樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

「野鳥の森」に野鳥はいるか?

2017年03月09日 | 野鳥
全国各地に「野鳥の森」があります。私は関西圏はもちろん、北海道、信州、北陸、中国、四国、九州、沖縄などへ出かけて、「野鳥の森」があれば訪れました。
得た感想は、「野鳥の森に野鳥はいない」というものでした。日本野鳥の会などが開設したところは別ですが、自治体などが開設した「野鳥の森」はほとんどと言ってもいいくらい鳥がいません。多分、専門家が十分リサーチすることなく、「森があれば鳥もいるだろう」という安易な想定で開設するのでしょう。
宇治市にも「野鳥の森」が2つあります。その1つは宇治市が開設したもので、以前、森林ボランティアとしてメンテナンスに関わったことがありますが、人が観察エリアを横切ってから観察小屋に入るという設計で、鳥を逃がしてから観察しようというひどいものでした。
もう1つは、府立の運動公園の一角にある「野鳥の森」。以前訪れて鳥が少なかったので、「やっぱり」と思ってその後は行きませんでした。
ところが、先日宇治のバーダーから「冬鳥が来ている」と聞いたので、とりあえず双眼鏡だけぶら下げて行ってみました。ルリビタキやベニマシコなどが見られたので、1週間後にカメラを担いで再訪しました。入口では、愛想のいいジョウビタキが迎えてくれます。



1回目にルリビタキの雄を見かけた場所でカメラをセットして待っていると、予想通り現れました。



久しぶりにミヤマホオジロにも出会うことができました。



2つある観察小屋では予想通り鳥は見られなかったものの、コースそのものは樹木に囲まれ、池や湿地も残っていて、それなりに多様な環境です。何より、人が少ないのがありがたい。
じっくり鳥見が楽しめるので、これからも時々行ってみようと思います。
コメント (2)
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