フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。
2019/06/07 記
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薬剤師さん(神奈川西部)との対話(中)
薬剤師さんとの対話は、差異の確認のような形で話が進んだ。
薬剤師さんの地域貢献のイメージは、高齢者、軽度傷病者、乳幼児であり、障がい者は意識していなかった。
私ら地域ボランティアが重度身体障がい者、内部障がい者、医療ケア者、精神障害者等の方々は、医薬品を必要としているが、一方、発災時は在宅垂直避難するため、配達困難の発災直後数日間の備蓄量医薬品は、持っているが、切れると深刻な事態を招くという予測で問題視している点を語ると、一般の方にある少数派認識の誤解は出てこなかったが、障がい者は組織されており、その関連施設・医療機関から医薬品は提供されると思われていた。
精神障がいや、内部障がいをはじめとして、潜在率の高い障がい者保護の医薬品提供の道作りは重要な課題であると、互いの認識の意見交換は意味深いものだった。
ティーブレイクをはさみ、薬剤師さんの語りから、活動の基本は医看薬共同の専門職活動であり、釜石方式という、自治体単位の「当事者」<>「災害対策本部」<>「薬剤師会」という「病院」機能麻痺下の医薬品ルート構想では、当事者は災害対策本部経由で、本部一括処理となっていた。
この形は、責任明確化の意味ですぐれているが、本部は実際上、仕事が過剰集中しており、即時性が求められる医薬品仲介は、本部登録活動でも、医療ケア部会(ネット)の薬剤師直結の形態下をよしとした。薬剤師さんは、この部会の人手不足を意識しているように感じた。
しかし、私はこういう組織人材の事前準備傾向は、ボランティアの自然発生性を見誤る落とし穴を感じていた。東日本大震災以降重要なファクターとなったボランティア活動は、事前準備を不得手としており、活動に形を与える活動が必要と話した。
これは目的意識を持つ活動で、災害ボランティア育成活動ともいうべき活動で、実践マニュアル作りに薬剤師さんの参加を求めた。薬剤師さんは戸惑いの表情をみせた。
更に私は、この目的意識を持つ活動は、明確な価値観を伴うため政治活動に近い、自然発生性の弱い旧態型の活動だと考えている。
このことは、薬剤師さんを混乱させるだけなので語るのは控えた。
このほかにも、高齢者施設と配薬や、他地域の様子、第2,3類医薬品の活用の話が
出た。この最期のテーマは次回に譲る。(つづく)
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夜間傾聴:ひとり
(校正1回目済み)