気の毒だが、所詮は身から出た錆みたいなもんだと思う。自分の一票の選択をおそろかにしていなかつたかどうか、マスコミが連携している大本営発表だけを鵜呑みにしていなかったか。

オスプレイ報道と同程度に、それ以上に、環太平洋経済連携協定(TPP)の危険性について報じているだろうか。

3.11前後のイベントを北杜市を中心に整理してみました。(ほくと未来ネットワーク)
山梨県内の3.11関連イベントが一覧できる便利なページを作成してくださいました。
さよなら原発まつり 3月9日(土)(ictkofuの記事です)

日米地位協定とオスプレイ

◇ いのち・むすびば 公式ブログで、市民発 山梨版・放射能汚染マップできました2012年11月~12月の2か月間、山梨県各地の皆様に検体測定のご協力をいただきました、いのち・むすびば「土壌・肥料測定プロジェクト」による、【山梨版・放射能土壌汚染マップ】が出来上がりました。
いのち・むすびば山梨土壌肥料測定プロジェクト 測定結果一覧(こちらは数値の一覧表です)


沖縄県から安倍晋三総理に建白書

2013-02-04 18:52:01 | 沖縄
平成25年1月28日
内閣総理大臣
安 倍 晋 三 殿

建 白 書

 我々は、2012年9月9日、日米両政府による垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの強行配備に対し、怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるため、10万余の県民が結集して「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」を開催した。

 にもかかわらず、日米両政府は、沖縄県民の総意を踏みにじり、県民大会からわずかひと月も経たない10月1日、オスプレイを強行配備した。

 沖縄は、米軍基地の存在ゆえに幾多の基地被害をこうむり、1972年の復帰後だけでも、米軍人等の刑法犯罪件数が6,000件近くに上る。

 沖縄県民は、米軍による事件・事故、騒音被害が後を絶たない状況であることを機会あるごとに申し上げ、政府も熟知しているはずである。

 とくに米軍普天間基地は市街地の真ん中に居座り続け、県民の生命・財産を脅かしている世界一危険な飛行場であり、日米両政府もそのことを認識しているはずである。

 このような危険な飛行場に、開発段階から事故を繰り返し、多数にのぼる死者をだしている危険なオスプレイを配備することは、沖縄県民に対する「差別」以外なにものでもない。現に米本国やハワイにおいては、騒音に対する住民への考慮などにより訓練が中止されている。

 沖縄ではすでに、配備された10月から11月の2ヶ月間の県・市町村による監視において300件超の安全確保違反が目視されている。日米合意は早くも破綻していると言わざるを得ない。

 その上、普天間基地に今年7月までに米軍計画による残り12機の配備を行い、さらには2014年から2016年にかけて米空軍嘉手納基地に特殊作戦用離着陸輸送機CV22オスプレイの配備が明らかになった。言語道断である。

 オスプレイが沖縄に配備された昨年は、いみじくも祖国日本に復帰して40年目という節目の年であった。古来琉球から息づく歴史、文化を継承しつつも、また私たちは日本の一員としてこの国の発展を共に願ってもきた。

 この復帰40年目の沖縄で、米軍はいまだ占領地でもあるかのごとく傍若無人に振る舞っている。国民主権国家日本のあり方が問われている。

 安倍晋三内閣総理大臣殿。
 沖縄の実情を今一度見つめて戴きたい。沖縄県民総意の米軍基地からの「負担軽減」を実行して戴きたい。

 以下、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会、沖縄県議会、沖縄県市町村関係4団体、市町村、市町村議会の連名において建白書を提出致します。

1.オスプレイの配備を直ちに撤回すること。及び今年7月までに配備されるとしている12機の配備を中止すること。また嘉手納基地への特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備計画を直ちに撤回すること。

2.米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること。

20130128建白書no osprey沖縄県民大会事務局
 “PETITION” として英訳が併せて掲載されました(2013年02月05日) 「建白書文案(正)」(PDFファイル 135 KB )、「建白書(英)」(81 KB) もアップロードされました。【2013.02.05 追記】

オスプレイ反対 東京で4000人抗議(2013年1月28日 沖縄タイムス)
社説[「建白書」提出]成果をどう引き継ぐか(2013年1月29日 沖縄タイムス)
「愛国心」と「同胞愛」・・・27日日比谷野音「 NO OSPREY 東京集会とデモ」と右翼(「薔薇、または陽だまりの猫」ブログ、2013-01-30)

ネット記事から得た画像ですが、沖縄県の41市町村全てが参加した行動なので、建白書にはいわゆる連判状のように署名・捺印のページが綴じ込まれているのだと思います。

2013年1月27日の「NO OSPREY東京集会」のことはネットで情報は見ていましたが、私は東京に出かける時間もなく、建白書が出されたことは岡留安則さんの記事で知りました。
遂に「建白書」なるものを安倍総理に突き付ける事態にまで発展した沖縄の普天間基地県外移設とオスプレイ配備反対の抗議行動。
「オール沖縄」による「建白書」提出を、本土はどう受け止めるのか?
『今回の東京行動に関しては全国紙や地方紙でも無視した新聞もあった。所詮、沖縄の米軍基地問題は他人事という意識もあるのだろう。消費税増税に関して新聞業界は「軽減税率」の導入をアピールしている。庶民は増税に苦しんでも、新聞メディアに対しては特別扱いを平然と求める感覚じたいが、すでに反庶民、反国民のスタンスに立っていることが明らかだ。財務省主導の消費税増税じたいを後押ししたという新聞の罪もある。
 安倍総理は強い経済を執拗に打ち出し、今年度予算は補正予算もあわせて100兆円を超えた。国土強靭化の名のもとに公共事業のバラマキ政策も次々と打ち出している。こちらも、景気浮揚と消費税増税のための布石づくり、そして7月の参議院選挙を意識した選挙対策だろうが、安倍総理の思惑通りに進むとは到底思えない。当然、沖縄問題しかりである。』

私はまことに不勉強だったのですが、本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」、政治、行政における諸悪の根源、その姿が見えてきたような気がしています。3.11以来の行政が行なう放射能安全神話に基づく行動も、その根っこにはこれがある、しかし、公務員に採用された時に教育されているはずの彼たちからも、それが語られることはなかった・・・ポロッと漏らしたのが、あのNO!だ氏だったということ・・・

以前に書きましたが、オスプレイを国民文化祭やまなしの目玉イベントとしてお招きするのも「国民文化」の実相をアピールするものとしていいんじゃないでしょうか・・・ということで、これは山梨情報に・・・


沖縄・辺野古移転の環境アセス縦覧ネット公開

2012-12-27 23:20:00 | 沖縄

◇ 琉球新報 2012年12月27日、辺野古アセスの縦覧開始 防衛局など5カ所
◇ 沖縄タイムス 2012年12月27日、普天間アセスの縦覧開始

調達部 : 沖縄防衛局
【編者が (PDFファイル) と追記したもの以外は HTMLです。 target="_parent" などの属性は外してあります。】

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書(要約書)

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書の補正

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書(要約書)の補正

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書 参考資料

○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書の知事意見(公有水面の埋立て) (PDFファイル) (2012年3月27日)
○普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書の知事意見(飛行場の設置) (PDFファイル) (2012年2月20日)

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沖縄タイムスの緊急連載「軍隊と性暴力」について

2012-11-05 23:33:58 | 沖縄

私のリンク集に先月から入れてある、「猫の手だより」さんの2012年11月03日記事で知りましたので、検索してみたら以下のサイトがありました。沖縄タイムス紙で、「緊急連載・軍隊と性暴力~女たちの告発」 という2012年10月21日から始まった連載記事です。
琉球新報でも、「米兵集団女性暴行」という特集を組んでいます。
沖縄タイムス10月24日(水)の第3回以後は、毎週火曜日と水曜日の連載になるようです。第4回は10月30日(火)になっています。10月31日(水)の第5回までが以下のネット記事で確認できました。

「Project Disagree 合意してないプロジェクト」の、2012-10-23 記事
「地元紙で識るオキナワ」、このサイトにも収録されています

地方紙の紙面記事であり、署名記事も含まれるものですから、このようなネット掲載の方法は問題にされるかも知れません。しかし、これらの情報はいずれは図書のような形で公刊され広く伝えられ歴史に残されていくものと思います。それをちょっと早目に知り、さらに深い情報が含まれた公刊を待って対価を払うというスタンスもありかと思います。

山梨県の北富士演習場で行なわれる「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練」について考えるときに沖縄の実状を知っていることは必要だと思います。国民として沖縄やその他基地問題、国防のありかた、安全保障を考えたい、その為に一票を投じられる自らの権利を大切に使いたい。
国からカネが降りてくるなら常に現状肯定、それに乗ってなんでもありってもんじゃないと私はいつも思っています。米軍が沖縄を植民地だと思っているらしいのと同様に、なにか「蔑視」されているような地域の影があると感ぜずにはいられない今日この頃です。


沖縄が独立を目指してもおかしくない状況

2012-10-16 00:53:00 | 沖縄

ひとつの国の中で特定の地域が独立国家を目指している状況は世界各地にある。・・・Wikipedia 独立主張のある地域一覧

水島朝穂さんの「マスコミ倫理懇談会第56回全国大会での基調講演」第二報、日米両国政府の想定外――普天間のオスプレイ(2・完) 2012年10月15日 が出ました。それを拝読した私の感想がブログタイトルです。


山梨県が沖縄県の肩代わりしている米軍実弾射撃訓練

2012-10-14 23:22:40 | 沖縄

この問題のキーワードは「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練」

県庁サイトでは、北富士演習場における沖縄県道104号線越え米軍実弾射撃訓練の分散・実施について 更新日:2011年9月30日の記事でこのkeyword を知りました。「分散」とは、本土の各地で分散しているという意味で、沖縄県と分散して負担しているという意味では無いようです。
これは本土各地が引き受けた在日米軍の訓練なら、「沖縄県道104号線越え」という枕詞はもう外した方が分かりやすいのでは無いでしょうか。

北富士演習場使用協定 更新日:2010年9月29日 などを確認しましたが、「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練」引き受けに関する経緯は分かりません。

防衛省北海道の 沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施について、これで理解できました

平成7(1995)年10月に日米間に設置された「実弾射撃訓練の移転に関する特別作業班」における調査・検討の結果などを踏まえ、本土5か所の演習場(矢臼別、王城寺原、東富士、北富士及び日出生台)において分散・実施が可能との技術的検討結果がとりまとめられました。
これを受けて防衛庁(当時)では、それぞれの現地を訪問して協力を要請するなど、移転先地元関係者との折衝を続けた結果、5か所すべての演習場の地元から、分散・実施についての理解が得られました。これにより、防衛施設庁(当時)、陸上自衛隊などによる訓練の円滑な実施と同訓練への地域住民の理解を深めることを主眼とした支援体制の下、平成9(1997)年度から訓練が実施されているものであります。

山梨県が拒否できないのは沖縄の負担を軽減する為でしょう、このことを全国に向けて発信する事は大切です、「おもてなしの山梨」のPRにもなるでしょう。

この訓練受入れによる対価を山梨県は受け取る必要はない、沖縄県の支援に回すべきですね、このあたり、現状はどうなっているのでしょうか。
2011年09月27日更新記事ですが、富士吉田市外ニヶ村恩賜県有財産保護組合(恩賜林組合)サイトで、北富士演習場における沖縄県道104号線越え米軍実弾射撃訓練について がありました。

在日米軍によるこの訓練は我が国の安全保障のためには必要なものなのかどうか、それを検討するのは国会議員の問題かと思います。

◇ 毎日新聞 2012年10月12日 北富士演習場現地連絡協:来月10~21日に米射撃訓練 「沖縄県道104号越え」受け入れ /山梨
◇ 防衛省 沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練年間スケジュール 目次
◇ 防衛省 2012年8月17日 沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施について(東富士演習場関連)
◇ 読売新聞 用語解説 沖縄米軍県道104号線越え実弾射撃訓練の移転問題とは(1997年3月3日(月)  全国 朝刊 の保存ページ)
◇ こんな記事もありました、2012年02月11日 米軍車両が155ミリりゅう弾砲をけん引し一般道を走行 大分、実弾射撃訓練後、おそらくどこかの掲示板投稿を編集したものと思いますが、兵器に詳しい人々も多い事が分かります。これを問題にするなら、米軍の北富士演習場との往復はどういう方法なのでしょうか。山梨県に軍用道路なんてあったかな?

射程距離を確認したかったので、Wikipedia で、榴弾砲とか、FH70 155mm榴弾砲などを参照してみたら、通常弾で24 km、ロケット補助推進弾で30 kmの射程でした。甲府連隊から砲撃して勝沼インターの破壊は容易かも。
◇ 山梨県庁サイトには、北富士演習場の概要(更新日:2009年2月23日)があります。概要図も縮尺表示が無いので距離がわかりませんが、155mm榴弾砲について十分な訓練が可能な距離があるのでしょうか、砲撃戦については戦争映画でしか知らない軍事素人の私です。

2012-11-10 16:22:26【追記コメントを本文転記】
2012年11月10日毎日新聞山梨版記事によりますと、以下の通りです
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20121110ddlk19010025000c.html
 射撃日数は10日間で午前7時~午後9時
 夜間射撃は地元への影響を最小限とする
 訓練中は部隊員は演習場に野営する。
 外出は訓練終了後の23、24の両日を予定し、午後11時~午前5時は外出禁止。外出時にはカードで行き先を確認するなど隊員の動向をチェックするとした。
 また北富士演習場に近い「キャンプ富士」(静岡県御殿場市)が新型輸送機「オスプレイ」の訓練拠点となっているが、ブラウン中佐は「オスプレイは使用しない」と述べた。
2012-10-23 16:12:00【追記コメントを本文転記】
北富士演習場における沖縄県道104号線越え米軍実弾射撃訓練の分散・実施について 更新日:2012年10月19日 http://www.pref.yamanashi.jp/kitafuji/104kunren.html
北富士演習場における実弾射撃訓練が、平成24年11月10日から11月21日までの日程で実施される予定です。
訓練の展開・撤収等の日程については、次のとおり予定されています。
11月上旬:訓練部隊 キャンプ富士到着
11月10日~11月21日:射撃訓練期間12日間(このうち、射撃日数は10日間)
11月下旬:訓練部隊 キャンプ富士出発
訓練規模、人員及び砲数等(支援部隊を含む)については、次のとおり予定されています。
 規模:中隊レベル
 人員:約200名
 車両:約60両
 砲数:6門

メディアは沖縄をどう伝えてきたか、水島朝穂さん講演

2012-10-09 00:27:00 | 沖縄

2012.10.03 マスコミ倫理懇談会2012@沖縄 を書いた時に、水島朝穂さんが参加されたことに触れ、記事をお待ちしておりました。(畏れ多いことに私のこの記事にリンクしていただいております。連休中の出張で確認が遅れたのですが、この記事へのアクセスが急に増えた理由が分かりました。)

メディアは沖縄をどう伝えてきたか――普天間のオスプレイ(1) 2012年10月08日 (ホームページにリンクしてあります) が掲載され、『分科会B「沖縄問題の実相――本土復帰40年に考えるメディアの役割」の基調講演で私は、「沖縄の米軍基地問題をどう考えるか――憲法研究者の立場から」と題して100分話した』として、 「レジュメ」 も掲載されました。
水島さんの 「直言」 はホームページの 「バックナンバー」 をクリックするとわかるように週1回更新掲載されますので、「普天間のオスプレイ(1)」 の続きは来週月曜日になると思います。

「沖縄で問う 日本の今とメディアの責務」 が今回のマスコミ倫理懇談会大会のメインテーマでしたが、「沖縄で問う」 を別な言葉に置き換えることはどなたもお考えになっておられると思います。それらについて、「日本の今とメディアの責務」 メディアの側でも今の国難に直面している状況下で、常にこの点は考えていることでしょう。
ダイヤモンド・オンラインが2012年10月4日、上杉隆さんの記事 放射能事故の実態をめぐる報道でようやく変わり始めた日本の空気感 を掲載しています。福島県の県民健康管理調査について報じた毎日新聞にも言及しています。
「空気感」という言葉はともかく、「過度に一元化された日本の情報社会」と指摘する上杉さんの考えに私は同感するところもあります。
「マスコミ倫理懇談会」の活動が「日本の情報社会」の中でどんな機能を果しているか、これからも関心を持ち続けたいと思っています。可能なら大会の報文集を刊行して欲しいです、福島原発事故調報告の3点と同様に。


マスコミ倫理懇談会2012@沖縄

2012-10-03 21:01:37 | 沖縄

2012年のマスコミ倫理懇談会全国協議会の第56回全国大会は沖縄タイムス主催として那覇で開催されました。
こういう全国規模のイベントはかなり前から予定されているので、オスプレイの沖縄配備と重なったのは偶然、というか、天の配剤と言うべきでしょう。
私は岡留安則さんのブログで知って、昨年書いた記事を思い出しました--2011.10.02 マスコミ倫理懇談会全国協議会で原発報道を議論、この後で何度か検索してみたのですが、ここに記録した以上の詳細は不明でしたので、とっくに忘れていました。

「沖縄で問う 日本の今とメディアの責務」 がメインテーマで、28日が最終日
◇ 2012年9月26日 マスコミ倫理懇始まる 全国から290人参加 全国91社から編集責任者や記者ら290人が参加
◇ 2012年9月27日 安保報道の在り方問う マスコミ倫理懇開幕
◇ 2012年9月28日 「沖縄・大震災 長く伝える」 マスコミ倫理懇
2日目の27日、五つの分科会と全体会議、「沖縄問題、震災・原発事故を息長く伝え続けていくことが求められている」などとの大会申し合わせを採択した。
 「沖縄に依存する日本の安全保障を問う」
 「沖縄問題の実相~本土復帰40年に考えるメディアの役割」
 「東日本大震災~メディアが伝えたこと、伝えられなかったこと」
 「原発報道 ジャーナリズムがめざすべきもの」

上でリンクした沖縄タイムスと琉球新報の記事はリンク切れなく読めると思います。
◇ 時事ドットコム(2012/09/27-18:32) 大手メディア報道に「違和感」=普天間報道で地元紙-マス倫懇全国大会
『地元紙は、在京大手メディアによる米軍普天間飛行場移転問題の報道に対し「拭えない違和感がある」と疑問を投げ掛けた。
 分科会で沖縄タイムスが挙げたのは、「国外、最低でも県外移転」との公約を実現できず批判を浴びた鳩山由紀夫元首相のケース。「一国の首相の足を官僚が引っ張った」とした上で、「『日米同盟を傷つけてはいけない』などとする大手の論調は、官僚目線と同じトーンだった」と指摘した。
 琉球新報も、沖縄に基地を置くことが軍事的優位性につながるとの論理に関し「虚構であることは既に暴露されている。私たちはそれを繰り返し伝えるが、全国メディアはなかなか伝えない」と表明した。
  一方、県内に米軍基地を抱えていないが、2年前から沖縄報道に力を入れる高知新聞は「問われるべきは米海兵隊が駐留する意味、『抑止力』の本質だ。沖縄という地方の問題ではなく、日本の民主主義の成熟度を映しだす鏡ではないか」と、その重要性を強調した。』

大会に参加してこの記事にした時事通信記者の方は、本社の方針に関係なくご自身のスタンスでお書きになったのでしょう。

ブロガーさんの2本を記録しておきます。
2012年09月27日(木) マスコミ倫理を考える全国大会 in 沖縄
『インターネットで検索すると、いろんな新聞社も記事にしている。以下、ランダムに掲載。』 ということで、私は後だしジャンケンのメリットを享受させていただくことにしました。
『地方紙、特色があって面白いです。・・・読んでみると、いつも見ていたテレビや新聞の報道とは違う視点から「世界」が見えてくるのかもしれません。』  全く同感です。
2012年10月02日 マスコミ倫理懇談会
地元の方と思えます、詳しい内容が伝えられています。この記事で、水島朝穂さんも参加されたことを知りました。後日Webサイトの記事になるかも知れません。
このブロガーさんの『普天間ゲート前で沖縄県民の叫びは今、米国に向けてだけではなく日本政府と本土の国民にも向けられている事を忘れないでほしい』 とのメッセージを私もしっかり受け止めます。
--それにつけてもヤマナシはということで山梨情報にしたいところですが、インターネットカテゴリー、


オスプレイ飛行モード、早くも違反行為

2012-10-03 15:15:42 | 沖縄

琉球新報 2012年10月2日 オスプレイ配備強行 市街地上空で「転換」
『オスプレイは日米が合意した「安全策」で、回転翼を上向きにするヘリコプターモードによる飛行が事故につながりやすいとして基地上空に限定されているが、宜野湾市の市街地でヘリモードが確認された。できるだけ海上を飛ぶとしながら、国頭村役場上空の飛行が確認されるなど、安全策は早くも骨抜きとなった。』
 『オスプレイが宜野湾市の上大謝名公民館上空を通過した際、騒音は90・2デシベルを記録した。現行機種のCH46ヘリコプターとの比較では約10デシベル騒音が大きく、体感で2倍近いうるささに相当することが専門家の調査で明らかになっている。』

沖縄タイムス 2012年10月3日 オスプレイ:残る3機、岩国駐機延長へ
『配備予定12機のうち1日の到着分を含め計9機が普天間に飛来した。(2日の)3機とも中城方面から市街地上空を「転換モード」で飛行しながら同飛行場に接近。前日に続き基地外で「ヘリモード」に移行して着陸し、日米合同委員会で合意した運用ルールに反する飛行が見受けられた。』

東京都教育委員会-中高生向け:東京の環境問題 (8) 騒音や振動|くらしと環境 学習web
私が厚木基地近くに仕事で出かけている時、戦闘機が飛ぶと話が中断する経験を何度かしています。

山梨県教育委員会は北富士演習場にオスプレイをご招待したらいかがでしょうか。
フードに被われて姿は見えないリニア実験線では観光資源にはならないことが分かりました。実験線の上をオスプレイに飛んでいただくのがよいかも。

1206_御坂道工事現場2012年6月、御坂道を通りかかった時にデジカメ、これが Before として、After は リニア実験線見学会 20120930(おやじのぼやき ブログ記事)の掲載写真多数でご確認ください。
最近御坂道を通らないので、リニアはフードに被われることを知りませんでした。これでは乗客には山梨の素晴らしい景色は見えないでしょうし、観光客がついでにリニア走行を見物することも出来ないでしょう。

 オスプレイとリニアの違いは、後者は地域の方々がその実相を観ることなく、イケイケドンドンであるという点だろうと思っています。
甲府駅停車は1時間に1本、後は小石のごとく黙殺して通過していく・・・税金で敷設した光回線を防災放送だけに使うような事が税金の無駄遣いなのと同じ。高速性こそが収益拡大のもと、スマホのLTE対応にともなう多様なツールの提供とも似ている。


日米安保を揺るがすオスプレイ、水島朝穂さんの記事

2012-07-17 23:32:54 | 沖縄

水島朝穂さんの平和憲法のメッセージに2012年7月16日付け記事、「日米安保を揺るがすオスプレイ」 が掲載されました。
私は「オスプレイの沖縄配備」で触れましたが、水島さんの「魚を食う鷹――オスプレイ沖縄配備の思想 2012年5月21日」も拝読しています。

JCJ(日本ジャーナリスト会議)のメールマガジンでは、2012/07/16 2144号で、水島さんの論考を丁寧に紹介して、次のように締めくくられています。
 『ぜひ今週の「今週の直言」には目を通しておいていただきたいと思う。
  今回も本文には、過去の提言や関連記事などへの豊富なリンクが付され、オスプレイの問題が私たちに投げかけている問題の深刻さと、問題そのものが示している在日米軍基地の問題、米国の日本のこれまでの関係と、オスプレイの問題が抱え込む問題の奥深さ、いまその解決に取り組む意味と、いかに解決していくべきかの道筋を、それぞれがそれぞれに検討を深めていくための材料が、おしみなく多様に提示されている。』

私が水島さんの記事を拝読する時に思うことが、まさにこの点です-「考える材料が豊富に提示されている」

「日米安保を揺るがすオスプレイ」を読みながら、文中の言葉を置き換えて考えると、原子力発電、震災がれき広域処理、最終処分場、八ッ場ダム、大規模道路計画・・・色々なことが思い浮かびました。

「接受国通報」という言葉を初めて知りました、基地問題にも私は「これまで無関心でスミマセン」なのですが、お国に対して地方政府は常に「接受国」の立場に置かれていて、それに徹しているのだろう、とも思いました。そう考えれば山梨県など地方行政のあり方も理解できるように感じました。

だが、少なくとも3.11以後、「接受国通報」を鵜呑みにしない地方行政の姿も見えて来ました。独自の基準に基づいて市民、県民、子供たちを守ろうとする姿は、自立・独立国の姿と重なります。
中央政府と地方政府の「安保体制」がいつまで続くか、そのあたりが日本国の将来を決めることになるのだと思いながら水島さんのページを閉じました。

賢明な読者諸氏には言わずもがなの蛇足--“中央政府と地方政府の「安保体制」” : 公務員の安全だけは常に保障されているように動作するシステム

追加情報です-2012年7月19日、「内部被ばくを生き抜く」上映会が、再び「花国」で開催されます。開場10時/上映10時半で、参加費 1000円
今回は甲府市民の方がDVDをご覧になって、皆さんにぜひ観ていただきたいという思いから上映会として開催されるとのことです。お問い合わせは 花国 TEL: 080-5003-7753(タシロさん)まで。
ちなみに、公式サイトには「購入したDVDで自主上映会を開いてみませんか?」というページがあります。
また、学校・図書館向けの案内として、「一定の条件を満たした上映・貸出に自由に使っていただけるため、一般用よりも高価となりますが、・・・」 とのページが用意されています。地域の図書館が購入済みなら借り出してご覧になることもできます。「考える材料が豊富に提示されています」、食わず嫌いだと悔いを残すかも知れません。


別記事にしようと思っていたのですが、ここで書いておくだけにします-- 【論説】オスプレイ配備は何をもたらすか(下)――オスプレイの低空飛行訓練は日本全国で、2012年06月23日付け、上中下3本の最後の記事です。

キャンプ富士(静岡県)や米海軍厚木基地(神奈川県)にも配備されるということで、掲載された低空飛行訓練のルート図から考えれば、北信越の「ブルー」ルートに沖縄や岩国から入るだけだと考えるのはおかしいと思えました。キャンプ富士から飛び立っても山梨県は避けて飛ぶのでしょうか。
情報は国に頼るだけの人々(接受国モード)に任せていても安心だと思っていたら、とんでもないことになっていく、そういう学習はこれまでに、3.11以後は特に、たくさん積み重ねて来たはずだと私は思っています。

しかしこの際、「NOだ!」などと言わずに、オスプレイ配備賛成です!という「おもてなし」の心を山梨県から発信してみたらどうでしょう。B-1グルメ大会や国民文化祭では150m頭上を通過していくオスプレイを見られるポイント!ご案内・・・とか・・・