樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

命を育む森

2017年06月08日 | 野鳥
5月末の栃の森では、野鳥もいろいろ観察できました。
キャンプサイトから森の入り口までの林道では、ヒガラがさえずっていました。早朝の上に天候が悪く、露出を補正しても画像はこの程度ですが、ヒガラらしい忙しい鳴き声が撮れました。



4月に訪れた時はオオルリが少なかったものの、今回はいつもどおり各所で鳴いていました。



前日の夕方に仲間6人が集まり、東屋で飲食を共にしながら話し込むのも楽しみですが、今の時期は突然聞こえる鳥の声で会話が中断されることがあります。今回もコノハズクの声が聞こえたので、全員が箸や缶ビールを持ったまま東屋の外に出ました。前々回の記事に書いたように、ブッポウソウに間違えられたフクロウです。
仲間のうち2人は少し離れた所にICレコーダーをセットして一晩中録音しています。それを聴くと、オオコノハズクやヨタカ、ジュウイチなども鳴いています。
夜明け前にはすぐ近くで鳴くアカショウビンの声が入っていましたし、森を歩いた時も姿は見られなかったものの声は何度か聞こえました。
帰路、2羽のキセキレイが崖の斜面でウロウロしていました。多分、子育ての中のペアだと思います。



今回、モリアオガエルの産卵シーンが見られました。卵塊は珍しくないのですが、雌の背中に雄がしがみついているシーンはほとんど見られません。この日は午前中雨が降っていたので、たまたまタイミングが合ったようです。小さな池に雌が4~5匹いました。下は、トチノキの葉の上で産卵するペア。



野鳥もカエルも繁殖期の真っ最中でした。この森には昆虫もいるし、魚もいます。何千何万という新しい命が生まれているわけですね。
コメント (2)
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