樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

カモが増えたわけ

2023年01月19日 | 野鳥
丹後の阿蘇海に続いて、先週はガンカモ調査のために淀競馬場と木幡池へ行ってきました。淀競馬場は現在建て替え中で、2年前から工事のため閉鎖されていますが、特別に中へ入れていただいて調査しています。
2年前はまだクレーンがニョキニョキ立っていましたが、今年はスタンドもほぼ完成しており、現在はその内装工事やコースの整備が行われているようです。リニューアルオープンは4月22日とのこと。


2年前(2021年)の調査


今年の調査

カモ類はなぜか種類が増えていて、珍しくミコアイサの雄が2羽、メスが3羽いました。数も昨年の1.5倍。阿蘇海でも数が増えていましたし、木幡池も昨年の2倍でした。
宮城県でも過去最高を記録したようで、東北の日本海側や北陸が豪雪に見舞われたので、カモ類が太平洋側に移動したのではないかと推測されています。京都府ではまだ総数が集計されていませんが、多分、同じ理由で南へ移動した分が増えていると思います。
木幡池でも久しぶりにミコアイサを確認しました。下は年末に撮影した動画ですが、雌が1羽のんびりと水に浮いていました。



この池の常連、ハシビロガモも元気に採餌していました。名前のとおり、幅広いくちばしを水面につけて泳ぎ、ブラシ状の突起でプランクトンなどの餌をで濃し取って食べています。



カモ類は増えましたが、小鳥類は少ないようです。「今年はツグミが少ない」という声を聞きますし、宇治周辺や京都御苑での私の実感も同様です。北陸や東北の日本海側の豪雪が小鳥類には影響しなかったということでしょうか?
コメント (6)
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