日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

一滴の水から

2018年08月30日 | 生活・ニュース

 「人が生活に利用できる天然の水は、地球全体の水のうち何%かな?」という問いで、次の中から正解を選びなさいと、①0.01%、 ②20.1% ③1%が示されている。これはある学習塾がCMを兼ねて毎日欠かさず新聞に載せている入試参考問題の一つ。簡単なものから、そうなのか、そうだったのか、朝一番の頭の体操に使っている。

 この問題が掲載された日の夕方、TVレポートで雨不足で東北地方のダム貯水量1%以下、と言うことは放流水はなし。果樹園の梨やブドウが売り物にならないスカスカの姿、用水路の水枯れで潅水できずひび割れた田と枯れ始めた稲など、農家の悲鳴が聞こえる。今、起きている水不足の状況は、時代映画で悪代官に苦しめられれる農村を彷彿させるような映像だった。

 7月豪雨、西日本豪雨、台風通過、前線停滞など全国的な雨模様という中、国内に渇水地域のあることは全く予想していなかった。それも深刻な状況としり、秋の収穫への心配が増す。物資のように簡単に移せるものでなく、雨災害の対策と合わせ、異常気象の昨今、渇水対策も検討課題になろう。

 設問の答えは①。地球上には約14億立方㌔の水がある。その97.5%は海水で淡水はわずか2.5%程度とほんの僅か。しかもその多くは南極や北極などの氷や氷河で、地下水や河川、湖沼としてある淡水はなんと0.8%しかないそうだ。さらにその大部分は地下水のため、人々が利用しやすい川や湖の水は約0.01%しかない。熱中症予防で飲む水にもブレーキがかかりそう。人命より尊いものはない、されど、自然は人の意のままにならず。大海の水も山奥の一滴から、大切にしたい。
コメント (2)
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