
昨夏には何色もの朝顔が咲き、道行く多くの人を楽しませてくれた、私もその一人だった。しゃがんで見上げるようにして、子どもの背景に朝顔を入れてスマホで撮っているお母さんを見た。今そんな花の姿はなく茎に葉、そして種も枯れ果てた姿でブロック塀の上に張られたネットに絡まっている。これは夏の名残りとは言い難い。
朝顔、種を蒔くあるいは苗を植えておけば何とか育ちその時期が到来すれば花が咲く。今は枯れ姿になった朝顔もネットが備わっていたおかげで輝くひと時を得られた。見事な花を咲かせたのだから私の終わりもきちんとしてほしい、朝顔のそんな声が聞こえる気がする。
朝顔の代弁をよそ様に伝える前に、我が家にある片付け物を処理してはどうかと内からの声がきこえる。分解したり砕いたりを終えてゴミの分類。燃えるものと燃えないゴミ、金属破砕に埋め立てと自治体の指定分類にしたがって分ける。ごみの種類によって回収回数が異なる。燃えるごみは週2回、プラは週1回、ビンや缶、資源品に埋め立てゴミは月1回など、カレンダー決まっている。
整理整頓や片付けは安全の基本的な初歩作業で、発生のたびに行うのが原則とは分っている。しかし、庭の隅に積んでおいた仕事を一気にやるのも「ひと仕事した、やったで」という満足感を呼ぶ。人の振り見て我が振り直せという。足元をしっかりしなければひと仕事終えて思う。