2012/04/21 記
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母に付き添って通夜の会場についた。知らない顔ばかりである。
伯母方の親戚とは付き合いがなかった。きっと伯母方の人たちなのだろうと思っていたら、地元の町内会のひとたちだった。脳裏には3/11の葬儀の場面が重なっていた。今もまだ伯母の逝去が信じられなかった。行事の裏、炊事場から大きな声で私を迎えてくれた伯母。部屋の向こうの暗闇から、ふいに表れるような悲しみを超えた錯覚。被災者を苛む想いに通じる感覚なのだろう。
私は伯母の動脈瘤破裂は19日の出来事と聞いて、何の疑いもなく信じていた。ところが通夜の場で説明を受けた話は17日。私が陸前高田から、地元につながる小さな手ごたえを抱えて、池袋に降りたった頃、伯母は心筋梗塞で救急外来にいた。急場を脱した伯母は、一度家に戻された。重い四肢と猛烈な眠気に救急救命士の関係団体に立ち寄る気力が失せて、まっすぐ我が家の布団の中に突入していたころ、伯母は動脈瘤破裂を起し、一瞬にしてこの世を去っていた。
だからどうだということではない。亡くなった日時が、違って伝わったことに異様なこだわりを感じたのだった。同じ時刻の異なる出来事が消化不良を起したように押し寄せてくるのを感じていた。この違和感は私と被災地をつなぐ「ひび」というつながり、ささくれ立った実在感なのだった。
誰にも話せない「違和感」と、小さなつながりを握り締めて、見ず知らずの方々の間で行なわれた葬儀への奇妙なリアリティ。
暗闇の中の我が家のポストに、陸前高田市米崎町の仮設の**さんから、県立鶴嶺高校有志の毛糸の帽子への礼状が届いていた。月曜日、鶴嶺高校に届けよう。
月曜日、高校から救急救命士の団体を訪ねる。QR-IDカードの医療情報の信頼性をどのように位置づけるか。経験で構わない、医療情報の価値と現場の必要性をつかみたい。医療情報の更新問題については、医師会との話だろう。
古本提供のセカンドブックアーチに、報告と依頼のメールを書いている。いつものとおり長文化。申し訳ない。まもなく完成。
夜間傾聴:**子(仮名。バザーの報告)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)
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母に付き添って通夜の会場についた。知らない顔ばかりである。
伯母方の親戚とは付き合いがなかった。きっと伯母方の人たちなのだろうと思っていたら、地元の町内会のひとたちだった。脳裏には3/11の葬儀の場面が重なっていた。今もまだ伯母の逝去が信じられなかった。行事の裏、炊事場から大きな声で私を迎えてくれた伯母。部屋の向こうの暗闇から、ふいに表れるような悲しみを超えた錯覚。被災者を苛む想いに通じる感覚なのだろう。
私は伯母の動脈瘤破裂は19日の出来事と聞いて、何の疑いもなく信じていた。ところが通夜の場で説明を受けた話は17日。私が陸前高田から、地元につながる小さな手ごたえを抱えて、池袋に降りたった頃、伯母は心筋梗塞で救急外来にいた。急場を脱した伯母は、一度家に戻された。重い四肢と猛烈な眠気に救急救命士の関係団体に立ち寄る気力が失せて、まっすぐ我が家の布団の中に突入していたころ、伯母は動脈瘤破裂を起し、一瞬にしてこの世を去っていた。
だからどうだということではない。亡くなった日時が、違って伝わったことに異様なこだわりを感じたのだった。同じ時刻の異なる出来事が消化不良を起したように押し寄せてくるのを感じていた。この違和感は私と被災地をつなぐ「ひび」というつながり、ささくれ立った実在感なのだった。
誰にも話せない「違和感」と、小さなつながりを握り締めて、見ず知らずの方々の間で行なわれた葬儀への奇妙なリアリティ。
暗闇の中の我が家のポストに、陸前高田市米崎町の仮設の**さんから、県立鶴嶺高校有志の毛糸の帽子への礼状が届いていた。月曜日、鶴嶺高校に届けよう。
月曜日、高校から救急救命士の団体を訪ねる。QR-IDカードの医療情報の信頼性をどのように位置づけるか。経験で構わない、医療情報の価値と現場の必要性をつかみたい。医療情報の更新問題については、医師会との話だろう。
古本提供のセカンドブックアーチに、報告と依頼のメールを書いている。いつものとおり長文化。申し訳ない。まもなく完成。
夜間傾聴:**子(仮名。バザーの報告)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)