世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

石持(イシモチ)・グチ・ニベ

2017年08月20日 20時37分07秒 | Weblog

石持(イシモチ)・グチ・ニベ

【語源】
ニベ科の魚は頭骨の中に大きな耳石があります。
耳石は炭酸カルシュウムで出来た白い小石の様な塊で、魚の内耳
(目の後方)の中に左右あり、魚の平衡感覚をつかさどり、エサや外敵
・仲間の行動によって起こる水流の変化をとらえます。
この石を持っている事から「イシモチ」と呼ばれます。

また、「グチ」は、発達した浮き袋から「グーグー」と音を出す事
から、愚痴(ぐち)を言ってる様に聞こえる為、と言われています。



【旬】
東北以南から東シナ海まで、広く生息している為、旬を一概に
語ることは難しいですが、最も流通量が多い夏を旬としましょう。

味が良くなるのは、冬の方が・・・と言う方もいらっしゃいます。


【うんちく】
ニベの種類は主に4種類。
ニベ・コイチ・シログチ・クログチがいます。
4種とも、スズキ目ニベ科の魚です。
そして、イシモチと呼ばれるのは、この中の2種類。ニベとシログチ
です。ややこしい~!

昔、中国でニベの浮き袋を男性の避妊具、スキンの代用品として
使われていたと言われています。
また、その昔イシモチは子を持たないと信じられており、これらの事
から「イシモチは女に食わすな」という俗語があるほど・・・・・。

不妊症になるからだそうです。

稚魚は多毛類や甲殻類などの底生動物を食べて成長しますが、
1年も過ぎる頃から魚食性が強まり、ハゼ類など底生魚類を多く
食べる様になります。寿命は10年前後です。


【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。
主な産地は、愛知・兵庫・長崎・大分など・・・。

しかし、蒲鉾(カマボコ)の原料としては最高級です。
鯛の次に高級とされています。この魚を使った蒲鉾は数多く、
ブランド化されているようです。


【産地ならではの漁師料理】
鮮度の良い物は、お刺身でもいけます。
一般的には塩焼きや煮付けにされる事が多いようです。
漁師料理・郷土料理と言うものは存在しませんが、鮮度の良い物が
手に入る漁師さんはやっぱり刺身で食べるのでしょうか?
イシモチは水分が多く、サッパリしていますので特に揚げ物に
向いています。
揚げた物を中華風の餡かけにするのも美味しいですよ~!
 

【栄養と効果・健康】
脂肪は少なく水分が多い白身魚。
ビタミン・ミネラルにおいては、突出したものはないですが、
バランスよく含んでいます。

たんぱく質も平均的。やや、カルシュームが多いです。







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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】





目撥鮪(メバチマグロ)

2017年08月20日 08時47分44秒 | Weblog

目撥鮪(メバチマグロ)

【語源】
眼が大きくパッチリしていることからの命名されました。
意外と安易でしょう~!
英名も、 「Big-eye tuna(ビッグ アイ ツナ)」と
そのままです~!


     メバチマグロ 中とろのにぎり



      大トロのにぎり

めばち鮪の20k弱位までの幼魚は「ダルマ」と呼ばれます。

ちなみに本鮪(黒鮪)の幼魚は「メジマグロ」又は「ヨコワ」と呼ば
れ、キハダ鮪(キワダ鮪)の幼魚は「キメジ」と呼ばれるようです~

ややこしいですね~!



【旬】
日本近海に回遊してくるのは、水温が18度を超える4~5月にかけて。
九州・四国などで定置網にかかる40~60kgものが美味しく、ちょうど
本マグロの味が落ちる時季でもあるため、珍重されます。
また、9~翌2月にかけて、銚子から金華山沖で獲れるものは一層、
脂が乗っており、春~初夏と秋~冬の二つの旬をもつ魚です。

しかし、本マグロのない時期の、春から初夏を旬とするのが最も適切
と言えるでしょう~!





        メバチマグロの兜焼き



【うんちく】
北太平洋では、北緯15度以南で生まれた幼稚魚は北上して生活し、
成長・成熟すると南下して、産卵行動に参加すると推測されていま
す。
メバチは水温層の関係で他のマグロより、深い所を回遊しています。
メバチの胃の中からはハダカイワシ類やミズウオといった、いわゆる
深海魚が出てくるのはこの為。


光の届きにくい暗い深海でしっかりと獲物を見定めるためにも、
大きな眼が必要なのです。
生き残る為の進化なんですね~!


   こちらは本マグロ(黒マグロ)です~

【鮪の種類】
食卓に上がる主なマグロは全部で5種類。

最も高価なのが本マグロ(黒鮪)、次いで南マグロ(インド鮪)、
そして、メバチ鮪の順になります。漁獲量も鮪の中で最も多く、
日本のマグロ文化を語るのには欠かせない魚です。

ちなみに・・・メバチの次に高価とされているのはキハダ鮪、
最も安価なのが、ビンチョウ鮪(ビンナガ鮪)とされている様です。
ビン長鮪は主にツナ缶などの原料となってるんですよ~!





このシッポの部分で目利きします~色、手触りなどで・・

【ブランド・産地】
特にブランド化はされていないようです。
しいて上げるとするならば、宮城県塩釜港で秋にあがるメバチ鮪で
しょうか?

鮪は目利きが非常に難しい魚です。特に冷凍物を見極めるのは至難の
技。熟練のバイヤーでも、大きくはずす事もあるほど・・・!

天然物が主流のメバチは特に難しいようです。
しかし、漁獲方法、時季、獲れた場所によってある程度予想は立ち
ます。そう言う意味で、秋の塩釜で水揚される生メバチ鮪は、
良品質の確率が高いと言えます。





      メバチマグロの胃袋とモヤシ炒め



【産地ならではの漁師料理】
なんと言っても、刺身・寿司でしょう。
マグロの醍醐味と言える赤身は、本マグロ以上と言われます。

メバチの赤身は最も赤色が鮮明で、マグロ自体の旨みが濃いと言えま
す。この事より、マグロの「ヅケ」には最高の商材とされています。



今回は、漁師さんが作る簡単なヅケの作り方を紹介しま~す。

まず、日本酒と醤油を混ぜ合わせす。この時の比率は好みですが、
1対4位が良いかと思います。これを煮きり・・・冷まします。

これに、ワサビと生姜(市販のチューブ物で充分です)をお好みで・
・・・!   この比率は1対1。

これに1時間から一晩、漬け込むだけ~!
清潔なナイロン袋を使うと少量の漬け汁で済みますよ~!

このヅケを温かご飯にのせて・・・最高!
お茶漬けにしても、いけます。






        メバチマグロのカマの煮付け




【栄養と効果・健康】
DHA・EPAが豊富に含まれ、視力改善・脳細胞の活性化・中性脂肪の
引き下げなど、多くの効果が期待される。また、鉄分も多く含み、
貧血気味の若い女性には最適。鉄分は赤身に、DHA・EPAはトロに多
く含みます。
近年、水銀の含有率で騒がれたが、妊婦以外の方は気にする必要は
ないでしょう。


マグロの赤身には、旨味成分としてイノシン酸、アラニン、タウリン
、ヒスチジンなどが多く含まれています。
特に、筋肉タンパク質の構成と関係のない非タンパク態窒素という
グループを多く含有するため、赤身はコクのある旨味が強く出ます。
メバチマグロは他のマグロに比べ、この成分を多く含んでいます。

赤身が美味しいマグロなんですよ~!

     メバチマグロのネギマ串焼き



メバチマグロ テール(尾)の煮つけ








      めばちまぐろアゴの煮付け





              めばちまぐろの立田揚げ










         めばちまぐろのテール煮



         めばりまぐろテールの照り焼き






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