2023年8月19日 毎日新聞「はがき随筆」掲載
最賃制度の平均時給が1000円を超えた。記事を読みながら、日給300円だった懐かしいアルバイトを思い出す。
高校の3年間、夏と冬の休みに郵便局でバイト。仕事は赤い自転車で投函郵便物の1日2回の集めと中元と歳暮小包の配達。
中元の配達は汗びっしょり。「ご苦労、これで元気を出せ」と冷えたラムネを出される店があった。喉を越す冷たさ、一気に飲み干し生き返る。ラムネの他に、いくつもの思いやりや親切を味わった。
今から六十数年も前のことだが、どれも日給300円には代えられない尊い思い出として今も残る。
(今日の575) 3年間バイトで人の情を知る
最賃制度の平均時給が1000円を超えた。記事を読みながら、日給300円だった懐かしいアルバイトを思い出す。
高校の3年間、夏と冬の休みに郵便局でバイト。仕事は赤い自転車で投函郵便物の1日2回の集めと中元と歳暮小包の配達。
中元の配達は汗びっしょり。「ご苦労、これで元気を出せ」と冷えたラムネを出される店があった。喉を越す冷たさ、一気に飲み干し生き返る。ラムネの他に、いくつもの思いやりや親切を味わった。
今から六十数年も前のことだが、どれも日給300円には代えられない尊い思い出として今も残る。
(今日の575) 3年間バイトで人の情を知る