ビールの季節になった。テレビCMで見る限りどの商品も甲乙つけがたい。甲乙つけるためには飲み比べて品定めするしかないだろう。と思うが、我が家の冷蔵庫からはビルが消えて久しい。何かの折に缶を開けることがあった。開けても飲みきらず破棄していた。そんなことから買い置きをしなくなった。
もともと晩酌はしないので、冷蔵庫から缶ビールが消えても何の苦痛も感じていない。宴席で乾杯、と言えばビールと決まっていたが、今はそんな光景が懐かしい。ビールジョッキーが小型化してひさしい。昔は2㍑くらいの大ジョッキーもあり、一気に飲み干す人に見とれ飲み終わると拍手したことなど思い出す。
先日、ある主婦の方のビールへの思いの書き込みを拝読した。そこには「ビール飲みたいですねぇ でも、100歳の母親を預けているので いかなる場合も対応しなくてはいけない ぐっと我慢の私です 」とあった。病身な母と長く同居した経験から「ビール飲みたいが 我慢する」その切実な気持ちと責任感が手に取るように解かる。
昔の話し。仕事がらみで私が設定した宴席、途中から愚痴の聞き役となり盛り上がらないまま終わった。口直し、と馴染みの小料理屋のカウンターについた。顔つきで分かったのか「口直しに新しいビールはどう」と女将が出したのはアサヒのドライ小瓶だった。その時、本当に美味いと思い、以降の購入はドライと決まっていたが今は家でビールを飲まなくなった。再開の時にはドライにしよう。
(今日の575) 缶一つ空にできずにプランタン