昨夜は南西の空に明るく輝く星が現れる、というメモ書きを頼りに、何度か外に出て見上げたが、雲に阻まれゲット出来なかった。その星は金星、太陽と地球の間をぐるぐる回っている。そのため地球から見ると1年7カ月かけて月のように満ち欠けしている。地球からの距離も変わるので光る面積がそれなりに大きく地球に近い時が一番明るく見える、その日が17日だった。
星のことは全くの素人だが、その明るさは1等星の170倍も明るい、この明るさは最も暗い時の2倍ほどの明るさで光る。金星は東の空に「明けの明星」として輝く姿は目にしており、その明るさは群を抜いている。それもそのはず、金星は太陽と月を除くと最も明るく輝く天体なのだ。
今ごろは星を眺めるのにいいチャンスという。春霞と云うように気温が高くなると浮遊物が増えて上空が霞むようになり星座を見る条件が悪くなる。気温が低く空気が澄んでいる冬の空は夜空を見上げるには絶好となる。流星群などの派手なショーは見られないが、寒さを凌ぐ準備をして上を向いてみよう。
山頂の落葉樹は空に向かって邪魔されることなくこんな夜空を眺めている。芽吹き始めるその時までのひと時を楽しんでいるように見えるが、根っこでは春に備える営みが絶えることなく続いている。年金生活だから、とのんびりは過ごせそうにない先々、落葉樹に負けずと何事にも気を引き締めてかかろう。