日々のことを徒然に

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TPX樹脂

2016年11月29日 | 回想

 台所用品を買う家内につて商品棚を見ていると「TPX樹脂使用」という製品が目についた。昭和40年代の半ばころ、TPX樹脂運転技術取得に同僚の何名かも英国に赴いた。英国ICIが発明した樹脂だが事業を受け継いだ三井化学が世界で唯一製造しておりTPXはその登録商標。ポリエチレン風に言えばポリメチルペンテン(PMP)という。

 ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの樹種は広く知られており、生活の周辺には限りなく広まっている。大きく言えば、これらの樹脂のない生活は考えらないくらい使用されている。薬害とは異なる公害の一因にもなっていることを知りながらも、これに勝る代替はまだ世に出ていない。紙や木製品が巻き返してくれるだろうか。

 TPXは耐熱性が高く融点は230~240度くらい。密度は0.83とガラスに比べ軽い性質を持っており、耐薬品性にも優れているなどを導入時の新製品紹介で教わった。注射器、ビーカー、シャーレ、メスシリンダーなどガラス素材からの転化が可能で、市場性は高いとされていた。その後に生産能力は増強されたと伺っている。

 商品棚で見たTPX樹脂の使われた製品は「まな板」。「表面にTPX樹脂を使用しているため、色移りしにくく、白さが長持ちする」と商品の紹介。樹脂については「ものがくっつきにくく剥がれやすい、剥離性に優れた素材、少ない水と洗剤で簡単に汚れが洗い流せる」など、OB心をくすぐる文字が並んでいる。日本製も気に入り1枚購入、以後のレポートは後日に。
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