日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

4回目の黙祷

2018年08月15日 | 生活・ニュース

 8月は6日、9日は原爆の日、終戦前日の14日は岩国駅前空爆の日、15日は終戦記念日、在宅していれば必ずその時間に黙祷して来た。今日は全国戦没者追悼式の中継に合わせ黙祷した。黙祷で思い出すことがある。定年後、再雇用先への出勤途中、信号待ちしていた。その日は広島に原爆が投下された日で8時15分に黙祷を促すサイレンの吹鳴が始まった。状況から黙祷するわけにもいかず、心で手を合わせた。

 吹鳴が始まった時だった。部活だろうか自転車で登校中の男子高校生が自転車から降り、姿勢を正し黙祷を始めた姿を目にした。登校の途中であり、また人通りのなかで始めた黙祷は、自然に発露する敬虔な祈りのように思え記憶に残っている。生徒の事情を知る由もないが、今は家庭を持ち中堅として活躍しているのでは、あの時の印象が想像させる。

 平成としての戦没者追悼式は今回で終わる。最後の出席となる天皇陛下は「深い反省」「世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とお言葉があった。首相は「どのような世の中にあっても戦争の惨禍は二度と繰り返さない」と式辞で述べられたが、歴代首相が踏襲された「アジア諸国への損害と苦痛、深い反省」は発せられなかった。これは6年連続という。

 「黙祷だけ」ではだめで行動が必要という。分からないでもないが平凡な市井の一人として、「平和で戦争のない世界」を希求するには黙祷を捧げるくらいしかない。無言のまま心での祈祷を黙祷という。今年も真摯な黙祷を捧げたと記す。
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