日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

看板の味

2017年02月25日 | 地域

 「広告」は1872(明治5)年ころ英語の訳語として新たにつくられた造語で、広く世間に告げ知らせること。特に顧客を誘致するため、商品や興行物などについて、多くの人に知られるようにすること。また、その文書・放送など(広辞苑)。広告の持つ意味は造語誕生以来すこしも変わらず連続している。

 この広告を遂行するために広告代理業、広告塔、広告媒体、広告屋などこれに携わる人らが働く。消費者に広告の内容を伝える媒介物は、今では新聞・雑誌・折り込み広告・テレビ・ラジオ、直近ではパソコンやスマホなどでは動く広告が登場する。年を増したせいか、TVの目まぐるしい動きに合わせた英字の点滅などにはついていけず、広告の内容が消化不良で終わる。今は広告でなくCMという。

 町を歩くと今ではCMに登場しない看板を見かける。浪花千栄子のオロナイン軟膏、仁丹、キッコーマン醤油など、音も動きもないがその看板だけで伝わるものを感じる。製品寿命が今に比べれば長期だから消費者にじっくり沁み込んでいたのではなかろうか。

 築100年になる商店の軒下に構える六角形のキッコーマン醤油の看板は両面ホーロー製と聞いた。六角形の商標登録は1912年というから100年超となり歴史は古い。子どもころキッコーマンは醤油の代名詞だった。スーパーに並ぶ数知れない醤油の種類に六角形は何と思うだろう。
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