世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

目鯛(メダイ)

2009年01月07日 06時44分58秒 | 秋が旬の魚

目鯛(メダイ)



【語源】
見たままですが・・・大きな目に由来しているようです。
暗い深海び住む魚の為、目が発達しました~
真鯛に似た白身なので名付けられたのでしょう~


         メダイの塩焼き

【旬】
産卵期は冬から春にかけて・・・よって旬は秋となります。






      メダイの刺身

【うんちく】
スズキ目イボダイ科メダイ属の魚です。
「鯛」と名に付きますが、鯛の仲間ではありません~
いわゆる何ちゃって鯛の一種です。

水深100~400㍍の底層に生息しています。
稚魚は流れ藻について表層生活をおくります。

成魚には模様はありませんが、稚魚には黒っぽい体に黄色
がかった波状の模様があります。

「せいじゅうろう」、「ダルマ」、「たいしょううお」など
の地方名でも親しまれています。


    メダイを使ったイタリアン

【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。
北海道以南の日本各地に生息しています。
定置網、延縄漁などで漁獲されます。
漁獲量が多いのは、関東近海から伊豆七島、長崎県です。



         メダイの照り焼き



【産地ならではの漁師料理】
昔は、深釣りの外道として扱われてきましたが、近年、
その美味さが認められ、流通するようになりました。
今や高級魚の一種です。

味噌漬けや粕漬けが代表的な食べ方ですが、鮮度の良い物は
刺身もいけます。

マグロ君のお勧めは、シンプルに塩焼きです~。
上質な脂と、鯛に似た食感を楽しめますよ~



【栄養と効果・健康】
脂肪分が多くエネルギーが高い食材です。たんぱく質は
少なめ。
ミネラルでは、カルシウムと鉄分がやや多目です。

ビタミンでは免疫力を高めてくれるAが豊富です。

脂肪分が多いですが、DHAやEPAよりも、オレイン酸の方が
主流~。
血液中のコレステロールを下げてくれます。
オリーブオイルと同じ効果があります。





       メダイの塩焼き












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鯔(ボラ)・カラスミ

2008年10月30日 08時06分50秒 | 秋が旬の魚


鯔(ボラ)・カラスミ



【語源】
ボラの語源は、はっきりと解っていません。
強いて語るならば、丸みを帯びた体から、「太腹(ホハラ)
」が転じたと言う説が有力です。

なお、淡水にいるころの呼び名・幼名「イナ」は、稲の茎が
腐るとこの魚になるという伝説から「稲魚(イナ)」に
由来しています。




【旬】
「寒鰤(カンブリ)、寒ボラ、寒サワラ」と言われるように
旬は冬です。

泥臭いイメージのあるこの魚ですが、寒の時期に海で獲れる
大型のボラは、身も締まり臭みもありません。

しかし、秋には、腹に卵を持ちます。この卵を加工した
ものが・・・そう~日本の三大珍味の一つ、カラスミです。

よってボラの旬は秋~冬としましょう。


     ボラの卵巣




        カラスミ

【うんちく】
ボラは成長と共に名前の変わる「出世魚」です。
産卵の場所等は、まだ解明されていませんが、南日本や南方
の外洋で、11月から1月頃に産卵しているようです。
孵化した子供達は暖流に乗って春に各地の沿岸に群れをなし
て寄せてきます。
この時の体長が2~3㌢で、「ハク」又は「キララ」と呼ばれ
美しい銀白色をしています。

3~10㌢になると「オボコ」とか「スバシリ」と呼ばれ、
川の下流域で過ごします。
秋にはさらに成長し、10~25㌢になると「イナ」と呼ばれ
ます。
晩秋から冬になると内湾の深みで越冬し、翌年の春には
2才魚となり再び浅瀬に戻り、30㌢~50㌢に成長したものを
「ボラ」と呼びます。

そして、50㌢以上になったものを「トド」と呼びます。


【日本文化に根ざした魚】
ボラは古来から重要な食用魚としても、縁起のいい出世魚と
しても親しまれてきました。
関東では、生後100日目のお食い初めに使われたり、江戸
時代には伊勢参りの縁起物として「イナ料理」が藩の重要な
財源となっていたとか・・・・。


       カラスミのパスタ

また、言葉の上でもよく登場します。

『おぼこ』
  まだ世間のことをよく知らない。
『青二才』
  「青」は未熟なこと。「二才」はボラなどの幼魚を例え
   たもので、年若く経験に乏しい男性の事です。
『いなせ』
   江戸日本橋魚河岸の若者が髪を「鯔背銀杏(いなせ
   いちょう)」 に結っていたところから、粋で勇み肌
   の若者を指す言葉になりました。 
『とどのつまり』
   ボラの成長の最後の呼び名が「とど」です。
   このことから「結局、ついに」という意味でこの言葉
   が使われています。





【ブランド・産地】
ボラ自体はブランド化はされていません。

しかし、ボラの卵巣の塩漬けであるカラスミは、ブランド化
されていると言って良いでしょう。
三河の「コノワタ」、越前の「塩ウニ」と並んで、日本三
大珍味と言われているほど・・・・

ボラの漁獲量は大分、三重、福岡、神奈川の順です。

カラスミで有名なのは長崎県です。


     カラスミを炙っている
【ボラとえびす様】
ボラは見た目、頭が平にへこんでいます。これにまつわる
逸話に あのえびす様が登場します。

エビス様が鯛釣りをしていた時、釣り糸がググッと勢い良く
引きました。大物だ~!と上げてみるとボラだった。
怒ったエビス様は「なんだ~お前か」とボラの頭を叩いた
とか・・・・

それ以来、ボラの前頭部は平くなったとか・・・

日本文化に根ざし、昔から愛された魚なんですね~


      ボラの卵巣とへそ
【産地ならではの漁師料理】
鮮度の良い物は刺身、あらいも美味い。
酢〆や塩焼きもいけますが・・・
漁師さんが好んで食べる珍味があります。
それは、「ボラのへそ」と言われる部分です。
ボラのいの出口の部分で筋肉が発達し、肥厚している部分。
これにかるく塩をふって焼いて食べるとコリコリして
美味しい~珍味ですね。

マグロ君としては、軽く炙ったカラスミをご飯の上にのせ、
お茶をドバドバ~っと!お茶漬けがお勧めです~


      カラスミを炙って大根で挟んだもの

【カラスミの作り方】
マグロ君流のカラスミの作り方をお教えします~。

①ボラから卵巣を取り出し、良く水洗いし水分を拭き取る。

②卵巣に塩を真っ白になるぐらいふり(全面)、冷蔵庫で
 1日熟成させる。

③塩をぬぐい、35度位の強い焼酎に1日漬け込む。

④すり硝子や板などで挟み、水分を抜く。(約1日)

⑤陰干し、もしくは室内で干す。虫が来ないように網などで
 覆って。干す期間は約一ヶ月です~

出来上がったら、軽く炙って食べてください~

     

      カラスミ
【栄養と効果・健康】
水分が多く、低エネルギーの魚です。
ミネラルでは突出したものはないですが、カルシウム、カリ
ウム、マグネシウム、鉄などをバランスよく含んでいます。

ビタミンではB群を多めに含みます。特にB1。

卵巣の塩蔵品であるカラスミは鉄、銅、亜鉛などのミネラル
類、老化を防ぐビタミンA・Eを大量に含んでいます。
まさに、栄養の宝庫!

しかし、コレステロールと塩分も極めて多い為、マイナス面
の方が大きいかも~

      カラスミ茶漬け



 
   














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真鯊(マハゼ)・ハゼ

2008年09月30日 19時14分26秒 | 秋が旬の魚

真鯊(マハゼ)・ハゼ




【語源】
ハゼの語源は、非常に答え難い・・・・。

実は「ハゼ」とは、その姿形が玉茎(はせ)、男茎(おはせ)
つまり、おチンチンに似ていることに由来するらしいです。

「素早く馳せるから」と言う説もありますが、どうやら前者
が、有力のようです。




【旬】
地域によってズレはありますが、名産の東京湾物は、
繁殖期が冬季、産卵期が冬から春なので、旬は秋と言える
でしょう。




【うんちく】
一般に「ハゼ」と言えば「マハゼ」のことです。
マハゼはスズキ目ハゼ亜目ハゼ科に分類されます。
ハゼ亜目は世界に2000種以上、日本には350種以上もいると
言われています。


雑食性で小魚、貝類、藻類、ゴカイ類などを食します。
大きな目が付いていますが、行動はこの目による視覚に
よる事が強いようです。

マハゼは成長の過程で何度も名前を変える出世魚です。
7月頃に釣れ出す5~6㌢の稚魚を「デキハゼ」、9月頃
10㌢を超える若魚を「彼岸ハゼ」。
20㌢近くに成長した晩秋、産卵のため深みに落ちる親魚を
「ケタハゼ・落ちハゼ」と呼びます。
そして真冬、婚姻色で口の周りが黒くなったものを
「お歯黒ハゼ」、さらに、夏のデキハゼに混じって釣れる
15㌢前後の2年魚は「ヒネハゼ」と呼びます。


ハゼの南蛮漬け
【ブランド・産地】
ブランド化はされていませんが、東京湾のハゼは古くから
好まれ、有名です。
夏から秋のハゼ釣りシーズンには東京湾のあちこちの河口で
、にわか釣り師も含めて大賑わいとなり、現代でも江戸前の
秋の風物詩となっています。

東京湾以外では、浜名湖、伊勢湾、松島湾が漁獲量が多い
事で知られています。


【産地ならではの漁師料理】
ハゼの料理方法は色々ありますが、何よりも美味しいと
されているのは、釣ったその場で捌き~天ぷら・・・・
でしょう。
屋形船の上でこの天ぷらを肴に一杯~たまりませんね~。

ハゼ丼

漁師料理と言うより釣り人料理になるかもしれませんが、
お刺身もいけます。
鮮度が要となりますが、釣りたてのものに軽く塩をし、
30分ほど置いてからウロコを落とし、三枚に捌くのがコツ
だとか・・・・

干物や南蛮漬け、甘露煮も美味しいですよね~


【栄養と効果・健康】
脂肪分が極めて少なく、低エネルギーな魚です。

天ぷらで食べることが多いので、高エネルギーと言った
方が良いのでしょうか?

カリウムとカルシウムを豊富に含んでいますが、ビタミン
類は総じて少なく、効果は期待できそうにありません。

また、脂肪酸も少なく、DHAやEPAもほとんど含んでいま
せん。









       ハゼの天ぷら










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鬼頭魚(シイラ)

2007年12月19日 14時08分06秒 | 秋が旬の魚


鬼頭魚(シイラ)

【語源】
シイラの由来は「秕(しいな)」です。
これは殻ばかりで実のない籾(もみ)のことです。
シイラも体は大きいが身が薄く食べるところが少ないからの総称の
様です。
また、シイラは漂流物に集まる性質を持っており、時には、動物の
死骸などにも集まります。
このことから、死人食(しびとくらい)などと言う地方名さえあり
ます。
他には若魚時代に群れで遊泳する様から、万匹(まんびき)や
十百(とうひゃく)、そして、シイラという名は縁起が悪いからと、
万作(まんさく)や金山(かなやま)という名で呼ぶ地方もあり
ます。
縁起が良い魚なのか悪い魚なのか?良くわかりませんね~


シイラの切身

【旬】
このシイラと言う魚の評価は様々~
山陰や九州では人気がある魚であるが、それ以外では全く人気なし。
ただ、釣り人には人気があるようです~時速60kを超えるスピードで
泳ぐこの魚の「ひき」は答えられないとか・・・・・

一方、欧米では高級魚扱いされています。
ハワイでは「マヒマヒ」と呼び、この魚のフライは、日本人のツアー
客にも大好評です。

産卵期は、日本近海では6~8月。
よって、旬は秋と言えます。




  雌のシイラ

【うんちく】
シイラの大きな特徴は前頭部です。
特にオスは成長するにつれて前頭部が、異様に大きな角丸四角形に
なります。
一方、メスは成長しても卵形まま・・・・。
このためオス・メスの区別は容易です。

また、鮮度の善し悪しも見分けやすい魚です。
死後の体色の変化は急速で、背は紺青色、腹は灰色が勝り、
くすんだ色になってしまいます。

【語源】の章で縁起の良い魚か?悪い魚か?わからないと記しました
が、高知県ではたいへん縁起の良い魚とされているようです。
この魚、実は夫婦仲がものすごく良いのです。
それは、オスが釣り上げられると、メスはその船の後をどこまでも
追いかけてきて、メスも容易に釣れてしまうと言われています。
高知県では夫婦和合の象徴として、シイラの塩干物が結納に使われる
事があるそうです。


      シイラの刺身
【ブランド・産地】
日本ではブランド化されていませんが、ハワイでは「マヒマヒ」
としてブランド化されていると言っても良いかも・・・?

このシイラ(マヒマヒ)を使ったステーキ、ハワイ名物料理の
「ポケ」にもよく使われます。

日本での主な産地は、高知、長崎、熊本、島根などです。


        シイラの塩辛

【産地ならではの漁師料理】
隠岐では、このシイラで塩辛を作ります。
これはまさに漁師料理。流通はしません。産地でしか味わえない代物
です。

ハワイの名物料理「ポケ」とは、生魚をぶつ切りにし、薬味と
あわせた物・・・・シイラはこの料理の食材によく使われます。

日本では非常に評価の低い魚で安値で流通します。
身質がハマチ・ブリに似ている事から、一昔前までは、ハマチとして
魚売場で売られたり、「沖鰤(オキブリ)」と称されて販売された
時代もあったようです。


       一番手前は雄のシイラ

【老人と海】
シイラは英名でDolphin Fishと言います。

この為、ヘミングウェイの有名な小説、老人と海ににおいてシイラが
登場するのでありますが、初期の日本語訳では、何とイルカと訳して
しまったそうで、どうも話がしっくりしなかったとか・・・。

これを末広恭雄博士が指摘し、後に、イルカからシイラに訂正翻訳
されて出版したという有名な逸話があります。

やはり欧米ではメジャーな魚なんですね~!


【栄養と効果・健康】
たんぱく質が豊富で脂肪分は少ない魚です。
ミネラルではカリウムを多く含み、体内の塩分排出を期待できます。

疲労回復に効果のあるビタミンB1と、脂肪をエネルギーに変える
ビタミンB2も豊富です。

二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するナイアシンも
多く含んでいるので・・・お酒のつまみには最高~

一方、回遊する青魚のわりには、DHA、EPAは少な目の様です。


        シイラの刺身



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馬面剥(ウマヅラハギ)

2007年12月09日 20時20分28秒 | 秋が旬の魚

馬面剥(ウマヅラハギ)


【語源】
カワハギによく似ており、顔が長く伸びた馬面なので、この名が
つきました。
フグ目カワハギ科ウマヅラハギ属の魚です。

カワハギ同様、料理の際、きれいに皮をはがれて使われる事から、
バクチウチと言う地方名があります。
身ぐるみはがれるバクチウチ・・・・です。





【旬】
産卵期は4~7月。

この為、産卵を終え十分に餌を食べ体力を回復した晩秋が旬と
言えます。


上がウマヅラの剥いた物、下が本カワハギの剥いた物








【うんちく】
ウマヅラハギはカワハギの代用品としてよく使われます。

一昔前は、カワハギとして流通してたほど・・・・。
近年、表示法が厳しくなりなくなりましたが、未だにカワハギで
販売されているケースも稀にあるようです。


      ウマヅラの唐揚げ

この魚ほど調理が簡単なものはありません。特に皮は手できれいに
簡単にはがせます。これが語源にもなっているほどです。

水深200m以浅の沿岸に生息し、特に100m以浅の砂泥底や岩礁に多い。

昼間は中層で夜間は底層で群れ、甲殻類などを食します。

全長30㎝位までに育ちます。




          ウマヅラの肝のせ刺身

【ブランド・産地】
主な産地は、瀬戸内、静岡など・・・
ブランド化はされていないようです。
丸のままより、皮をむかれての流通が主のようです。


【産地ならではの漁師料理】
一押しは刺身でしょう。フグ目の魚であるため、身の締まりは
最高。刺身に向きます。更に胆が美味。

この胆を醤油やポン酢に解き、刺身を浸して食うのは最高です。

しかし、このウマヅラハギ・・・カワハギの代用品としての流通が
主のため、船上、市場での取り扱いがイマイチ。
鮮度の良い物を手に入れるのは簡単ではありません。
高級魚のカワハギと違い、意外に安価でもあります。
鮮度の良いのを見つけたら、即、買いですね。

後は、鍋、煮付けも美味しいです。身離れが良い魚のため、食べや
すく、お年寄りにもお子さんにも人気の魚です。


     ウマヅラハギの煮付け


【栄養と効果・健康】
高たんぱく・超低脂肪の白身魚です。
脂肪分は、限りなくゼロに近い魚です。
水分も少ない為、肉質もしまり、歯ごたえを楽しめます。

ビタミン類ではDが非常に多い食材。

精神状態を安定させたり、骨を作るカルシュームやリンの吸収率を
高める作用が期待できます。

ただし、胆は別物。尿酸値の高い方はほどほどに・・・



      ウマヅラの肝ポン酢



         煮付け










     ウマヅラハギの干物



















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