樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

雪の木

2014年12月15日 | 樹木
先週と同様、厳しい寒波が襲った先々週の週末、栃の森に行ってきました。「哀愁の森」と題してご紹介した前回の訪問から2週間後ですが、森はすっかり雪景色でした。



私は樹種を主に葉で識別するので、この時期の落葉樹は苦手。動画のミヤマガマズミも、単なるガマズミやコバノガマズミ、あるいはオトコヨウゾメの可能性もありますが、実の形や標高から推定しました。
下の画像はカエデ。枝が左右対称に出ている中高木は、栃の森ならカエデの仲間と断定できますが、種類までは絞り込めません。樹皮を見るとウリハダカエデではないので、多分ハウチワカエデとかコハウチワカエデでしょう。



今回の散策で初めて出会った木もあります。下の樹木には「保存木・ユクノキ」という表札が掛けてありました。



名前は聞いたことがありますが、まったく予備知識がありません。図鑑によると、マメ科フジキ属の日本固有種とのこと。
白い花をたくさんつけるので「雪の木」と呼ばれ、それが「ユクノキ」に転じたという説があるようです。この時期はその白い花はありませんが、文字通り雪の木でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする