メジロは静かに2羽でやってきて置かれたミカンを食べる。食べすぎるなよ、と言って聞かせたいがそれは2羽にとっては邪魔なことは分かっているのでしていない。撮るのはガラス戸超し、カーテンが揺れても飛び去る。カメラを持って姿勢を変えるため動いても飛び去ることがある。庭に腰を下ろして撮りたいが、それでは2羽はやってこない。
メジロをしのぐ2種類の大型の鳥が2羽の睦まじさを邪魔するように時々やって来る。2羽はスッと飛び去り邪魔がものが去ると戻ってくる。2羽でつむいでいる時、それを目がけるかのように別の2羽のメジロが斜め上から急降下してきた。思いがけない光景に息を呑んだ。つむいでいた2羽は飛び立ち急降下の2羽に飛び向かい反撃、追い払った。一瞬のことだったが、撃退を生で目にし年甲斐もなく興奮した。
邪魔に関してはこれまでに数多く経験してきた。あることを妨げられた当人は「邪魔が入る」と思うが、本当は善意からの指摘なのに邪魔くさいと受け取り、邪魔だてするなとそっけない態度とったこともあるしその逆も経験した。難しいものだ。
メジロにとって家人も邪魔の一つだろう。洗濯物を干す、物置に用事、庭に出るなど呼び寄せるために置いているミカンの近くを通る。広い庭なら邪魔をしないで済むが仕方ない。しかし、ミカンの買い置きもそろそろ箱の底が見え始めた。いつまでも繋ぐことがメジロにとっていいことなのだろうかと思案する。