日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

いい記念に

2019年10月21日 | 生活・ニュース

 城下町の名残がわずかに残る街で半世紀以上に渡って地域診療を続けられた医院がある。私は2代目院長の患者として定期的に診察を受けている。この医院の昭和の香りが残る待合室の様子を投稿、掲載されたとき「リニューアルの記念になります」と聞き、新しくなることを知った。先日、2代目の子ども、初代院長の孫にあたる人が3代目として、旧医院の隣接の地に新築開院、2人の診療体制となった。

 開院なってから初めて受診。旧医院の解体工事が続いているが、そこは駐車場になると聞いている。外観は風致地域の関係もあり和風、地域の景観にマッチしている。昭和的だった木製の下足箱や木枠の受付の小窓が消え、明るいオープンなエントランスは今風で、よう3代目、というところ。コンクリートでなく板張りの床がやさしくて落ち着いた雰囲気でいい。

 診察初めに「配布は終わったのですが、記念品です」と主治医から手渡された。見ると見覚えのある写真が印刷されている。それは建設が始まった頃だった。主治医から「錦帯橋の写真」を求められた。3代目が開院の資料に使いたいという話。素人の写真でいいのか確認すると、それが望みという返事、よせばいいのに「世話になっているお礼」くらいの気で渡した中から何枚かをセレクトされたことを思い出した。

 何はともあれ私にとっては2度と起きないことで、記念品にも勝る記念の出来事になった。HPによると3代目は、開院後も出身大学で手術を担当されるという。新しい機器も多数導入されているようで、地域医療への意欲がうかがえ、期待する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落葉季

2019年10月20日 | 自然 季節

 台風19号の被害報道が続く中、20号(ノグリー)、21号(ブアローイ)二つが続けて発生した。20号は日本の太平洋沿岸に接近、21号はこの週末頃には日本に近づくという予報が出ている。19号の被災地に影響がないことを願うしかない。台風進路を制御しそのエネルギーを蓄える技術が完成したら、地球上の武力紛争は無くなる、そんな気がする。

 被災地へ送る支援物資の中に毛布などの暖をとる品を映像の中に見た。気候は寒さに向かうし、流失や浸水などで家財を失った人には無くてはならない支援のひと品だと思った。必要な人に早くいきわたることを関係者に願う。

 寒さに向かうといえば木々も自然の法則に沿って冬の準備を進めている。三叉路に架かる陸橋の階段に、桜の葉が身をひそめるように両端で重なり合っている。小枝の先端には芽とはいいがたいが膨らみがある。葉を落とし養分を蓄え来春の開花に向けて準備している様子がよく分かる。自然の生き物はDNAに詰められた通りを引き継いでいるといつも感心する。

 落葉になる前が枯葉で枯れたまま枝に残っている。落葉、枯れて散り落ちた葉、これから初冬にかけて目にすることが多くなり、風に舞う姿を見かける。落葉樹の営みが続く間はくり返しやって来る落葉季(おちばどき)、紅葉に黄葉が人を呼ぶ。その中でも色鮮やかなのが散紅葉、台風被災地の人らは見ることが出来るだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストーブリーグ

2019年10月19日 | 生活・ニュース

 プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)の紙面を広げての会話。ともに広島東洋カープのフアンらしく、大学ナンバーワン右腕と言われる明大の森下暢仁(まさと)投手を獲得したことを、息子が入団するがごとく喜んでいる。そのうち一人が「ところで、ストーブリーグちゅうじゃろう、ストーブは冬の暖房用のあのストーブのことかのう」と口にすると「さあどうじゃろうかのう」、ローカル弁丸出しで笑いあっている。

 私はほかの新聞を黙読していたが、カープの話なので紙面を見ながら聞き耳になっていた。ストーブの話は面白いと、薄れつつある記憶力に無理やり押し込んで帰宅した。地元紙はカープ指名の6選手で1面を割く。みんないい顔をしている。育成上手なカープ指導陣、今季Bクラスを覆してくれる戦力にして欲しい。

 ところで「ストーブ」、カープフアン推察のとおり暖房用ストーブから引用されたとある。説明では「プロスポーツ選手の契約更改や移籍の動きなどの話題のことである。当初はストーブが必要となる季節、つまりプロ野球のオフシーズンに選手や監督、チームの話題についてまとめた記事を指していたが、他のスポーツにも広がった」とある

 今年の広島カープのFA取得選手は投手・野村祐輔、捕手・會澤 翼、内野手・菊池涼介の3人。会澤捕手は残留を宣言、他の2選手に球団は慰留を望んでいる。野村よ明大から後輩が入団する、後輩は貴方を目標と入団会見で発言している。しかし選手の選択肢を奪うことは出来ない。熱いストーブリーグになりそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

解せぬ1枚

2019年10月18日 | 生活・ニュース

 15日の朝、6時を回ったころ満月の月がまもなく山の端に入る。台風19号被災地の人々や災害の状況をどんな思いで見ていたのだろう。家族を亡くした人、復旧への思案をする人、生活の立て直しを考える人、避難所生活に難儀する人、助けに駆け付けた人、静かに見守りながら明かりを届けてくれた。

 同じ月を載せたブログやフェイスブックを複数拝見した。どれも大荒れした台風が通り過ぎことなど微塵ほども感じさせない満月だった。私の写真はスマホで撮ったもので、山の端近くで白っぽく写っているが、夜半に撮った月は黄金色だ。撮るべくして撮らなければ作品にはならない。そんなことを思いながら我が写真を見て気づいた。

 月から遠く離れて頭上にある電線が月の位置で途切れている、そう、月が電線の前に写っている。パソコンで拡大してみたがスマホの液晶と同じで月の前で電線は途切れている。素人なので手振れがと思ったがそれらしき様子はうかがえない。何かの光の影響でこうなったのだろうが、まあ、面白い1枚と眺めた。

 観光地で電線が折角の1枚を分断することがある。そうならないように撮ればいいだが、撮った後で気づくのが素人、仕方ないとあきらめたことが何度もある。ただ電線がなければ電気が届かないことは被災地の映像でよく分かっている。では全て地中化にすれば、そうすれば倒木で断線することもないし、写真も分割されない。そんな具にもならないことを思いながら、判じ物の1枚を保存した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千曲川の決壊

2019年10月17日 | 回想

 台風19号は記録に残る勢力と東海、関東、東北に災害の大きなつめ跡を残して去った。数日過ぎても被害状況は日に日に増し、いまだ確定できていないどころか、支援の手が届かいな孤立した地区もあると報道されている。自治体より早く踏み込んだマスコミの報道で判明した被災地区もあるという。一刻も早い救助の届くことを願っている。

 千曲川決壊、流れ込む濁流の映像を見ながらその川にまつわる高校同期の彼のことを改めて思い出した。彼は自ら地元企業のマレーシア工場長として出向した。私は現地へ出張した際、目を見張る活躍に驚いたレポートを書いた。定年後も先方の強い願いで数年間勤めていた。帰国後関西に居を構えたが、帰省の折に何度か酒を酌み交わし歓談した。久しぶりのクラス会への出席を楽しみにしていたが急な患いで欠席した。クラス会での寄せ書きを手に感謝の電話をくれた。力のない声が気になった。

 少し間をおいて彼に電話した。奥さんから、寄せ書きを手に電話して間もなく浄土へ旅立ったことを聞き驚いた。葬儀は言い置き通り済ませた。そして「火葬後は散骨してくれ、その場所は思い出の新婚旅行の地、千曲川にしてくれと言い残しました。まもなく散骨に行く予定です」と聞かされた。しばらくして散骨を無事済ませました、これまでの交誼に感謝します、これを最後の便りとします、という内容のはがきが届いた。

 彼は英語が達者で洋画専門、そのためなのか、話すと話題は大海原の向こうを見据えての語りが好きだった。そんな彼から毎年、出向先のマレーシアから日本の旧正月に当たる頃、現地の豪華な年賀状が届いていた。 今年は彼の3回忌に当たる。喪は過ぎた、黄泉の国の賀状はいかがなものか見てみたい。改めて冥福を祈る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋深まれ

2019年10月16日 | 陶芸

 今朝は冷えこんで市内のアメダス測定の最低気温は9度ほど、風もあり秋の深まることを感じる。そんななか、高く澄んだ秋空へ向かうように海抜500㍍にある施設に向かってバスは6㌔ほどの坂道を登る。施設と市街地との気温差は約3度低い。空気は気持ちだけひんやり。

 10月2回目の陶芸教室。指導員は陶芸メンバーの孫くらいの若い人。施設利用者は子どもから高齢者まで幅広いこともあり、指導や応接は真摯で、メンバーは気楽に話しかけるし困ったところは遠慮なしに問う。ただ、粘土を捏ねるだけでなく共通の趣味の話も盛り上がる。今日は海釣りが話題になっていた。実に和やかだ。

 施設周囲の紅葉を期待してバスを降りたが、全般的には高い気温のためか思っていたほど紅葉は見れなかった。ただ、桜の木の落葉は進んでいた。道中にあるちょっと知られたコスモス畑はその務めを終えかけていた。一時期に比べるとコスモスのブログやフェイスブックでの紹介も少なくなった。

 粘土と格闘し苦戦する時間は正味3時間あまり、その間は大方が立ち詰め、終わりころには少々堪え気味になる。それでも作品が完成すると背筋を伸ばし点検する。今日のテーマはどんぶり、完成品は全部違って全部良い、出席者分ほどのどんぶりが並ぶ。そんな高齢メンバーを復路のバス出発時、横断幕で見送ってくれる指導員に車中から手を振り返す。次回は紅葉が進んでいるだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スポーツの日

2019年10月15日 | 社会 政治

 例年この季節になると翌年の手帳を準備する。退職すれば当然だが会社手帳とは縁が切れる。その後はT社製の赤表紙の物を愛用している。選んだ理由は記憶していないが相棒の様に傍に置いている。会合や呼び出し、定期的な行事や通院など大した書き込みはないが、約束ごと忘れ迷惑をかけない一助にしている。来年は五輪の年で366日になる。

 パラパラと繰って見ると、働き方改革という名のもとに作られた連休が多い。暦通りの3連休は5回、4連休は2回、5連休は1回。これに有休や社休日などを組み込めば年末年始やGWなどは1週間や10連休も可能。休日、有休、祭日なども含めると、日本大丈夫と声が出そうなほど休める。交替勤務のある職場はこれから除かれる。

 来年は10月第2月曜の「体育の日」がない。その変わり法律で「7月24日 スポーツの日」として制定され、海の日(23日)とあわせ4連休になる。2020オリンピック・パラリンピックを盛り上げるためという。その翌年、21年には10月第2月曜に戻るとなっている。運動とスポーツではその意味が異なる。五輪のためと言えばスポーツがふさわしいように思う。

 「体育の日」は1964年10月10日、東京オリンピック開会式の日を記念して祝日として制定された。2000年になり、ハッピーマンデー制度で10月第2月曜日となった。祝日にはそれなりの意味を持っている、連休作りのために変更は納得しがたい。特に10月10日についてはその思いが強い。働き方改革についていけない老いの愚痴だ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏と表

2019年10月14日 | 生活・ニュース

 柿の説明文にこんな一節が載っていた。「柿は日本の果実である。日本を離れて食べたくなるものの一つに、柿があるという」。ほかのものは何とかすれば入手できるが柿は出来ない、マレーシアに長く駐在していた同期が話していたことに通じる。そんな柿、枝もたわわに実る年と、そうでない年がある。それには深い訳があるのだろうが、不思議なことと思い過ごすことも自然への味わいがあるように思う。

 柿には甘柿と渋柿がある。子どもころには遊ぶ地域の大方の家に柿の木があった。その季節には「おばさん貰うで」と断っておやつ代わりにした。怒られることは無かったが、「怪我しんさんな」と注意された。柿の木はさくいので、折れやすいから登るなと教えられていたことを思い出す。野鳥の餌になるこの頃では想像も出来ない古い話になる。

 共同農園の周囲にある柿の木、昨年は実を一つも見つけられなかったが今年は枝もたわわほどではないが生っている。早速、竹を細工し高所の実を収穫する。果実がよく実らない年を裏年といい、よくなる年を生り年という。簡単には裏と表で表現している。使い方の例文に「柿の生り年」と載っており柿が代表例かもしてない。

 表裏はうらおもて、かげひなたなどの意味に使う。表裏上ぐは褒めるようでその実はけなす、表裏者は外面と内心が異なる者などに使う。表裏一体は関係が密接で切り離せないことでいい関係での一体を望みたい。果実の裏表は自然のまま、かく言う自分はどうか、裏の無い人間でありたいと思うも未熟でいまだ達成ならず。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発に一層の不信感

2019年10月13日 | エッセイサロン
2019年10月13日 中国新聞「広場」掲載

 1970年に開催された大阪万博の開会式で日本原子刀発電の敦賀1号機から送られた電気で明かりがともった。日本人の多くが未
来への夢を持った瞬間だったと思う。
 米国のスリーマイル島やウクライナのチェルノブイリの原発事故もあったが、日本の原発は安全神話に守られ伸び続けた。しかし、東日本大震災でその神話が崩れた。首相経験者も、神話を信じすぎたとして震災以降は反原発を訴え、行動されている。
 そして今回の関西電力の不祥事は原発不信を募らせる。民間企業ではあるが公共・公益性の強い電気事業ということで、多くの施策で保護されている。
 不祥事の原因はこれからの解明を待つ。しかし、報道されている内容からは企業のガバナンスに大きな疑問を抱く。そうした企業の唱える安全神話は信じ難く不安になる。あの万博の明かりに歓喜した人々を失望させる。関電はどう応えるか注視したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スマホ動画

2019年10月12日 | 生活・ニュース

 昨夜は十三夜。「秋の夜空をやさしく照らすお月さん 十五夜に次いで美しい十三夜 『後の月』として月を愛でる風習は日本で生まれ千年もの長い歴史ある月の宴です お寺で眺めるお月さん 秋の夜長のひと時をお楽しみください」。こんな易しい言葉で「お月見音楽会 十三夜」への案内を頂いた。

 日がとっぷり暮れたころに旧称の寺町通にあるお寺へ向かう。広い境内に並べられた100近い椅子はほぼ満席になっていた。あいにく月はおぼろ月、それもいい風情に思える。プログラムは二胡にギターにオカリナ演奏、独唱、子ども小糠連の歌と小糠踊り、小糠保存会の踊りと歌など親しみある内容。ドーム状の2枚の金属板を合わせたハンドパンドという楽器を素手で叩く演奏、その楽器も音色も初めてで不思議な雰囲気につつまれた。

 出演者に縁ある人らが写真を撮られるのは珍しくい。最近はその大方が動画撮り、昔風に言う静止画像は重たいカメラを抱えた写真愛好家くらいになった。確かに、視聴者提供の動画ニュースを始め多くの番組で記者以外の人の捉えた映像が多い。それらには事件や事故、自然現象などの発生直後の貴重な事実が記録されている。

 十三夜の会場へ静止画像用のカメラは持参していたが、スマホの動画撮りに促され試みてみた。8㍉カメラ以来だから何十年ぶりかの動く画像を撮った。手振れもほとんどなく、チャンスに出会った時には使ってみようかという初回の撮れ具合だった。トップの写真はそのワンシーン。 来年の「後の月」は10月29日と紹介された。台風19号の行方を気にしながら書いている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする