樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

吉兆くん

2016年12月15日 | 樹木
週末、京都市伏見区で「京都環境フェスティバル2016」が開催され、日本野鳥の会京都支部も例年どおり出展しました。今回は私の提案で、着ぐるみを採用しました。
伏見区深草支所にウズラの「吉兆くん」というゆるキャラがいて、着ぐるみを無料で貸してくれるというので、会場での客寄せにと思ったのです。
「夕されば 野辺の秋風 身にしみて うずら鳴くなり 深草の里」という藤原俊成の歌にちなみ、その声を「吉兆 吉兆」と聞きなしたことから生まれたという由緒正しい(?)キャラクターです。
問題は、誰がかぶるか。最初、10代の会員に頼みましたが断られました。別の若い会員が了承してくれたのですが、言い出しっぺとして私も交代でかぶりました。



胴体はソフトな布素材ですが、頭部分の素材は発泡スチロール。断熱効果で暑く、動き回ると汗が出ます。また、視界が狭い上に、目の部分のガラスが蒸れて曇るので、周囲がよく見えません。しかも、外の音が遮断されるのでほとんど聞こえません。会場は賑やかなのに、聞こえるのは自分の息づかいだけ。着ぐるみの中で一人孤独感を味わっていました。



でも、子供たちは大喜び。優しくなでなでしてくれる子、抱きつく子、クチバシから手を突っ込んでくる子…。あらためてゆるキャラの人気を実感しました。
もう一つうれしかったのは、女性にもてたこと。女子高生や若いレディー、中高年の女性が「カワイ~」と言いながらすり寄ってきて、握手したり、なでなでしてくれたり、写真を撮ったりしてくれるのです。
かぶったのは1回30分程度でしたが、その間アイドル気分が味わえました。「来年もまたやろう!」と固く決意しました(笑)。
コメント (2)
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