
「岩国市営バス」の時代には岩国駅~錦帯橋間を、宇野千代の作品にちなんだ「おはんバス」や日本のエジソンと言われる「藤岡市助」にちなんで電車型の「いちすけバス」が走っていた。西駅から錦帯橋への一方通行のコースはレトロな新小路や大明小路を軒すれすれに走る、これも観光宣伝の一つになっていた。市営バスはその後バス事業の「いわくにバス」会社に移された。おはん、いちすけ号の姿を見なくなった。
先日、街歩きの時にバス停の時刻表の時間が消されていることに気づいた。そして「予約乗り合いバスを運行します」と掲示がある。バスを見かけなくなっていたのはこのためかと気づいた。運行停止の公報を見落としていたのかもしれない。それにしても観光の人に喜ばれるレトロな内装のバスが消えた.
そんなことを思っていたら、先日、Yahoo!ニュースに岩国バスの大きな記事が載った。バスの運行を変更をする、その理由は「運転手の退職を受けて」とある。これだけなら昨今の事情から運転手不足からという理解できるが、退職の理由が併記してある。個人事情なので引用は避けるが、退職者は了解と言うが、別の報道では了解なしとある。公開する必要があるのだろうかと思う。
あるバス会社の運転手がより高い賃金の運送会社に就職のために退職したので減便という報道もあった。運輸・運送関係のドライバー不足は経済の成長を鈍らせないかと危惧する。成長が鈍れば賃上げは遠のき岸田総理を困らせることにならないだろうか。関係者の知恵を望む。
(今日の575) 急送へ頼る日常過去になり