樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

越冬ツバメ

2017年03月02日 | 野鳥
宇治川では毎年ツバメが越冬しています。この時期、宇治川沿いを歩くと頭の上をたくさんのツバメが飛び回っていて季節感が狂います。
バードウオッチャーの中にはツバメの初認日を記録して春到来の印にする人もいますが、宇治川近くに住んでいると越冬ツバメと混じるので初認日が分かりません。ほとんどがイワツバメですが、少数ながらツバメも混じっています。動画は2月7日の撮影です。



12月に開催した探鳥会で、参加者から「越冬ツバメはヒュルリ~と鳴くんですか?」と聞かれました。返事に困って「冬は基本的には鳴きません」と答えたのですが、「森昌子さんに聞いてください」と切り返した方がよかったかな(笑)。
越冬ツバメは増加傾向にあるようで、平成2~7年の調査では全国の河川のうち4.9%の川で確認されたのに対し、平成13~17年は9.8%の川で越冬ツバメが確認されたそうです。10年間で2倍に増えているわけです。
越冬ツバメが増えたということは、それだけ餌となる虫が増えているということです。ツバメにとっては、わざわざリスクを冒して南へ渡る必要がないので歓迎すべきことかもしれませんが、温暖化の影響とすれば喜んでばかりはいられないですね。

コメント (2)
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