日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

彼岸花のぞく

2018年08月21日 | 自然 季節

 台風19と20号が今週は日本列島に接近や上陸の予報が繰り返し出されてる。合わせて早めの避難行動が命を救うと呼びかけている。水は欲しいが、稲刈の始まるころ、黄金色に育った稲田の写真を見ると雨を降らせる台風には遠慮願いたい、稲作農家の人は特にそう思われるのではなかろうか。稲田の畔に赤い彼岸花はセットだったが今年はどうなるだろう。

 同人仲間の植物に虫類など「生きもの」博士とでも呼べる人から株分けしてもらった彼岸花が今年3回目の秋を迎える。初年度は観察する間もなく花が終わった。昨年は茎の伸張を記録し、花もそれなりに楽しんだ。昨年、花が終わって狭い庭のその隅から少し日当たりの良い場所に球根を移し替えた。

 今朝、そこから数本の芽がのぞいていた。昨年より1週間あまり早い芽のお目見えのように思う。昨年は芽を見つけて6日目に花が咲き始めたと残している。昨年通りなら今月末には花開くことになりそうだが、台風に倒されないように守ろう。

 昨年は赤とピンクの2種類の花が咲いた。庭用に改良されたのか白や黄が本来の赤を彩るように咲かせた庭を見かける。花のあるとき葉は無い、葉のある時花は無い、というところから相愛花ともいう。一方、昔は墓に咲くので不吉な花と毛嫌いする人も多いという。墓近くに咲くのは、昔、土葬した遺体を荒らす生き物を寄せ付けないために植えられた先人の知恵、思いなおしてみよう。
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ローカル線風景

2018年08月20日 | 地域

 西日本豪雨の影響で全線が不通になっていたJR岩徳線、岩国駅と周防高森駅間の運転再開に合わせ点検列車が昨日運転された。点検中と思うからか、その走りぶりは、低速で安全を確かめていることもあり慎重に見えた。

 今朝は5時過ぎ、下りの1番列車が軽快な音をさせながら我が家の近くを通り過ぎた。時間通りになぜかほっとする。本線なら一部運転再開でも全国ニュースになるが、ローカルの単線区間、でも地元TVは1番列車の高森駅到着と利用者の喜びの声と合わせ放送する。

 豪雨の影響で夏休みが早まっていたため、沿線の学校の多くが今日から2学期の始業式、これに開通を間に合わせたとアナウンスあり。ジーゼル車から降り改札へ向かう生徒らの笑顔に、開通に努められた人らのご苦労が報われるだろう。

 岩徳線は岩国駅から櫛ケ浜駅まで、残る不通区間の周防高森駅と櫛ケ浜駅は盛り土流失で宙に浮いた線路部分などあり、全通にはまだ2カ月余り先という。朝は5時過ぎから、夜は11時すぎまで、本数は少ないが走るジーゼル車、ここ20年近く利用したことはないが身近な風景として欠かせない。徳山・柳井・岩国の山陽線より歴史ある岩徳線、存続し続けて欲しい。
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法務省〇〇局

2018年08月19日 | 社会 政治

 「わが家にも来ました」と笑いながら差し出されたのは1枚のはがき。受けとりながら「被害にはあっていない」と思いながら見る。郵便番号、住所、名前は正確に印刷されている。筆跡を残さないためには印刷しかない。「娘がすぐに電話番号を調べてくれた。架空請求業者の電話番号と分かった」と笑いながら話す。更にチェックすると同一住所が何種類もの詐欺のねぐらになっているらしいと笑う。

 先日は全く同じ文面のはがきが妹の家に届いた。妹も娘が詐欺請求業者の電話番号とネット情報で確認、そのままにしている。ショートメールでもやって来るそうだ。知らない、覚えのないことなら先へ進まない、文面の住所を地図検索して見ると該当する箇所がない。

 「メールや電話、はがきでお金の話が出た場合、詐欺です。1人で即断せず、必ず家族、知人、警察に相談してください」、これは繰り返し流される警察の防犯情報。何もしていないのに裁判、訴訟、現金や動産の差し押さえ、強制執行など、恐ろしい文言に戸惑うという。差出の法務省〇〇局がそれを助長するのだろう。

 わが家にこの類のはがきはまだ来ない。待つものではないが来ないと「うちは世間から抜け落ちているのかもと思う」、こういって笑わせた知人がいる。こんなことは抜け落ちてもかまはないが、最近の自然災害から、命に関わることでそうならないようにご近所とは繋がっておこう。

 
 

 
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秋近し

2018年08月18日 | 自然 季節

 エアコンは止まっているのに夜中、少し冷えるような感じに夏蒲団を引き寄せた。新聞配達のバイクの音でいつもの起床時に近いことを知る。5時過ぎ、新聞を取りに玄関をでる。昨日まではまったく気づかなかった大合唱ではないが虫の声が聞こえる。「おっ秋か、先日まではあれほどの暑さだったのに」、夜明け前の爽やかな空気だが少し涼しさを感じるさせる。

 最低気温、昨日は21.6度、今朝は18.3度と3度近く低く湿度も下がっている。この差を我が感覚も何とか覚知しれくれた。しかし、今日も暑くなります油断しないように、と赤く染まり始めた東の空が呼びかけている。澄んで雲ひとつない青空のグラデーションがそれを裏付けるようだ。

 秋らしくなると心配になるのが台風、今週は南の海上では連日発生の記録を作ったという。日本に上陸はしなかったが大陸で方向転換、梅雨前線を刺激して思わぬ雷雨をゲリラ的にもたらしている。暑さも雨も雷もとにかく天空は地上に異変を起こしている。台風19号は発達しながら日本に向かっている、いまから進路に注意を呼びかけている。

 秋をまだ暑さが残っている初秋、月の美しさを増す仲秋、収穫を終え、高く澄んでゆく空の奥に冷たい風の音を聞く晩秋、これらを総称して「三秋」というそうだ。未だ初秋、寒暖の繰り返しはこれから、それに伴い虫の声も増すだろう。体調的には油断大敵の季節になる。心しよう。

 
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真茶色な線路

2018年08月17日 | 生活・ニュース

 7月豪雨、続く西日本の広島・岡山・愛媛の3県を中心に広範囲を襲った西日本豪雨、死者は200名を超え自宅などにも大きな被害を残した。懸命な復旧と復興へ向けて被災者やボランティアの人も含め努力されている。TVキー局の取材にはのらないローカル的に被害は件数さえ定かでない。今も被害の状況が伝わってくる。

 道路、橋、鉄路などの復旧に年単位を要する個所もあるが早い復旧を願うしかない。地元でもJR岩徳線と三セクターの清流線が不通となっている。この普通で通学生が困っている、新学期が始まるまでに何とかならないか、そう思っていた。すると、運転を見合わせていたJR岩徳線の「岩国駅から周防高森駅」間が、19日試運転、20日から運転再開というメールが今夕入って来た。よかった。

 JRの運転見合わせ中の線路の保線はどんな状態か知らないが、列車が走らないことで驚いた。巾は1㍍ほどの踏切を豪雨以降初めて歩いて渡った。踏切の両側は、線路の表面は真茶色、2本の線路の間には腰くらいまで雑草が伸びている。運転中、線路表面は輝いて、陽ざしを反射している。雑草は生えているが丈は低い。

 空き家になると見る間に痛むという。近くで何軒も見かけ様子はわかっているつもり。鉄路もひと月足らずの運転見合わせでその輝きをなくしている。運転再開で再び輝きを取り戻すだろう。ただ、岩徳線の全線復旧は秋以降という。乗客数の減少と今回の不通が廃線への検討課題にならないことを願っている。
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2歳児独りの3日間

2018年08月16日 | 生活・ニュース

 昨日の朝7時少し前、「理稀(よしき)ちゃん発見」というTVアナウンサーの興奮とも緊張ともいえない高ぶった速報を伝える声が聞こえた。振り返り画面を見ると同時、なぜか我が事のように嬉しい感動がこみあげてきた。関係者はもとより、心配し見守っていた多くの人が同じ思いをされただろう。

 発見者は大分県からボランティアで捜索に参加された人。単独で捜索に出かける前のインタビューで発見への確信に満ちた応答、それからわずかな時間で発見、その時の理稀ちゃんとの会話、小説では絶対表現できない実践者ならではの一つ一つに聞き入った。「準備したバスタオルに包んでお母さんに手渡す」そう約束して一人で捜索に足を踏み出した。

 TV朝日の映像で警察官に囲まれてはいるが、2歳の理稀ちゃんが発見者に抱かれ下山する様子を見た。わずかにしか映らない理稀ちゃんの顔の表情は、ちょっと不安そうな目元が印象に残った。しかし、心配した泣き顔でないことに3日間を独り山中で過ごした心身の強さを思った。発見者に抱っこさせた警察の配慮はよかった。

 発見者は78歳、発見のその人は被災地でのボランティア活動ではよく知られた方でTV各局が被災地での活動を映像で紹介している。その紹介に誇る姿がなく、これが純粋なボランティアと教えられる。赤い鉢巻きは全国の人に知れた、その人が自分のことを「私の悪いところは3つ。まず顔が悪い。それに色が黒い。そして足が短い」と語る。私の劣等感と同じ、たが違いは知る人ぞ知る通りだが何か元気をもらった気がする。
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4回目の黙祷

2018年08月15日 | 生活・ニュース

 8月は6日、9日は原爆の日、終戦前日の14日は岩国駅前空爆の日、15日は終戦記念日、在宅していれば必ずその時間に黙祷して来た。今日は全国戦没者追悼式の中継に合わせ黙祷した。黙祷で思い出すことがある。定年後、再雇用先への出勤途中、信号待ちしていた。その日は広島に原爆が投下された日で8時15分に黙祷を促すサイレンの吹鳴が始まった。状況から黙祷するわけにもいかず、心で手を合わせた。

 吹鳴が始まった時だった。部活だろうか自転車で登校中の男子高校生が自転車から降り、姿勢を正し黙祷を始めた姿を目にした。登校の途中であり、また人通りのなかで始めた黙祷は、自然に発露する敬虔な祈りのように思え記憶に残っている。生徒の事情を知る由もないが、今は家庭を持ち中堅として活躍しているのでは、あの時の印象が想像させる。

 平成としての戦没者追悼式は今回で終わる。最後の出席となる天皇陛下は「深い反省」「世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とお言葉があった。首相は「どのような世の中にあっても戦争の惨禍は二度と繰り返さない」と式辞で述べられたが、歴代首相が踏襲された「アジア諸国への損害と苦痛、深い反省」は発せられなかった。これは6年連続という。

 「黙祷だけ」ではだめで行動が必要という。分からないでもないが平凡な市井の一人として、「平和で戦争のない世界」を希求するには黙祷を捧げるくらいしかない。無言のまま心での祈祷を黙祷という。今年も真摯な黙祷を捧げたと記す。
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父 もう一つの戦争体験

2018年08月14日 | エッセイサロン
2018年08月14日 中国新聞読者文芸「詩壇」掲載
              選・評 野本京子

     父は公務員だった
     徴兵検査甲種合格なのに召集令状が来ない
     両親祖父母ともに肩身が狭かった という

     昭和20年8月6日広島市に正体不明の爆弾投下
     何も分からぬまま命令で父は同僚と二人で広島へ
     宮島から先は避難の人波で自転車を押して進んだ

     広島の惨状を問うとただ一つだけ話してくれた
     人 犬 ともに防火用水に浸かって亡くなっていた

     原爆展で「水をもとめて」の絵の前で足が止まった
     父から聞いた惨状の様子が描かれている
     話では分からなかった人の姿
     みんな裸体で熱線による火傷で赤かった

     終戦の日の前日 岩国駅前爆撃
     救援隊員として駆けつけた父
     多くの死者負傷者に接した
     広島や岩国駅前で目にした惨状
     入市被爆による苦悩など語ることはなかった
     出征しなかった負い目がそうさせた
     と私は思っている

     そんな父は50代半ばの現役で急逝した
     私は今 原子力空母艦載機の轟音を聞きながら
     戦争のない世界平和を願っている

      「評」兵士ではなく公務員の立場で被災者救護にあたり、入市被爆した
      父。語り得ない思いがあったのは、生き残った者の負い目もあったか。語ら
      なかった人の思いは、後の世代が探り当てる役目があるのだろう。平和と
      はいえ、わたしたちが薄氷の上を歩いていることに気付かされる最終2行。
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盆の入り

2018年08月13日 | 生活・ニュース

 今日は盆の入りながら所用で県都山口へ向かう。地元なので帰省先もない男5人で出かけた。帰省や旅行で高速の混雑を心配したが、やや多めの車が追い越し車線を走る。予定通り到着したが、一つ気づいたのはトラックの通行が少ないことくらい。今日は後部座席で会話しながらの道中だった。

 県都、山口市は盆地、今夏は猛暑日が観測史上の記録を更新した。今日も暑い日だった。車中は冷房が効き快適だが車外は「老体には堪える」。盆地を囲む山の端には、真っ青な空を背に夏雲があちらにもこちらにもある。少し高いとこには秋を思わせる薄い白い雲がたなびいている。盆を迎えれば多少秋の気配もただよう。

 夕方のニュース、日本中が大気不安定で雷、にわか雨、突風などがゲリラのように発生している。その雷も雨も半端な感じではない映像が流れる。雨量は50㍉どころか100㍉の地もあるとか、豪雨災害の記憶が抜けない中での気象異常は気になる。

 昨日は仲間との農園作業の日、畑はカラカラでカチカチ、ただ、雑草はこの暑さ水なしにも負けずにしっかり伸びている。そんな畑だがサツマイモと落花生の成長は雑草に負けないほど勢いがあり参加者を和ませる。ひと雨欲しいのは畑ばかりでなく人も同じ、帰省の人らが故郷を離れたら天の恵みがありますように。 
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蜘蛛の糸

2018年08月12日 | 自然 季節

 朝、庭木のてっぺんに水をかける。粒となった水滴が段々落ちていく様子を見ていると、朝シャンとまではいかないが木が気持ちよさそうに目覚めていくように思える。枝葉とは別に水滴が朝日を受けて輝く所がある、それは蜘蛛の巣。蜘蛛が餌獲りのため張った巣に着いた水滴、毎朝、なかなかの芸術などと眺めた後で取り除く、その繰り返しは蜘蛛とのイタチごっこだ。

 蜘蛛は空間に糸を出し、風に飛ばされてどこかに引っ掛かるとそれを元にして巣を作る、だから離れた木と木の間でも張れると聞いている。見たことはないが、実際の巣を見ると納得できる。庭木の枝に作るくらい、お茶の子さいさいということで、イタチごっこになる。巣は見た目よりも強く、蛾が羽ばたいても破れない巣を見たことがある。人間が食となる魚を捕らえる網と同じだ。

 巣に掛かった虫などは、糸でくるくる巻にすると聞いていたが、そのくるくる巻をこの歳になって初めて見た。長さは1㌢ほどで巻かれた糸で真っ白、中の虫は何だろうと興味あるが伺い知るものは無い。蜘蛛はその白い塊へアプローチしているがその動作が何を意味するか分からない。塊の状態からどう口にするのか、のぞきすぎて巣に触れたため蜘蛛は動きを止めた。炎天下、見届けぬままに私が立ち去った。

 「蜘蛛の糸」と言えば児童向けの芥川龍之介の短編小説。慈しみあわれむ心を教える作品と言われる。蜘蛛の糸に我も我もと続く人の気持ちも、この糸は俺の物と言った気持ちもわかる。初めてみた蜘蛛の餌から思いめぐらす。
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